大昔にネット購入したKenwoodのCLX-70を他人に譲るかもしれないからと思って、
5、6年ぶりくらいに電源を入れたら、CDもAUXもiPodもちゃんと音が出るんだけど、
肝心のリモコンでの操作ができない・・・
うーーーん、リモコンの電池はCR2025というやつで、新品を持っていないので、
専用リモコンはそのまま放置して、
ほかのKenwoodのCDプレーヤー用リモコンを使ったら、
CDの再生とボリューム、電源はちゃんと操作できたが、
なんだか、音がしょぼい感じがする・・・
ここは、譲る前に一度分解して、中身の回路をいじって、少しでも音をよくしてあげよう。
早速、分解です。
外側のネジを外しただけでは、ケースが外れないので、赤枠の中のネジも外したら、
簡単にケースが外れました。
1枚目の基板は、スピーカーにも接続されているようなので、
電源回路とアンプ回路が中心の構成のようです。
さらに、赤枠の部分にあるネジを外し、
写真右側に差し込まれているチューナー部分を外してやると、
1枚目の基板がほぼ外れるんですが、
注意点が2つあります。
1つ目は、下の画像の右下の赤枠部分に、太い針金的なケーブルがあり、
そこのハンダを外すか、ニッパで切断しないと、
1枚目の基板を完全に外すことはできないことです。
注意点の2つ目は、
真ん中にある配線と左上のCD制御回路用のフラットケーブルなどが、
下の基板と接続されているのと、
(下の写真の右上の四角い赤枠部分にある)下の基板との繊維のようなスペーサーの粘着剤が
なかなか外れないので、
そこがうまく剥がれるまで慎重に、じわじわと引っ張りながら外さないといけないことです。
この2つの基板に使われている電解コンデンサをみたら、
黒い色で、Changと書かれたものと、緑色で、YCと書かれたコンデンサの2種類でしたので、
おそらく中華コンデンサだと思います。
中華コンデンサを日本製のコンデンサに変更すれば、
それなりに良い音になるはずです。
それと、下にある基板がCD制御用のモーターを駆動する回路などのインターフェース系回路なので、
その部分の電解コンデンサを日本製コンデンサに変更すれば、
CDを出し入れする動きがもう少し力強くなるはず・・・
ざっと見ると、
1000μF、470μF、220μF、100μF、47μFがメインに使われておりましたので、
安心のニチコン、エルナー製電解コンデンサに取り替えておきました。
価格にすれば、ざっくり1000円くらいの投資ではないかと・・・
スピーカー出力直前のハイパスフィルター回路に25V 220μFのコンデンサが使用されてましたが、
その2本を25V-470μFに変えれば、ほんの少しだけ低音域が伸びるはずだと思い、
そこだけ容量を2倍のものに変更しました。
基板をもとに戻して、試しにCDを聴いてみると、
改造前より少し音が落ち着いた感じになったような・・・
まあ、プラシーボかもしれんが、ラジカセとしては十分だろう!
なんか、人に譲るのがもったいないような気がしてきたなあ・・・
一晩明けて、近所のコメリに行って、CR2025を買ってきたら、
リモコンもあっさり動いて、完全動作が確認できました。
めでたし、めでたし。