「黒幕は誰だ」というコピーや豪華キャストに惑わされると作品の本質を見失うと思います。
終盤のエルナンデス弁護士のエージェント(?)と電話で話すシーンは怖かったです。
仕事などで多額の損失を出したり、他人を死傷させるなどそれなりの窮地を経験した人なら理解できるであろう
いわゆる逃げたくても逃げられない戦慄をおぼえるほどの最悪な状況を想像させる場面でした。
南米(または国境付近の)独特の孤立無援な雰囲気も素晴らしい。
ラジオで宇多丸さんが言っていたように、世の中には“表”の世界の常識が通じない世界が
スグ近くにあるという恐怖をうまく描いていると思います。
リドリー・スコットの素晴らしい画作りとコーマック・マッカーシーの秀逸な脚本。評判通りのスゴい作品でした。