こんにちは。消費税の不思議な言説の一つに、「人件費を派遣に置き換えれば消費税の仕入税額控除ができる分有利」というものがあります。この言説の説明として用いられるのが、(図1)を用いた税込経理での説明です。一見すると外注費にした方が利益が増えているように見えますね。
ただ、何かおかしいと感じませんか。そこで(図2)のように税抜経理にして見てみましょう。
そうするとお分かりかと思いますがこの例は消費税うんぬんではなく、単純に元々の人にかけていた費用が減っただけであることが分かると思います。費用が減れば利益が増えるのは当然ですよね。
なので、元々の人にかけていた費用が20,000で変わらないとすれば、(図3)のように派遣に置き換えても置き換える前と利益は変わらないということになります。(どちらの経理方式だろうが)
また、派遣に置き換えると消費税納付額が2,000減りますが、当然派遣会社には税込22,000支払う訳です。この2,000は国にいくのか派遣会社にいくのかの違いでしかないのです。そしてこの消費税は派遣会社から納付されるのです。
以上から、「人件費を派遣に置き換えれば消費税の仕入税額控除ができる分有利」というのは、適切ではないと言えます。こういった類いの言説について考える場合は、税抜経理で考えることをお勧めします。
少しでも理解が広まると嬉しいです。では本日はこれで失礼します🙇♂

