はいー、私自身9本目になるJAMES TYLERです、、。
勿論こんなに高価なギターを現在全部持っているわけでは有りませんよ、売っては買ってで現在は3本です、。
          

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今回入手した物は2008年製のStudio Elite で、。
メイプルキルティッドトップにボディエッジにウッドパインディンクが施されてアッシュボディという仕様、、。
クオーターソンメイプルネックにローズウッド指板、ピックアップはJTS、サーキットはfullである、、。
ペグはスバーゼル、ユニットはウイルキンソンVS100だ、、。

そう、この仕様は私のメインであるNo1(勝手にそう言っている)Jimburst(TYLER独自のフィニッシュでボディがトランスレッド、ホーン先端部だけトランスブルーという塗装)とほぼ同じ仕様である、、。

最近は昨年購入したBurning Waterをメインに使っていたのだが、何かしらしっくりとこなかったのだ、。
昨年暮れに贅沢にも2本立て続けに購入して、使いやすそうな方を残してみたのだが、何か違う、。
それは2本ともJAMES TYLER JAPANの物だったんですね、、。
勿論その製作は定評ある飛鳥工房製なので間違いなく素晴らしい物でしたが、多分現在のJAMES TYLERの仕様で作られていたからなんだと思う、、。

マムヨと呼ばれるTYLER独自のボディ素材で興味も有った、。
だがこれは硬質でアンプのトーンをかなり落とさないと自分の音にはならなかった、。
一歩間違うと安物のラワンのような鳴り方をするので、もちろんサスティンもハーモニクスも有るのだが、。
私的には通常の材に比べ注意を払う必要があった、、。

ネックシェイプは現在3種類あるようで、JAPANでは一番薄めの物を採用しています、、。
これはとっても弾きやすくてよかったのですが、。フレットを含めよりストラトっぽくなっているように感じた、。
この個体を含め以前の物はジムダンロップの6100というぶっとくて高いフレットで、現在の物とは違い独自性が有ったのだが、。
現行はペグもヒップショットのロックタイプだがオープンタイプで質量は軽くなってるし、。ブリッジに至ってはシンクロナイズになってしまいサドルもプレスの物になってやはり軽いと、。
つまりは普通のオールドタイプのストラトに近くなっていっているんですね、。

ピックアップ含めたサーキットもこれ、fullという仕様で現在はあまり製作されていないものなのです、。

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一番の特徴のピックアップは、ギター好きならすぐに判ると思うのだが、。
ボビン、マグネットはTom Anderson製の物(このメーカーの本業は、ボディ、ネックといったパーツ屋さんで、多くのカスタムメーカーはここから仕入れているんですよ)で、、。
TYLERギターが始まった当初、マルキオーネ(ここも素材屋さんです)と共同していたペンザサーをやめてプラプラしていた仲間のJon Suhr氏が自身のブランドSUHRを立ち上げる前に、。tyler氏の依頼で、うちのピックアップ造らない?、と声をかけられて、。Suhr氏自身が手巻きして出来たのがこのJTSと呼ばれるピックアップの元になっています、。

各シングルコイルにはマグネットを持たないコイルだけ巻かれた同様の物がピックガード裏にも仕込まれています、。これでハムキャンセルしているのですね、。

サーキットはもっとおごられています、、。
3つ並んだミニスイッチに目が行きますね、。これはかくピックアップのつなぎ方のセレクトで、。
リヤピックアップは通常のシリーズ接続にそのフェイズ(位相)反転とパラレル接続が、。
シングルの方はダミーコイルとのシリーズ(ハムキャンセル)に通常のシングルのみとそのフェイズと、、。
レバースイッチは当然5ポジションでこれだけでもかなりの組み合わせが出来ます、。
更にレバースイッチ上のミニスイッチは下側でレバースイッチでセレクトした音が、上でハムのシリーズとなりソロの時に瞬時にリヤハムに出来る、トムアンのスイッチュルーシステムのパクリですね、、。
そしてその近くの小さな丸はオルタネイトの押しボタンスイッチで、ミッドブースト回路のON、OFFになっています、。トーンの位置にある黒い小さなつまみはそのミッドブーストの調整ボリュームとなっています、。

ね、盛り沢山でしょう、、。ありとあらゆる組み合わせら自分の好きなトーンを選べる、、。
これこそがStudio Eliteと呼ばれる所為何ですよー、、。
現在の主流はStudio Elite HDという仕様で、このfullサーキットではない、。
TYLERは現在自社でピックアップ部門を作り、オールド志向の物を販売し、自社製品にも採用しています、。
なんだか登場した当初のような、革新的な荒々しさといったものが失われてしまっているような気がするのですね、。

ゴージャスでパワーゴリ押しな、車のシボレー・コルベットみたいなかつてのJAMES TYLERとは違ってきていると、、、。


そんな時にこの個体に出会った、2008年、10年前の生産だ、、。
ボディも3㎏ちょっとと見た目よりもずっと軽い、抱えてもピタッと来るんですねー、、。
私が初めてJAMES TYLERに出会ってから、もう20年以上になります、160番台の物も持ってた、、。
No1も20年弾いています、なのでこの仕様が私の体に馴染んでいるのでしょうねぇ、、。

という事は、、、、。

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No1と一緒に、、、。
これからはこの2本でやっていくのかなぁ、、。
ネックと指板が違うし(No1はどちらもバーズアイメイプルだ)、ボディの仕様も若干違うのだが、。
やはり取り換えても違和感はない、、。
だが音はやはり若干違っていて、No2(もうそうなっているのね)よりもより硬質なネックを持つNo1方が通りの良い音で、。No2はそれよりも粘る感じと、、。
遇差ですが(聞いてる方はほとんどわからないと思う)その違いも楽しですねー、、。

さーて、懐が寂しくなった分、頑張らないとねー、、、。