1週間後、細胞診の結果を聞きに行く。当日は朝イチにそのまま両親とほぼ20年ぶりの温泉旅行の予定だった。
結果が悪かったら黙っておこう…と思いながら診察室へ。
細胞診の結果はグレー。悪性良性の判断がつかなかったとのことで、次の選択肢は、3ヶ月様子を見るか、針生検で病理診断を仰ぐか、だ。針生検は細胞診よりも多く組織を採取するため部分麻酔をするとのこと。あくまで医師は大丈夫だと思うんだけどね、と無理強いしない。
もちろん針生検を選ぶ。わかるなら早いほうがいい。
ただし、今日針生検をすると、温泉には入れないとのこと。
病気で体が不自由な父を連れての旅行は次いつできるかわからない。それどころか、最後の旅行になるかもしれない。
翌週に針生検の予約をして帰る。
その後の旅行では、「久々の親孝行!」という気持ちで臨んだものの、時折、「最後の親孝行?」という悲観的な感情がチラついた。
本日の治療費:390円