数年前にお客さんのところに設置した大型のCSアンテナの方位調整をして欲しいという依頼があり、
現地に行ったところ、CSアンテナを約5度くらい調整する必要があるはずだと言われました。
いつもだったら、UHF・BS・CSの電波電界測定ができる、マスプロのレベルメーター(通称、電測器)
というのを使うのですが、そのCSアンテナが受信する電波は、JCSAT-4Bという衛星のもので、
マスプロのレベルメーターに、その電波を簡易測定ができる機能がなかったので、
現地のチューナーをアンテナ直下に持ち込んで、チューナーのレベル測定機能を使いながら、
おおよそ5度という角度を調整することになりました・・・
ところが、いくら微調整してみても、そのチューナーのレベルは0パーセントからピクリとも動かず・・・
結局、チューナーが故障している可能性も排除できないということで、調整作業は中止にしました。
そのあと、家の戻ってきてから、現場で、5度の角度調整をある程度正確にする方法を考えていたら、
スマホに方位磁石のアプリがあるはずだよなあ、と思い出しました。
で、早速、数台のスマホ(android)にインストールしてみました。
実際に、そのコンパスアプリで測定してみると、(上が真北です)
(写真がピンボケですみません)
手持ちのスマホでは、Pixel とモトローラは、何も補正しなくても、真北を指しましたが、
ちょっと古いZenfone は、3度以上の誤差がありました。
ネットの情報をもとに、8の字に回す補正をやってみましたが、結果は同じでした。
たぶん、スマホに内蔵されている方位センサーの品質にかなりバラツキがあり、
値段が高いスマホには、それなりに高品質のセンサーが内蔵されているのでしょう。
お仕事でスマホの方位センサーを使うかもしれない人は、
それなりに高いスマホを買われた方がよろしいかと・・・