先日の北京で、、食事も終わりほろ酔い気分でテレビを見ていると、、、(前は海外向けNHKが見れたのだが今回は見れず、当局の規制か)、。
なーんと、、航空自衛隊が次世代戦闘機を開発する際の最新技術を実証するために現在制作されているステルス機ATD-X心神(ちなみに現在この名称は使われておらずただATD-Xだか、やはり巷では心神が通ってます)。
これを警戒する内容の画像がニュースで流されていた、、、。

映像はCG動画で空自が広報用に製作したものを流用している、、、。
このATD-Xは今年度中に製作を担当した三菱重工により初飛行する予定だ、、、。
エンジンも国産のIHI製XF-5を搭載、、、やがて開発に入るであろう国産次期戦闘機F-3の搭載に合わせて、IHIでは出力15トンクラスというこのXF-5の3倍の出力のエンジンの試作も始まってます、、。
エンジン排気口には3枚のパドルが取り付けられておりこれでジェット推力を偏向させて機動性を向上させている、、空気が薄い高空では舵の効きが悪くなるのでかなり効果的であろう(実際のF-3ではフランカーのような円筒形の物になる模様)、、。
このエンジンが国産戦闘機の開発に多大な影響を与えており、、。かつてT-2、F-1のエンジンがヨーロッパ製(ロールスロイスとチュルボメカの共同開発したアドーア)だったのはアメリカが日本での戦闘機制作を認めたがらないためにエンジンの売却を渋ったからだという、、。
それはF-2戦闘機であからさまになり、、F-16ベースの日米共同開発でないとエンジンの供給およびライセンス制作を認めないという物、、。
なので空自としてはなんとか戦闘機に使用できるエンジンを是が非でも国産化したいのだ、、、。
私としてはタイフーンに積まれて高性能ぶりを発揮したユーロジェットEJ200の発展型をライセンスしても良いのではと思うのですが、、ここでもアメリカに横やり入れられたらと思うとやはり国産化が妥当でしょう、。
事実IHIはXF-5の受注時でも推力10トンクラスのエンジン製作は可能と言っておりました、、。
さて、話を中国のATD-X報道に戻しまして、、、、。
風洞実験用のモデルの画像とか、、、。

仮想CGでの空自F-15イーグルとの編隊飛行など(製作は先と同じ空自広報の物の流用)、、、。

ちなみにこの画像の方の機体(奥の2機で手前はF-15)はF-3を想定しているようで昨年発表された次世代戦闘機のデジタルモックアップ24DMUが元にになっている、、。垂直尾翼は無くV字型の水平尾翼を持つアメリカがYF-22と競合試作したYF-23のような機体形状だ、、、。
かなり国民の危機感を煽るような報道のようだが、、、。
自国ですでに試験機が飛行試験中のステルス戦闘機J-20の画像を引き合いにして、、。
心神はこのJ-20の亜流、、、物まねであるという見解が出ていた、、、よく言うなー、。
しかしこのように中国ではすでにステルス戦闘機の飛行試験が行われている、ロシアもT-50と言うステルス戦闘機の試験飛行が複数機にて行われています、、。
日本もF-35を導入するとはいえ純粋な制空戦闘機とは言えない機体で(しかし対地、対艦攻撃なども高度に可能なマルチロール機で有るので実力がそれ程劣るわけではないが)、ドッグファイト用のAAM(近接戦闘用ミサイル)は機外装備となりステルス性は低下するなどの対戦闘機戦闘では不安要素が無いわけではない、、。
F-1、F-2と純国産では製作できなかった戦後の戦闘機、、、。
F-3は是非とも純国産で日本の情勢に有った強力な制空能力のある機体となってもらいたいものです、、。