「裁判員制度が始まる」ということで賛否両論が沸き起こっています。
アメリカの陪審員制度を真似たものですが、どうなんでしょう?
私の意見です。まず、下記の問題を考えていただきたいと思います。
1 「疑わしきは被告人の利益に」が守られない可能性が高い。
「李下に冠を正さず」「瓜田に沓を入れず」という考えが強い日本では、「疑われるような行動をした貴方が悪い」と考える人が多いのではないか?
2 同じく「黙秘権」が守られないのではないか?
「やましいことがないなら、きちんと話せるはず」「隠しているのは何かやましいことがあるからではないか?」と考える人が多いのではないか?
3 マスコミの実名報道や事件の詳細報道
あらかじめ、事件の予断を抱かせてしまうのではないか?
4 結局最後は多数決?
自分が無罪と信じた人の死刑判決に携わる可能性がある。
5 守秘義務はどこまで?
マスコミが騒ぎ始めた事件で守秘義務を守るのは難しい。
かなり、「被告人の権利」ということを言ってきて「被害者の権利はどうなる?」とお怒りの方もいらっしゃるかと思います。私はどちらも重要だと思います。
「被告人の権利」・・・弁護士が主張
「被害者の権利」・・・被害者や遺族に代わって検察官が主張
お互いの権利が激しくぶつかり合う中で裁判員は判決を出す。
「できるのか?」
「やらなきゃいけないんです」