・・・おりました。

自分の体調がすぐれなかったせいです。休む前の記事で 触れていますが、耳の具合がおかしくて病院に行きました。診断そのものは「これといって悪い所見はない」との事です。耳の聞こえは問題ないし、スコープで覗いた範囲にも異常は見当たらない、と。

しかし、自覚症状は確かにあるのです。「血流改善の薬を出しましょう」と、医師は事も無げにカルテを書いて、それで終わりました。「点滴をやってもらった方が即効性があるのでは?」と僕は言いましたが、「ん・・・そこまでは必要ないでしょう」とにべもない。いちおう『そういうこと』なので、従ったのですが、その火曜日から薬を飲み始め、今日、木曜日が過ぎようとしております。時折、薬の効果なのか、耳の中で「ぷすん」と空気が通うような感覚を感じはします。しかし、相変わらず何かが詰まったようなじくじくした違和感が残っています。僕自身は「やっぱりタバコがよくないのかなぁ」と考え、「この1本が己の耳を潰すんでは?」などという思考に捉われて陰鬱とした気分に襲われます。

ただ、以前に感じた「耳鳴り」と「耳の痛みそのもの」はなくなりました。だから改善はしているのだろうといい方に考えようと思っています。

それでもなお・・・不安な気持ちは拭えないんですがね。


夕方、1冊の本が届きました。太田哲也さんの著書「生き方ナビ」です。

これは、アンカーさんの記事にトラックバックした中から抽選で当選したのです。

ィェイ!!当たった!アンカーさん、ありがとうございます!

太田哲也さんの本は前に読んでた し、特別に賞品欲しさに記事を書いたわけではありません。トラックバックしたのは錣山親方(元関脇の寺尾関)のインタビュー記事でしたし。それでも、何かもらえるのは嬉しいですね。早速、今日お店に持っていって手が空いた時に読みました。既に半分ほど読みました。改めて太田哲也氏の凄まじさ、その不屈の精神には頭が下がります。この本の内容については、また読み終わったら記事にしたいと思います。

太田 哲也
生き方ナビ―これから未来をひらく君へ


今年のお正月の話。

そういう日は1年に何度もあるわけじゃなし、いちおう新年の挨拶がてら?早起きをした。というか、寝ないままリビングに行った。新年を迎えるからといって、うちの場合は居ずまいを正してどうのという事はしないのが普通で、「新年おめでとう・・・」とかごにょごにょ言いながら分厚い新聞を開いてみたりなどしていた。年賀状はまだ来てないかなぁなんて。まぁ父が心配だから、顔を見て確かめるのも結構大事だったりする。

その時だった。

左耳の奥で何かがハジケタ。

ズッキーンキンキンキン・・・。

ぬをっ!ののなななっ!な何だこれはっ?とひそかに思う。その間静止。

外部から来た痛みではなく、明らかに内側からのものだ。でっかいズキンッ!が来たあとはしばらく余韻が残り、痺れた感覚が一定の時間続いた。右耳を押さえて見たところ普通に聞こえてはいたし、「まだ寝ぼけてるのか?」などと考える。それが静まりはしたものの、何となくしくしく感があって、首を回したり「ぼんのくぼ」を揉んだりしていた。新年の朝食(内容は省略)を取っていた間も「ぞわわわ~ん」とあったが、だいたい1時間くらいで気にならなくなった。その後は満腹になって、「んじゃ寝るべ」と僕は布団に入っておやすみなさいだ。昼過ぎに起きてからも、その日はもうそれは幻のように何事もなかった。


5日後くらいに、日中またその痛みが襲ってきた。今度はそれほど痛いわけでなく、違和感のようなしくしく感の中型タイプだけ。で、1時間程度でそれはおさまる。

その後、まさに5日に一度程度の割合でそれがやってくるのだ。何だろうなとずっと気にかかっていた。僕は5年ほど前に一度「突発性の難聴」に襲われたことがある。それも左の耳。この話は書いたかな?書いてないか。今度書くことにしよう。それについてはもうすっかり治ったし、医師は「この手の難聴は一度治ったら、もう二度と同じ症状が出る事は普通まずないんです」と言ってたし、聞こえはちゃんとまともだからそれとの関連はないと思いたい。

あれ(元旦)から1ヶ月が過ぎた。おおむね週に一度のお約束的な耳の違和感は、そのうち収まるかなと半ば希望的観測をもって見ていたんだが、こないだの金曜日にどうもやばいと考え始めた。それは何故か?

耳鳴りに変わったのだ。1週間に一度くらいと思っていたのが、1月の終わり頃に少し頻度が増したとまず感じた。中3日でやってきたのだ。そして、今度は耳鳴りに変わりやがった。これはかなり悩まされた。難聴になった時は、この耳鳴りから始まった。最初は耳鳴りに自分自身気付いてなくって、聞こえてないのに「うぞっ!?」と気付いた時に初めて耳鳴りを意識したものだ。その忌まわしい耳鳴り。これがちっとも収まらなかった。金曜は終日悩まされ、しまいには周辺までぼわわと拡がって頭痛を引き起こし、「イブ錠」を3時間空けて2回飲んだ。翌日の土曜も、その次の日曜も違和感がずっと残っていて、どうやら僕は脳に腫瘍が出来ているかもしれぬと今は考えている。きっとそうだ。そうに違いない。


明日こそ病院に行ってきます。実は今日(月曜日)行くつもりでいたんだが寝坊した。

死にたくないので、今日こそ行ってきます。

まずは現役復帰おめでとうと言わなくてはいけないわね。復帰して最初の全豪オープンでのベスト8入りは見事だったわ。それに、パンパシでシャラポアを破ったのにも拍手を送ります。ええ、素晴らしかった。

でもね、あなたはその日テニスのおもしろさと楽しさを存分に味わって、一夜明けたら今度はそれと同じだけ・・・いいえそれ以上の地獄を見たわね。

どう?テニスって奥が深いでしょう?

頂点を極めた10代の頃、あなたはテニスの真髄を極めたつもりだったでしょうけど、とてもとてもそんなものじゃないことを認識したことでしょう。これがテニスなのよ。あなたはシャラポアを破った時にこう思ったはず。

「私はやっぱり強いんだわ。真の女王はこの私なのよ」ってね?3年以上のブランクがあって尚、人気・実績ともナンバーワンの彼女を退けたんだから、「ほら?やっぱり私が一番じゃない」って思ったでしょ?

ノンノン。そこがあなたのウイークポイントなのよ。テニスの対戦相手は常に二人いる事をあなたはわかって?いい?1人目は目の前でラケットを構えてお尻を振ってる誰かと、そして常にもう一人、自分自身よ。あなたはデメンティエワのテニスを充分に研究して対戦に臨んだの?シャラポアに勝ったことで、もう優勝した気分でいたんじゃなかった?胸に手をあててよーく考えてみる事ね。


ま、あなたには充分な薬にはなったでしょうね。少なくとも、全豪オープンの結果やシャラポアとのテニスを見る限りあなたのテニスセンスはちっとも失われてはいない。世界を相手に戦えるだけの貯金はまだまだありそうね。でもね?これから周囲の人たちはあなたがいつ世界ランキングトップの座を奪い返すかに注目して見ているわ。大変なのはこれからだし、本当の充実感をかみしめられるのもこれからなのよ。

さあ、テニスがとっても楽しくて、そして恐ろしい奥の深いスポーツだって事を思い出したでしょ?鍛えなさい!磨きなさい!あなたが思う自己満足の勝利じゃなく、本当に世界中が女王と認める瞬間はそう遠くないはずよ!


それにしても、3年のブランクで全豪とパンパシへの連戦はたぶんしんどかったはずね。テニスの感覚は戻っても、それは仮のものだったのよ。試合にベストパフォーマンスを発揮するにしては、いわば病み上がりの感覚を感じたんじゃないかしら?そのぶん多少は割り引いて見てあげますことよ?

さあ、あなたはもう現役のプロスポーツ選手なのよ。次の出場トーナメントはどこかしら?きっちり調整して、ファンの前に変幻自在な躍動感溢れるあなたの姿を見せて頂戴!あなたにはみんなが期待してるんだから!


天にまします偉大なるテニスの神様より


ヒンギス負け

あなたと闘ってみたいと、私はずっと思っていたの。それが現実になるなんて、とってもハッピー。ファンの人たちもみんな喜んでくれたし、あなたは私が思っていた通りの素晴らしいプレイヤーだったわ。

実際に試合をしてみた感想は・・・そうね、対戦前にかなり興奮していたせいかしら?試合中はうって変わって冷静だったと思うわ。あなたの高速サーブは聞いていた通りの素晴らしいものだった。長身からしなる腕で繰り出されるそのショットに、私はほとんどついていけなかった。ええ、本当よ。そのサーブに関して言えば、ね?


私があなたを初めて見た時、たぶんあなたはまだ12歳。私は世界ランキングトップに(たぶん)いたし、「特別な子だな」と感じはしたけどまさかここまで成長して世界の舞台に踊り出てくるなんて、予想外というのが本音だわ。


私は16歳で世界のトップに立った。その時はそれがどんなにすごい事なのか、周囲の反応ほどには正直よくわからなかった。日が経つにつれて私もそういう環境に慣れたと言ったらいいかしら?優勝するのは四大大会でなくても本当はよかったの。「練習した成果が認められる」って素晴らしい事じゃない?私はただテニスが好きな、でも人一倍負けず嫌いで気分屋の10代の女の子だった。それなのに、私の世界は180度変わってしまった。コーチやトレーナーはよくこう言ったわ。

「どんな試合でも勝たなければならない。それは君がヒンギスだからだ。」

私は確かに負けるのはイヤ。でも本心は、勝ったり負けたりでもよかったの。だって、負けた試合の方が自分を成長させるヒントが見つかる事ってあると思わない?それで、次はもっと頑張ろうって力が湧いてくるのものよ。けれど周りはそれを許しちゃくれなかった。世界の頂上に立って、下の世界を見下ろすのってすごく気持ちがいい。そう簡単に経験出来るものじゃない。わかるでしょ?だけど、私以外に誰もいない時間が長く続くと、逆にすごく孤独を感じるの。私は次第に孤独感に苛まれていったわ。

「こないだはあなたがトップに立ったけど、今度は私がトップだったわ。次はどっちかしら?」っていうくらいの方が私には合ってた。そう、あの頃の私には。

私は次第に自分のテニスを見失ったわ。それで、疲れて山の中腹で傷を癒しながら、「もういいや」って山を降りる決心をした時にあなたが登ってきた。


今回あなたと闘ってみて再認識した事があるの。

それは、私はやっぱり強いんだってこと。女王は誰でもない、この私なのよ。たぶんプレイヤーでなかったこの時間が、私にいいリフレッシュをさせてくれたと思う。マッチポイントを奪った時のあの快感!勝者と敗者を分けるあの瞬間はたまらないわ!壊れやすい10代のハートはもう卒業した。私のひとり舞台の第2幕が始まったのよ!


いい?マリア、よく聞いて?あなたが主役の座を奪いたいと思うなら、チャンスはいくらでもあってよ?練習して、研究して、ストロークの精度を高めて、サーブのスピードを磨いて、身体にスタミナをつけて、もう一度かかってらっしゃい!ただし、次は私から最低でも1セットは取らないとお話にならないわ。新旧の女王対決がストレートで終わってしまったんじゃ観客だって不満が残るっていうものよ?


                                            敬具

真の女王マルチナ・ヒンギスより愛とムチをこめて


ヒンギス

宇宙戦争 」の続きです。


「コラテラルってのも借りてきたよ」と姉が言ってたが、最初、僕はシュワルツネッガーの「コラテラル・ダメージ」と早飲み込みしていて「それは見たけんよか」って興味なかった。

だが、何かの拍子に「コラテラル結構おもしろかったよ」と姉が言うので「シュワルツネッガーやろ?見たヤツはもうよかさ」と答えたところ、「シュワルツ・・・?そがんと出とらんやったっちゃなか?」と怪訝そう。シュワルツ・・・って、あんたシュワちゃんを知らんのかい!今やカリフォルニアの知事ぞっ!

「ターミネーターたいね!出とったやろがぁ!」

「うそ?ターミネーターならすぐわかるぅ。出とらんよ。あんた間違っとらん?」

そう言われてビデオを見たら、「コラテラル」にダメージはなかった。あはん?こりゃトム・クルーズの作品ではないか。トム・クルーズならトム・クルーズって早よ言え!

っというわけで、それを見た。


今回のトムは完全無比なる悪役です。最初は空港でちらと見かけたものの、彼は一向に姿を現さず、黒人のタクシー運転手の日常みたいのが描かれる。そのタクシー運転手は女性の検事を客として乗せていて、まぁ道が混むとか混まないとか、仕事の調子はどうかとか、夢はあるかとか、比較的互いに好印象な会話を交わしますがそこではそれ以上の展開はない。この女性はもっとあとで登場します。

次に乗せたのがトム。トムはあるアパートメントまで行き先を告げるとその入り口で車を待たしてる。

階上からタクシーの屋根に男が降ってくる。

「ドンガラガッシャーン」

「オーマイガー!」

トムが撃ったのね。

このままでは路上に死体を放り出す事になり、厄介だ。トムは車のトランクに死体を押し込み、次の目的地を告げる。運ちゃんはここで初めて「とんでもない客を乗せちまった」ことに気付くわけです。嫌がる運ちゃんにガンを突きつけ、「これが俺の仕事さ」と言い放つ。その後、次々にトムは場所を指定して人を殺して回る。付き合わされた運ちゃんはたまったもんじゃないが、途中、入院している母親の見舞いにまで行かされ、そこでトムにしっかりと弱みを握られるのだ。曰く、「妙なマネをしたら君の母親の命はないから」ってね。

ターゲットとされている人物をトムは一晩で全部片付けようとしてるんだが、行く先々で多少のトラブルはあって、関係のない人まで彼は容赦なく殺していく。次々に殺される被害者を追ううち、警察もバカではないから「あのタクシーが怪しい」と目をつけられ、罠にかけられたりもする。しかし、結局は警官も含めて死人が増えるばかりでトムの仕事は進んでいく。だが、運ちゃんはとうとう「俺は何をやってるんだ!勇気を出せ!」とばかりに意図的に車のスピードを上げてトムに歯向かい、とうとう車は事故ってしまう。

その時点でターゲットはあとひとり。事故った時にちらと見えた顔写真の中に、運ちゃんは数時間前に乗せたあの女性検事を見つけるのだ。で、彼女に命の危険が迫っている事を知った運ちゃんは自問自答する。

「自分の身が大事かい?あんな女、数時間前に偶然に乗せた『ただの客』なのかい?」

違うだろ!殺し屋が迫ってる事を知ってて、見殺しに出来んだろ!これ以上あいつ(トム)を許せるわきゃねーだろ!


つまり、トムのターゲットとなっている人物は全てトムの依頼者が関わっている裁判の証人達で、「そいつらを消してくれ」という依頼なのですな。そして最後に残ったひとりがその裁判の検事だったわけ。


タクシー運ちゃんは彼女を守ろうと奔走し、ビルの中から彼女を連れ出し、トムを撃ちもして、地下鉄に逃げて・・・まぁ最後はトムが撃たれる、とこういうわけです。


え~と、最初の10分程度は「いったいどういう話なのだ?トムはいつ出てくる?タクシーはいいからトムを出せ!」なんて思ってた。トムがタクシーに乗って、最初のターゲットが車の屋根にドンと落ちてからやっと「ほぇ~」って話が動き出した。


この話の教訓。

夢を持つのはいいことだ。だが、それは本気で追いかけてこそ意味がある。その夢を持っている事で君は満足してやしないか?その実現に向かってやらなければならない努力をしないまま、夢を抱いたままなら、それは全て昔話でしかない。将来のビジョンは向こうからやってくるものではない。宝くじを買うようにはいかないさ。すべからく、今、この時からつながってるものさ。その実現の為の努力を君はしてるのかい?それをやるのは今この時さ。明日じゃない、今なんだよ!さぁやれ!今やれ!


「JUST DO IT!」

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これが最後です。ちょっと長くなりましたが「退院の日 中編 」の続きです。

潤んだ顔を母に悟られたくなくて、「・・・ちょっと」と僕はトイレに逃げた。鏡を覗いてみたが、顔を洗わなければならないほどではない。目をパチパチさせたりしばたたかせたりしてそこをほぐし、クビをぐるりと二度三度回した。手を拡げて思い切り伸びをしたら思わずアクビが出てしまい、しょうがないから無理に小便をした。今朝の7時過ぎに寝たのに拘わらず、9時に起き出して病院に来ている。眠いのが当たり前ではあったのだが。


荷物は既にまとまっていて、父はいつでも帰れる状態でベッドに座っていた。あとは入院費用の清算をしたら終わりなのだが、いくら払ったらいいかの明細が事務の方から上がってくるにはもうしばらくかかりそうだ。僕は済ませなければならない用事がほかにあったし、先に出る事になった。着替えなどを詰め込んだ紙バッグを両手に持って、僕は父と母を置いて病室を出た。「じゃぁ行くから」


僕はナースステーションの前を通りかかった時、ひと言お礼を言うべきだと思った。確かに、今回の入院では父を初め、僕も母も医療者側に対して少なからず不満足な思いがあった。少しでもよくなって欲しいこちらの思いに応えてくれたとは言い難く、もうだめなのだと確認させられた入院。とはいえ、父が虚言を吐いたり徘徊したりした夜などは、病院スタッフの方にはかなり迷惑をかけた様子だったし、医療・看護行為そのものに何ら不満があったわけではない。つまりは、父の状態がどん底で、僕らはちっとも笑えなかったし、そんな気分でいる為にむしろ八つ当たりをしていただけかもしれない。もう入院した段階でどうにもならない状態だったのだ。そんな中で、やれるだけの事はやってもらったのだ。

足を止めてステーション内を見渡したが、みな忙しくしていて、また担当医師の顔も既にそこにはない。僕がどの入院患者の付き添いなのかはわからないと思うが、荷物を抱えたその姿でお礼を言えば「あぁ退院するんだな」くらいは察しがつくだろう。

「お世話になりました。ありがとうございました」と、このふたつの言葉を頭に浮かべた時、しかし、僕はそこで下を向くしかなかった。

言えなかった。

熱いものが途端に上がってきて視界が濡れて、言葉を発する事なんて出来なかったのだ。僕はそそくさとエレベーターの前まで来たが、やはり言うべきだと気持ちを抑え、踵を返して・・・やはり言えなかった。言える状態ではない。どうしようもなかった。堪えるので精一杯だった。「ありがとう」とか「感謝」とか、頭に思い浮かべただけで、もう・・・。


帰りの車の中でFMラジオが流れていた。チャゲ&飛鳥の古いナンバーだ。曲のタイトルはわからないが、聞き覚えはあった。


あなたの足音 北風に消えた  ふたりを結んでた愛の糸は切れたのですか・・・

・・・鏡を覗いたら愚かな顔が見えた

ひとり遊びに慣れてはいないのです  心の行き場をうしないました

涙ばかり涙ばかりあふれてきてこまります  かなしくてもかなしくても泣きたくはないけれど  わかれたあの日の風が吹きます

あなたの呼ぶ声 北風がまねる いたずらと知りつつ何故かふと胸さわぎ

風に応えようと扉を開けてみれば そこにあなたが あなたがそこに

涙ばかり涙ばかりあふれてきてこまります  幸せなら幸せなら泣いてもいいでしょう

あなたは微笑み愛を抱えて 愛を抱えて


どうしようもなく涙があふれた。


「肝臓ガンか肝硬変か、いずれにしろそのどちらかで亡くなります。もう・・・時間の問題・・・と言っていいと思います。」

医者はさじを投げた。


父は退院するが、ほとんど治らずにあきらめての退院だ。病院での窮屈な時間を過ごすより、家族と共に住み慣れた我が家でその時を迎えるのだ。

東京から実家に戻って約10年。世帯主である父がその命を終えようとしている。焼肉店の経営はほとんど僕に依存した状態になり、母もとうに引退していい年齢。一家の売上げを支えるのは焼肉店からの収入であることを考えれば事実上、家計の柱は僕になる。しかし、ウインドウに映る愚かな自分の顔を覗くと、とてつもない不安におそわれる。精神的な支えを失う。

小さい頃から、僕は父の背中を見て育った記憶がほとんどない。何かを教えてもらったとか、例えばキャッチボールの相手をしてくれたとか、そういう記憶は皆無だ。父はいつも仕事でいなかったし、休みの日はひとりで釣りに出かけ、町に買い物に行く時は母とだった。家族の食事の中で会話は数える程度しかないし、父はいつも怖い存在で、何かにつけて怒られる心配を抱えて、いつも腫れ物にさわるような気持ちで接していた。父はいつも晩酌を欠かさず、そういう酒臭い父を僕は嫌って避けていた。心の中で「父のような大人にだけはなりたくない」とさえ思った。実際、尊敬の対象などとは考えた事もなかった。しかし、その父を失う事でこれほど不安にかられるとは思いもよらなかったのだ。


父にお礼を言いたくても、いったい何に対して言えばいいのかがわからない。僕の選んだこれまでの仕事は全て自分で考えた結果だし、父がしてきた職業とはまるで異質なものばかりだ。教えを受けた事など一切ない。しかし感謝の気持ちはもちろんある。うちは裕福な家庭ではなかったが、少なくとも高校までの学費や生活費は父が稼ぎ出し、ごく普通に健康な身体で今を迎えている。大きくしてもらった恩はある。

その父に、今の僕は恩返しが出来ているんだろうか?胸に手を当てて考えてみても、答えはノーだ。もうとっくの昔に隠居していい身体だった父に、「もう働かなくていいよ」と言えたか?言えなかった。少しでも家計が助かるようにと、父は出来る限り働きに出ていた。その事が死期を早めたに違いない。「もう一人前だ。いつまでも子ども扱いするな」とくちばっかり達者で、そのくせ何ひとつ満足な事は出来なかった。


「次の正月はひょっとしたら迎えられないかもしれません」

前回(2005年2月)退院する時、父以外の家族だけは医師にこう言われている。

だから覚悟は出来ているはずだった。しかし、少なくとも僕の中では「それはもっと先の事で、今考えなくてもいいこと」とたかを括っていたわけだ。


今日、やっとそういう思いに僕は達した。

去年の12月のあたまに何人か気になる選手の去就を書きました(来季のユニフォームは? )が、それから2ヶ月で色々と動きがありました。


中村紀洋と清原はご存知のようにオリックス入り。

木田はヤクルトに入ってしまった。抑えを期待されてるようだけど、果たして?

そして石井一久。楽天とか日本ハムあたりとも交渉してたけど、最後はヤクルトだって。この人は、もうプロ野球選手を辞めることを視野に入れてます。賢い。夫人の木佐彩子が入れ知恵してるんだろうね。やっぱり、夫人がタレントとして活動しやすくなるようメディアに近いヤクルトを重要視した様子。その上で、夫人は吉本興業に入るとか入ったとか言ってなかったかな?ウッチ-(婚約者が吉本社員)も誘ってるに違いない。


シコースキーは楽天といったん契約してから、どういうわけかアメリカに帰っちゃいました。

そして、注目したいのは入来祐作です。ポスティングでは入札なしに終わったけど、だめなのかと思ってたらメッツが接触してきて契約してしまいましたとさ。いやぁ、よかったですね。念願叶って晴れてメジャーの仲間入り!通用するんだろうか?メジャー行きを直訴して球団と揉めたのは巨人にまだいた頃で、あれから3年?位経ったかな?先発で行きたいんだろうけど・・・日本ハムに行ってからはほとんど投球を見てないし、どうなんでしょう?メッツといえば、松井稼頭夫が苦しんでいて、入来が結果を出せない場合は地元の新聞・メディアが黙ってないでしょうね。もちろん日本人選手が決していけないわけではなく、ゴジラ松井やイチローのように活躍している選手だっているわけで、ファンも地元メディアも早い時期に結果を出せないとブーイングの嵐が吹き荒れるだろうという事です。今度ヤクルトに帰ってきた石井一久も、自由契約になったくらいだから。

そういえば高津がヤクルトの春季キャンプにテスト生で参加するらしく、メジャーでは1年しか通用しなかったという結果に終わりそうな気配。


長谷川はあの小さな身体で毎日肩を作ってクローザーとして頑張ってましたが、もうあれだけやったんだし、引退は「うん、お疲れさん」って感じですね。彼は頭がいいから、今度は指導法を研究して古巣のオリックスで投手コーチに迎えられるでしょう。そのうち監督になる。


さあさあ問題は巨人ですな。

オリックスにいたJPを獲得してしまったわけです。彼は近鉄から渡り歩いてますが、巨人ではもとの名前のパウエルに戻すらしい。僕的にはパウエルがいいのだ。これで先発の柱は何本だ?

上原・工藤・FA野口・そのパウエルは一応計算できる。あとはわからないが、高橋尚、若手が野間口、内海、西村、即戦力の辻内、福田だ。抑えの候補はFA豊田、林、木佐貫、久保といる。更に外国人の右腕を獲ってますね。こりゃぁ桑田の出番はないな、こりゃ。

そしてそして、ロッテを退団したイ・スンヨプを獲っちまった!小坂もいるし、はぁ、戦力は揃ってますなぁ。こうしてみると、今年の巨人の中軸は小久保、よしのぶ、イ・スンヨプで決まりでしょう。あとはガタイのいい選手はそういなくて、センター返しや右打ちの、盗塁(小坂あたり)やエンドランを随所に使ってかき回す機動力野球になりそうです。ゴジラ松井と清原、ペタジーニがいた頃からするとまぁ様変わりです。

ふむ。結構期待できそう。

今後のキャンプ情報でもう少しわかるでしょうね。


そうそう。地元(佐世保)ではマリナーズに移籍した城島の話題がよく取り上げられます。日本人初の捕手ですからね、成功すればその影響力は大きいし、それだけに期待も膨らみますな。頑張れよ!がんばらんばぞぉ!


夕方、無煙ロースターを洗っていたら携帯が入った。この作業をしている時は、金ダワシを使うし水を流しながらやるので結構やかましくガシガシやっている。「ん?」と思って慌てて水を止めて電話に出る。手も汚れているし、正直出たくないタイミングなのだが、友人が「今日空いてる?」みたいな電話をくれることもあるし、放っとくわけにもいかない。

姉だった。内心「なんだよぉ~」だ。仕事の最中に・・・。

「今ね、ピンポンパンポンって町内放送のありよったよ。聞いた?」

「んぁ?何ば?聞いとら~ん」

「清峰の甲子園出場決まったとってよ!?」

「あ?・・・あぁ、そう。センバツやろ?もうそれはわかっとるもん」

「えぇ?知っとったと?」

「九州大会の優勝校やもん、出るってわかっとるさ」

「そうね、な~んね、そいならよか」

ちっ!そんなのわかってるよ。僕はガシガシ仕事を続ける。


それから1時間くらいして中年の男性が入ってきた。「いらっしゃいませ!」と言いはしたものの、「こんにちは」とお客さんではない様子。

「おめでとうございます」と言いながら、彼は新聞らしきものとチラシをこちらに差し出した。それは清峰高校センバツ出場決定の号外であり、「祝!おめでとう!」などと書いたチラシだった。「こいば、こちらのお店にも貼ってもらえんですか?」

「あぁ、清峰ね。そりゃ頑張ってもらわんばけん、貼るとは構わんですけど?」

へぇ、と僕は思った。去年の夏と違い、今度は活躍が大いに期待されているという事らしい。だがしかし、ふと毎日新聞という文字を見つけて、考えさせられたのだ。

「あぁ、毎日新聞さんですか。そりゃ貼られんねぇ。うちは別の新聞取りよるけんネェ」

「あぁ、そうですか。・・・いや、そいでもよかですよ」

その言葉に「えぇ?いいんですか?そいじゃぁ遠慮なく」なんて答えるお人よしの僕ではない。

「そがん訳にはいかんですたい」

すると、(たぶん、今日この日がチャンスとばかりに軒数をこなす必要があったのだろう)彼は即座に「それじゃ1ヶ月だけ付き合うてもろたらよかですよ」と来た。

うちは店で読売、自宅で長崎と2紙を購読している。これ以上とる意味はないし、毎日新聞に清峰のチラシのためだけに義理立てするつもりなんて毛頭ない。確かに、清峰の選手が掲載された号外やチラシにはつい手が伸びたが、ごくんと唾を飲み込み、僕はきっぱりと言ったのだ。

「いや、そんならいらない。これ貼られんけん、持っていってよかですよ。ここに置いとかれても困る」

僕が毅然としてそう言い放つと、「いや、自由に貼ってもらって構わんですよ。応援はさすでしょ?えぇ・・・応援はして下さい・・へへへ」

彼はそう言ってそそくさと店を出て行った。


ふむ。清峰の活躍は陰ながら応援しておるぞ。でも毎日新聞はいらない。だいいち、高校野球なら朝日だろ?

というわけで、うちに清峰の号外とチラシがあります。うしししし。


旭川実、駒大苫小牧(以上北海道)光星学院(青森)秋田商(秋田)高崎商(群馬)成田(千葉)早稲田実、東海大菅生(東京)横浜、東海大相模(以上神奈川)愛知啓成(愛知)岐阜城北(岐阜)日本文理(新潟)高岡商(富山)北大津(滋賀)京都外大西(京都)PL学園、履正社(以上大阪)神港学園(兵庫)智弁和歌山(和歌山)岡山東商、関西(以上岡山)南陽工(山口)小松島(徳島)今治北(愛媛)伊万里商(佐賀)清峰(長崎)延岡学園(宮崎)八重山商工(沖縄)、「21世紀枠」の真岡工(栃木)、金沢桜丘(石川)、「希望枠」の一関学院(岩手) 以上32校。

青文字は九州勢。ただし、本命の清峰はもちろん赤(太字)です。


さて、今回は何回勝ってくれるでしょうか?「先輩たちが2回勝ってるので僕たちは3回は勝ちたい」と言ってた広滝(主将)の言葉をはっきりと覚えてる。個人的には4強以上希望。強敵は、やはり駒大苫小牧でしょうね。あとは、どこだろう?横浜とか、京都外大西とか、大阪のPL学園に履正社あたりが上位8校に来そうです。岡山勢の2校もあなどれない感じ。

また、今回離島から初出場を決めた八重山商工(沖縄)は全国的にも名前が出るだろうし注目されると思う。清峰が九州大会で下してるけどね。沖縄での試合だっただけに、圧倒的な応援の数では負けてたけど試合では勝ってます。当然!


携帯のカメラで撮ったんで、一部ですが紹介しておきますね。

投げる有迫!答える吉田監督!


投げる有迫



吉田監督

こないだの金曜日、僕にはめずらしく筑紫哲也の「NEWS23」を見た。

目的があったから。

YUIが出るのだ。生演奏だとか。

まだ18才なんで、このコだなんて(失礼)ついそう言ってしまいそうだが、はっきり言ってモノが違うと感じた。最初に彼女を知ったのは、たぶん1年位前じゃなかったかなと思う。ソニーのオーディションで満場一致のグランプリを獲得したらしいが、それはあとで知った話。テレビのCMに曲と一緒に出ていた。僕は下を向いてまな板に向かって仕込みをしていた。耳に飛び込んできたその音に「何だ!この曲は!誰だいったい!?」とまず感じたものだ。この衝撃は前にもあったぞと思い、誰だったかと記憶を辿ったらば、それはアラニス・モリセットだった。他の人がどう感じたかは知らないが、僕は即座にアラニスを想起した。アラニス・モリセットを最初に聴いた時には、まるで頭の後ろから手を突っ込んで脳みそぐわんと叩かれたような気がしたもんだ。荒々しい衝撃。YUIの場合はちょっと違って、背中から心臓にまで回り込んで両手で抱きつかれた気分。アラニスがハンマーを携えて現れたとすれば、YUIは毛布を手に後ろからぎゅっと抱きつかれた印象。これは・・・すごいと感じた。

でもそのあとは、実はそれほど耳にする機会がなかった。まぁ僕自身が「きっと露出が増えるだろう」なんてたかをくくって自分からCDを求めたりはしなかったせいだ。そして、この間の金曜日、そのYUIを久々に聴く事が出来た。ホームページを探したらちゃんとあって、ブログも備えてた 。おうおう、映画やドラマの主題歌とか、結構やってるみたいだ。ドラマの「不機嫌なジーン」は確か竹内結子だったはずだが、僕は見てないから知らなかった。今度はアルバムも近々出るみたいだし、これは手に入れたいと思う。


どこに惹かれるのか?

楽曲が手元にまだないから詳しくは言えないが、「News23」内でのライブで歌った「TOKYO」という曲は、本人が福岡から上京する時に作った曲らしい。同じシチュエーションに長淵剛の「とんぼ」がある。僕も夢を抱えて東京に出て行ったくちだから、すごく共感できる。うろ覚えだが、「強がる言葉は夢に続いてる」とか言ってた。うん、わかる。自分を飾って、強がって、虚勢でも張らずにいられないって時がある。それは上を見て、上を目指してるからこそだ。「もうガキじゃないんだ!」とか、「俺の事は放っといてくれ!」とか、見通しなんて全然ないくせにツッパラかる。思春期の複雑な心情。

そのくせ一人でいる事が怖くて、不安ばかりが胸の中を覆うのだ。社会に対して抱いている漠然とした怒りや、それに対する自分の矮小さや、拡がっている可能性とちっぽけな自分と、その全てを全部意識しながら過ごすあの時期。心無いひと言にめいっぱい傷ついて、たわいのないものに幸せ感じる。これは、そう、あの尾崎豊に通じるものがある。

おんな尾崎だ。尾崎豊でなくて、「尾崎ゆたこ」と呼びたいところだ。それは冗談だが。


そういう、胸に沁みてくる声の持ち主は、「区麗情(く・れいじょう)」を支持していた僕だが、残念ながら彼女は結婚して、音楽活動自体もあまりやっていない。確か、アルバムの惹句に「至福の歌声を持つ最後のアコースティックシンガー」とか何とか書いてあり、「至福の歌声」ってどんなだ?と思ったのがCDを買った動機だった。看板に偽りはなかった。アルバムは全部持ってるから時々聴いてるけどね。


ライブも結構やってるようだ。僕はなかなかそこまでは手が回らないし、曲が聴ければ満足だが。

これ↓が最新の楽曲。

YUI, COZZi, Northa+
TOKYO

ついでに・・・

区麗情, 嘉藤英幸, 上野浩司, 浜田省吾
Country Girl


姉がビデオを借りて来たと言うからタイトルを見たら「宇宙戦争」だった。せっかくなので又借りして見た。他にもあるらしくてどれどれと見たら「あぁこれは見た事あるよ」ってな感じだった(「スパイキッズ」とか)が、中に「コラテラル」があったからこれも股借りして見た。更にこないだテレビで「マイノリティ・リポート」がやってたからビデオに録画した。


で、まずは「宇宙戦争」。

トム(役名忘れた)は重機のオペレーター。10代後半の長男と小学1年生くらいの長女がいる。妻とはどうやら別れたらしい。妻は別の男性と結婚して、子供二人はトムが引き取った模様。このあたりは僕の想像なのだが、離婚原因は浮気とかではなさそうで、トムが家庭を顧みない浮ついた生活をしていた為に愛想を尽かされたと見えた。従って二人の子供はトムに敬意を払ってはいなくて、トムもトムで、子供たちを可愛がるマイホームパパでは決してない。そういう家庭。

ちなみに、この娘が安達由実の小さい頃にそっくりなのだ。これは生まれ変わりではないかとさえ思ったね。あ、彼女はちゃんとスピードワゴン井戸田君の妻として生きてますが。


おもむろに事態は動き出す。空が一転かきくもり、雷鳴がとどろいたと見るや辺りは黒雲に覆われ始める。人々は「何だあれは?」とばかりに黒雲と、その向こうにばちばちと光る何者かを見上げてる。そのうち、雷かと思えた光が辺りにやたらめったら降り注ぎ始めた。これは・・・レーザービームではないか?

大通りに集まる大勢の人達。道路の真ん中にぽっかり大きな穴が開いている。隕石でも落ちたのかと思っていたら、中から何やらどでかい宇宙船のような怪獣のようなものが出てきた!しかも、そいつはレーザービームを四方に撒き散らし、人々を片っ端から突き刺し始めた!こりゃたまらんっ!

命からがら逃げてきたトムは、娘と長男を抱えて車で逃げ出す。だが、車は電磁波なのか何なのかにやられて動かない。咄嗟に、プラグ?かコンデンサー?かを替えたばかりの人の車を見つけ、それを奪って逃走。さぁ、ゲームの始まりだ!

この辺りから、トムは遊び人のぐうたら親父を返上して子供たちを守る事に専心する。

「あんな怪物相手に、いったいどうすりゃいいんだい?逃げる以外に何か手があるとでもいうのかい?ただひたすら逃げる!それしかないだろ?アーハー?ワッチャネイム?ビッチ!(くそっ)」

ってな感じ。


その後はもうひたすら逃げ惑うのみだ。もし、トムが遊び人パパのままなら、「娘を愛していないのかって?そんな事聞く方がおかしい。愛してるさ、もちろん。シュア~?だけど見ろよ。自分が逃げるので精一杯さ。俺がヤツに食われちまったら誰が娘を守るんだい?自分が逃げるのが先さ。娘はきっと神様が守ってくださるよ。あぁもちろん運がよければだけどね?」

な~んて言いながら一人で行っちまうかもしれない。だけどそれではお話にならず、トムは娘も長男も必死で守るのだ。


逃げる途中、長男は血気盛んに怪物に挑み始める。「俺がやっつけてやる!」

無理だって、そんなの。

トムは懸命に止めようとするが、周囲にはパニック状態の、同様に逃げ惑う市民がいて、娘を放っとけない。仕方なく、長男のいかれた行動を止められずに安達由実を守る事に特化していく。


見ているほうは結構疲れたね。いったいこいつらは何なのだ?わけがわからないまま主人公は次々と危険にさらされる。

劇中、若干の解説が差し挟まれる。この怪物どもは人間が文化を形づくるずっと以前から地中深く潜ったまま潜伏していたという。つまり地球外飛来生物で、この時を待ってたとばかりに地球征服作戦を開始したらしい。


まぁ、結末としては、「星新一のショートショート」を思い切り贅沢に引き伸ばして映画にしちゃった的な、最後には環境問題に石つぶてを投げたっぽいラスト。僕としては、「二人の子を持つ」ただの男が、「最愛の我が子を命がけで守る」真の父親へ成長を遂げた物語、とみる事が出来ました。安達由実もちゃんと守りきったしね。

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宇宙戦争
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