今から30年以上の昔、私が初めて本格的な旭川ラーメンを食べたのがこの店だ、(その後10年以上してやっと旭川で蜂屋さんとか青葉さんを食べた)、正直こちらとの違いに驚いた、。
当時爆発的人気になった山頭火さんが何で旭川ラーメンなんだろうと不思議に思ったくらい、、。
当然旭川出身のここの店主に聞くと、山頭火さんは旭川でもちょっと変わっているんだよーと、、。
そう、ここはあの蜂屋さんをはじめとする加藤製麺系のお店なのだ、、、。
解る方にはお馴染みですね、旭川ラーメン好さんです、、、。

店は現在千葉津田沼駅近く、新京成線沿いの線路脇に有ります、、、。
私がはじめて行ったときは市川の国府台駅の近くに有って、夜遅くまでにぎわう人気店でした、、。
それがこの津田沼へ移転して早20年だそう、すっか地元に定着していますねー、、。
店に入ればそれは至っていつものよう、久しぶりーとかの会話は無く、。今日は豚チャーが間に合わなくってさー、鶏チャーだけになっちうのよーと、これまた普通の会話、、。
この空間、このやり取りがまたいい、、。一気に30年前に戻りますねー、、。
ここは現在地元の食材を地産地消でと、積極的に野菜を使ったメニューを展開している、、、。
と言っても特製ラーメンに地元の野菜が乗るという物なのだが、、。これがいま女性を中心に受けているのだという、、、。
なので私も特製塩ラーメン注文した、、、。

はいーー、、。
地元農協から仕入れた根菜を中心とした野菜の素揚げがたくさん載っていますよー、、、。
ジャガイモ、ニンジン、サツマイモ、大根に玉ねぎと、。埋もれちゃってますが小松菜も地の物が入っていますよー、、。
この野菜は当然時期により変わるそうで、これからは葉物も多くなるようです、、。
素揚げにするはなによりその元の味が素朴に伝わると、なのでカ女性受けするのでしょうね、、。
スープは、これはもう独特で関東にはあまりない古い形の旭川ラーメン、、。
店主(60代)が子供のころから食べているラーメンの味だ、、。
旭川と言えば醤油という事なのだが、ここは私塩が昔から大好きなんですねー、、。
豚骨にアジの煮干しの出汁、これぞ旭川ラーメン、、。このアジの煮干しの独特の味がなかなか伝えられないのが残念です、、。
関西では、特に瀬戸内ではこのアジの煮干し使うんですがそれらとは違うんですね、、。
大きいんですよ、小アジじゃなくって刺身や開きに出来るくらいの大きさなんですね、それがスープとる寸胴に刺さっていると、、。
北海道生まれの方には直ぐに判る味なんですが、それ以外ではやはりなじみが無いかなぁ、、。
豚骨ベースにこのアジ出汁が加わって、うーーん、やっぱり旨いなぁ、、、、。

麺はもちろん加藤製麺より取り寄せです、道産小麦を使った物を特別に仕入れています、拘りですね、、。
黄色い縮れ麺です、。ですが西山や森住等の札幌系と違うのはもう少し細い麺で加水がかなり少ない、、、。
悪く言うとボソッとした物、、。だがこれがスープを適度に吸い込んで独自の味、食感となるのです、、。
旭川、いや道内のラーメンと言えばラードが幕を張るのだが、それはこちらに合わせているのでそれほどでもない、、。
でも寸胴に浮かぶ油を入れるのではなく、精製度の高い良質なラードを別に加えているのは本物の証、、。
そういえば先日食べたボニート・ボニートさんも、あの世界一と称されるカメリアラードを使っていましたよー、。
この特製は女性に受けていると書きました、学生さんで麺を半分にして野菜倍にしてッてオーダーが有るそうです、、。しかもこのオーダー、若い女性だけでなく近所のおばちゃん達にも受けがいいんだとか、、、。
この年代の女性は特に根菜類お好きですからねー、、、。
でもですね、わたしはやはりノーマルがいいかなぁ、、、。
あまりゴチャゴチャしなくて、スープと麺をじっくりとひたすら味わいたいと、、、。
またくるねー、、といつもの調子で店を出ます、、、。

ガラスに書いてある能書きがやはりこだわりですねー、、、。
消息確認でも来るのですが、まだまだ頑張っていますよーーー、、。
私も頑張らなくっちゃねーー、、。
おいしかったぁ、ごちそうさまでした、、。