現在アコースティクライブでの主力であるカスタムレジェンドである、、。
型式1869、スーパーシャローボウルである、、。

通常のレジェンドと比べて、トップに最上級のシトカ・スプルースを使用し、、アバロン(メキシコ貝、アワビの一種)にてポジションマークやボディ廻り、ロゼッタリング(サウンドホール廻り)が装飾されている、、。

私のは1980年代中期の物のようで、、オベイションの中でも珍しい三角断面形状のネックを持つ、、。
当時の定価は605.000円と、、なかなか手の出る代物ではありませんでした、、。
オベイションの会社母体はカーマンというヘリコプターメーカーで、、、当時の会社社長がカントリーが大好きでギターを弾いていた、、、。
そこで自分でもギターが作れないものかと試行錯誤、、、ついにブレード(回転翼)の素材の樹脂でラウンド形状のボディを作り、これをマスプロ化して1960年代中期にこのギターメーカーを立ち上げたのだ、、。
しかしほとんどギターを作ったことのないビルダーたちによって作られたこのギターは、経年にてどのように木材や樹脂が変化するかと言うノウハウを、、メーカー自体が持っていなかったようで、、時間がたつにつれて数々の不具合が生じてくるようになってしまった。
樹脂製のボディによるその革新的な構造が災いして、、そ接合部が割れてしまったり、、音響のみ追求したブレイシングによりトップの浪打や割れ、。ブリッジ剥がれ、、修正不可能なネックの狂いなど、、、古いものはまともな物が無いと言っても良いくらいの中古状況なのだ、、、。
なのでそれらを修正しながら弾き続けられる技術を持っているか、、ショップに頼める財力がないと維持できないので、、必然的に中古は安くなるのである、、、。
私が入手したのは当然中古にて10年位前でずいぶんと手にしやすくなったなーと思った次第、、。

ネックは半年ほどかけてじっくりとまっすぐに修正したので今では弦貼りっぱなしでもほぼ問題はないようになっている、、弦高もかなり低くセットアップしてある、、、。
でも指板の一弦側14フレット当たりがどうしても少し膨らんで高くなってしまっていて、、現在は14,15フレットを少々削っていごまかしている。
ほとんど私は使わないところなのでこれで良しとしているのだ、、事実何の問題もない。
現在売られているオベイションはそれらの不具合を丹念に修正してあり、、耐久性も申し分のないものになっていますので安心して購入してもよいと思います。
でも良く鳴るからとか、単に安いとかでネットオークション等で20年以上前のものを購入するのは、、あまりお勧め出来ませんですね、、、。私みたいにリペア出来れば別ですが、、手を出さないほうがよいかと、、。