昨年末に入手した、ロジャー・サドウスキー氏の工房が製作するギターである。
多分1985年から1986年製との事、、かなりの初期型で超貴重だ、、。
ベースの方が有名なブランドだがギターもかなりの高品位で、市場での評価も高い。

バスウッドのバックにフレイムメイプルのトップ、メイプルのネックに目の詰まったローズウッドの指版、。
フロントとセンターのピックアップはサドウスキーのオリジナル、リヤは何とディマジオのトーンゾーンだ。
まだニューヨークと東京に別れる前なのでヘッドマークの下にはNYCとかTOKYOとかが記載されておらず、GUITERS.LTDとだけある、、。

この初期の時期はフェンダーのカスタムショップの主任J・BLACKが在籍していたのでヘッド裏に両名の名前が併記されている。これもかなり貴重か、、。

シリアルは419か、、この3ケタシリアルはベースも含め評価が高くやはり貴重なようだ、、。
この3ケタを探している方も多いよう、、。

トップはエルボーコンターが無くってフラットになっている。
これはオーダーでこうなっているわけではなく、この時期はまだトップのメイプルを曲げて貼る技術(ベントトップ)が確立されていなかったためのようだ。
この頃はマルキオーネかトム・アンダーソン(両方とも本来はボディ、ネックメーカーなのだ)からネックやボディ材を厳選して買っているはずだから他の工房もベントトップは無いと思う。
私も初期(シリアル100番代も有った)のTYLERを何本か所持したが、それらはすべてメイプルトップでフラットトップでした。
コンターあった方が好きなのだが、まあこれは納得しようと思う、。
持った感じはとにかく硬質な事、、細身のネックなのだが手で動かしてもビクともしない、、。
SUHRやTYLERも硬いのだがその上をいっている感じ、、、。
ボディもそんな感じで質実剛健を地で行っているようだ、、。
実はこの硬いという事がとっても重要で、、、弦の振動をしっかりと受け止め逃がすことが無い、。
やわらかい材だと内部損失と言って振動が吸収されてしまうのだ。
結果素晴らしいハーモニクスと長いサスティンをもたらす、、。
これは本当に素晴らしいギターだ、、、。
これはしばらくメインになる、、TYLER持った時にもうこれが一生モノと思ったが、世の中まだまだ知らないものが有るものだ、、。
そう思い直した1本である。
