私の場合、針生検を受けてから手術まで、1ヶ月半あった。
その頃を振り返ると、未知の検査を次々と受けつつ、転移に怯えて過ごす不安な日々だった。
検査結果が出ないと手術日が決まらないので、先が見えない。
こんな中で考えていたことがあった。
「針生検でガンが転移していないかな」
針生検では針を何回も刺し、出血もあったため、その際にガンが血管を通して流れ出ているような気がした。
それがずっと気になっていたけれど、最近、ある本を読んで不安が解消された。
(末尾の買ってよかったもので紹介しています)
著者は30年間で1000人以上の乳がん手術を執刀してきた乳がんの権威。
この本によると、「針生検をしたらすぐに手術は都市伝説」とのことで、
「がん細胞が全身に転移するためには、がん細胞が血管に入り、別の臓器(骨、肝、肺など)で血管から出て臓器の中を進展・増殖して、初めて遠隔転移が成立します。この一連のプロセスは、がん細胞が主体的な能力を身につけた際に初めて現実となります。逆にいうと、このような能力を持たないがん細胞が血管の中に入り込んでも、がんの転移は成立しません。」
「針生検をしたらすぐに手術をしないとがん細胞が全身に散らばってしまうというのは都市伝説です」
あの頃の自分に教えてあげたい。
正しい知識を得ることで不安が解消されることがある。
やっぱり学びって大事だなぁ。