12月1日(日)は曇りがちな天候。今年はブルーインパルスの展示飛行があるので、それを目当てに来場する人にとっては残念な空模様だが、オレにはそんなの関係ない。なぜなら2019年度でF-4EJを運用する最後のTFSつまり戦術戦闘飛行隊である301SQ、そしてRF-4EとRF-4EJを擁する偵察航空隊501SQが解隊となることによりすべてのF-4が退役するわけで、パイロットや整備関係者がイロイロ話してくれるであろう事の方が大切なのだ。

 そもそも戦闘機のような装備品は機密が多く、聞いたところで話など聞けないことが普通なのだが、F-4EJは1971年から飛んでいる機体で一般に流れている情報量も多く、退役も決まっているからか隊員さんが比較的なんでも話してくれるという印象だ。302SQがラスト・ファントムを展示した昨年の基地祭でも実際そうだった。ちなみにブルーインパルス推しなのかどうかはわからないが、来客数は昨年より多い約5万人だったそうだ。

飛行展示も良いが

やはり格納庫内で行われる装備品展示の方が興味深い。長蛇の列となるF-4EJコクピット展示は待ち時間1時間以上という人気だが、これは並ぶ価値がある。そばについてくれる現役パイロットに日頃疑問に思っていることを質問できるのだ。注意書きには「質問はひとり1問まで」と書かれているが、3分くらいの制限時間以内であれば2問でも3問でも気さくに答えてくれる。昨年は「スティック(操縦桿)上端にあるファンクションスイッチに「NOSE UP」と入っているが、そもそも機首(ノーズ)を上げる操作はスティックを引くことではないのですか?」と「後席の操縦は難しいと聞いているが、実際に後席操縦する機会はどのくらいあるか」を聞いた。そのパイロットは偶然にも後席操縦の教官免許を持つベテランで、ていねいにその難しさを教えてくれた。ちなみにスティックのスイッチは高荷重機動時、さらに機首上げが必要な場合などに操作を容易にするための補助調整スイッチだそうです。

これに味をしめて今年もやってきたわけだ。今年は「スロットルレバーを押し引きする感覚」と「エンジンの回転計の位置」を聞く。スロットルは無段階であまり重くなくスーッと動くらしい。F-4EJは1989年から改修を受けて「F-4EJ改」となってからスロットルはHOTASレバーなのでスイッチ類が多く、押し引きするのにコツがいるらしい。回転計は正面パネル右端に並ぶアナログメーターの2列目で、左右のエンジン回転をそれぞれのメーターで表示している。よくよく考えたら雑誌Jwingsの企画でF-4のコクピットは解説済みだから、位置はわかっていたのだ。しかし、ていねいに説明してくれた石坂3佐(写真下)に暖気の段取りを話しながら質問したら「よく知ってますね」と言われて、接客されてる感じはしたけど、かなりウレシかった。

何しろ並んでいるほとんどの人が自分の順番が来他とき最優先で行うのが〝自撮り〟で、これに多くの時間を使う。パイロットにシャッターを押させるって、もったいないなぁ……などと思いながら列に並んでいた。

 機体そのものが展示状態で駐機されているので、並んで待ちながら機体を眺めることができるのも良いし、順路の床には「F-4EJに搭載できる燃料はドラム缶何本分?」のようなトリビアが貼ってあり退屈しのぎになるという気配りもある。

 

 なお同基地では「募集対象者に対する休日基地見学会」https://www.mod.go.jp/asdf/hyakuri/activity.htmlという催しを開催していて、今年9月に行われたときは特別展示と称して302sqのF-4EJを近くで見ることができたようだ。オマケに希望者は操縦席に座れたというから非常に羨ましい。このイベントは基地祭に比べると参加人数がグッと少ないから、こういったサービスが可能なのだろう。むしろ基地祭よりコッチに行きたかった。

 

「その2」に続きたい…