ジェフ千葉2017シーズン選手別結果報告「ラインは上げたがカテゴリー上がらず」前編GK&DF | picture of player

ジェフ千葉2017シーズン選手別結果報告「ラインは上げたがカテゴリー上がらず」前編GK&DF

ああああ終わっちゃったよおおおお!!!

2017年の千葉が終わっちゃったよおおお!!!また上がれなかったよーーー!

今シーズンの選手紹介だよ!みんなおつかれ!

中間報告はこっちだよおおお!

 

■GK
・佐藤優也

前半戦は飛び出しミスの責任をとらされ、途中でオヘーダに代わられるなど苦難のシーズンだったが、終盤にはレギュラーに復帰してゴール前に君臨。ラインをそれほど極端に上げなくなったのでようやくプレー基準が定まり、神がかり的なセーブを連発してチームをプレーオフに導いたでゴリ。しかし、プレーオフでは久々にエリア外に飛び出してダイビングヘッドでクリアする「迎撃ミサイルY-SATO-23」を披露するも、ロングボールに頭を越されて無人のゴールに流し込まれるという今シーズンの象徴的な失点もしてしまった。ただ、今年のこういうミスがすべて佐藤優也のせいだとは言い難く、アホみたいなハイラインの最大の犠牲者であったと言わざるを得ないだろう。ただ、良くも悪くもこのチームで最も目立った選手であり、今季のジェフユナイテッド千葉というチームを盛り上げた立役者だろう。正直なところを言えば、常識的なライン設定にしてから迎撃ミサイルY-SATO-23がすっ飛んでくることがほとんどなくなり、深い安心感とともに何かぽっかりと心に穴が開いたような気分になったのは俺だけではないはずだ。「くっ・・・悔しい・・・でもハイラインしちゃう・・・!」と身も心もエスナイデルの戦略にハマっているのだ。佐藤優也は近藤のラインコントロールなど気にせずに来季もガンガンに飛び出して上空を舞う白球が飛行船のように一直線にゴールを目指していき、僕たちは最初のキスをしたんだ。

・ルイス・オヘーダ
謎のアルゼンチン人は謎のアルゼンチン人のままシーズンを終えた。度々の飛び出しミスによって自邸蟄居を命じられた佐藤優也の代わりとして、合流後まもなく先発。5試合に先発するものの、その間の1勝1分3敗という散々な成績だったこともあり、見事な討死を遂げた。パントキックのうまさや足元の柔軟さを見せてはいたが特に機動力に優れているわけではなく、ハイラインの後処理には明確に戸惑っており「え、そのために呼んだんじゃないの?なんで呼んだの?やっぱ同じ国の人いないと寂しいの?ラリベイと3人でタンゴ踊るの?」と我々を驚嘆させてくれた。ただ、あのハイラインでミスが起こるのは佐藤優也のせいではなくてそもそもハイラインがおかしい、という簡単な事実を教えてくれたことは重要だった。ひそかに今年の転換点を与えてくれたニュートンのりんご的存在なので、クローズアップ現代で特集するべきである。絶対来年千葉にはいないと思うので、普通のチームで頑張ってほしい。

・山本海人
後半戦に消滅した。ベンチ入りすらなし。怪我?

・岡本昌弘
シーズン通して出場ゼロはだいぶ久しぶりなのではないか。ただし、生え抜きの姉さんはまとめ役として重要なので、来年もハイライン後の心のケアなどで頑張っていただきたい。

・大野哲煥
見てない。がんばれ。


■DF
・近藤直也

とんちきハイラインをなんとか常識的な位置まで戻し、普通のチームに戻した功労者である。旅順要塞攻略戦における203高地となりつつあったハイライン原則を「エスナイデル何をやっとるかぁ!」と平和的な話し合いをしてラインコントロールの権利を獲得。「揺り籠から墓場までハイライン」「5年でハイラインの高さを2倍に」「光速を超えたハイラインは止まって見える」というハイライン全体主義を打破し、状況によってかなり下げることも許した祖国解放の英雄である。ラインを下げることでロングカウンターの威力が倍増し、守っては自慢の胸板で相手を弾き返し続けた。個人としてもチームとしてもハイライトだった最終節にプレーオフ進出を決める逆転ヘッドを決めたのは本当に素晴らしかったし、俺が千葉の独裁者だったらあの日は祝日にする。「きみがハイラインをおいしいといったから今日はハイライン記念日」。来年も間違いなく戦力として不可欠な存在であり、「ねぇ~そろそろライン上げたいよぉ~」と隙あらば囁いてくるハイライン中毒患者の首筋に手刀を当てて気絶させるという重要なミッションも待っている。求む、ちゃんとした相棒。

・キム・BOMBヨン
中盤以降すっかりCBのレギュラーとして君臨したお調子者。そもそもCBではないために守備はかなり怪しかったが、持ち前のスピードとガッツでエスナイデル監督のハートをがっちりキャッチ。時折なぜかサイドの攻撃に絡むこともあり、その時には謎のフェイントを駆使して普通にドリブル突破をしてたりした。持ち場に戻れ。ただ、そういうところを見ても本来のポジションはワイド。一番の武器が運動量なので、CBにピン止めしておくのはもったいない。適任者がいないためにCBをやっていたが、守備の部分だけでなくかなりリスキーなボール回しでピンチを幾度も作っていたので、全体的にいえば合格とは言いづらい。実際、最終節には安全に行くところを無理にキープしてファウル気味のプレーで奪われて失点していたりもした。ただ、プレーオフで負けて泣き崩れる姿を見て本当にいい奴だと思った。幸せな思いをさせてあげられなくてすまない。レンタルなので処遇がよくわからんが、どこにいったとしてもがんばって欲しい。

・岡野洵
干された。中盤はレギュラーだったのだが、ハイラインの裏に落とされたボールを追って佐藤優也とぶつかり稽古を繰り返すうちにすっかりベンチからも外されてしまった。しかし、繰り返しになるが、あれは岡野が特に悪いというわけではなくてハイライン自体がおかしかったのであり、悲しい犠牲者となってしまった。しばらく干されたのちに、終盤にはベンチに復帰。緊急時にちょっとだけ出ていたが、試合勘のなさからかリスキーなディフェンスを披露して、ハイラインを失った我々にスリルとエンターテイメントを提供してくれた。ただ、来季はキム・BOMBヨンがいるのかよくわからないので、レギュラー候補になる。まだ体の線が薄いため、オフにはめっちゃ筋トレするか、ハリウッド界ナンバー1胸板の持ち主であるザ・ロックことドゥエイン・ジョンソン兄貴のIQ50でも見れる映画をたくさん見て胸板の強化に務めてもらいたいものである。

・若狭大志
序盤はレギュラーを獲得して光の速さでポジションを失い、ベンチ外となってしまった後にしばらくして復活。しかし、ちょこちょこ出た後に33節以降はベンチ外となった。何が気に食わなかったのかわからないが、たぶん髪型だと思う。終盤の守備固めで出てきても「それは守備固めではなく守備緩めなのではないか」というかなりの不安感が漂う守備をしていたので、なかなか4バックのCBでは使いづらかった。

・大久保裕樹
終盤のバックアッパー要員、あるいは3バックに変更するときのチェンジギアとして活躍。謎の得点もとったりしていた。お世辞にも対人が強いとは言えないのだが、それでも状況判断能力と「ヤバそうなときにはとにかく潰す」という覚悟は若狭や岡野と段違い。終盤に重宝されたのはそういうところだろう。昇格請負人も今シーズンで引退。うちでの昇格はできなかったが、お世話になりました。

・多々良敦斗
ひたすらベンチ外の後に30節あたりからなぜかアンカーとして復活。熊谷・胸倉・アンドリューのバックアッパーとして出場機会は多くなかったが、最後までサブ生活を送った。途中でアンドリューがタクシードライバーしてしまったタイミングでアンカー制度が廃止されたのも痛かった。出てきたときは気の利いたパスとかは出せなかったが、まあなんか気合でとにかく潰してた。来年はいるんだろうか。

・北爪健吾
7月以来プレーオフまで出場なし。何が悪かったのかと言われればヤンキーみたいな髪型としか言えない。序盤に大外を一人でぶち抜き続けたのだが徐々にトーンダウン。途中でボール扱いのうまい山本真希にポジションを奪われ、山本真希が怪我をすると、よりトータルバランスに優れた溝渕が台頭し、ベンチ外でシンナーを吸う毎日となってしまった。そもそも組立に関与ができず、前が空いてればドリブル、閉じてたら預けて突っ走る房総特攻ラテラルスタイルがチームに合わなかったのである。そんな北爪を「他にいないから」という理由でプレーオフの勝負どころで出場させなければいけなかったのはチームとしての限界だった。大学ナンバーワンのスピード自慢もキャリアの曲がり角に差し掛かってきているなあと感じる一年だった。

・山本真希
中盤に溝渕の台頭があったが、右サイドバックのレギュラーを取り返した頼りになる男。落ち着いたボール捌きによるビルドアップの落ち着きどころ、機を見たオーバーラップ、狙いのあるクロスでの攻撃への関与は非常によかった。特に町田との絡みは変幻自在で、船山も絡めたトライアングルはわかってても止められないほど。大外だけでなくインナーに入っても仕事ができる眉毛だった。また、ラリベイへのロングフィードもかなり正確だった。なので、最終盤にハムストリング故障で離脱したのは計り知れないダメージをチームに与えてしまった。一家に一台山本真希、猫の手も借りたい山本真希である。来年も必要な戦力なので、怪我を治したり眉毛を整えたりして戻ってきてほしい。

・溝渕雄志
中盤に試合に出始め、一度は山本真希にレギュラーを奪われるも、彼の故障によって最後まで右サイドを守り続けた。機動力はすさまじくなんかとにかくずっと走ってる。攻撃の最後の局面でも一度切り返した後に再度仕掛けてコーナーを取れるのは粘り強さを感じた。顔もなんか粘り強い。ただ、足元に関してはけっこうな不安があり、ビルドアップで細かいミスが多くてボールを運べず。最終的にはラリベイに蹴っ飛ばすマシーンとなっていた。クロスもそんなによくはない。ただ、非常に頑張れる選手なので、来季以降に期待したい。ダメならエースマンマーカーとして相手のエースもろとも退場する自爆テロ系選手としてがんばって欲しい。

・乾貴哉
左サイドバックのレギュラーに君臨。187cmの長身、左利きサイドバック、ストライドの大きなドリブルというロマン枠が、試合を経験するごとに洗練。力強い持ち上がりとビルドアップでのミスのなさ、為田との魅惑のコンビネーションで左サイドをストロングポイントに変えた。守備もよくなってはいたが、あからさまにスピード系アタッカーには弱みを見せたり、前プレの判断を間違えてDAZN画面外から単騎ですごいスピードで走ってプレスをかけてあっさりとかわされDAZN画面外にものすごいスピードで消えていくという荒業も披露した。そんな乾も最終盤に膝蓋腱断裂でシーズンエンド。最後は比嘉さんで誤魔化すしかないという苦しい状態になってしまった。けっこうな大怪我で来シーズン開始に戻ってくるかどうかは不明だが、来季はさらに貴重な戦力として大活躍して欲しい。それと187㎝にCKを蹴らせるとか、ノルウェーとかスウェーデンじゃないんだからやめて欲しい。

・比嘉祐介
俺たちの比嘉さんは沖縄の無職男性(ビッグスクーターは持ってる)みたいな髪型で今シーズンを乗り切った。乾の台頭ですっかり出番がなくなったと思いきや、乾が怪我したことによって最終盤に復活。相変わらず不安な足元だったが、本当にやばい場面では「体ごと預けてあびせ倒しに移行する」という昨今話題の相撲協会リスペクトな魅惑のDF術で最終的にはプレーオフで名古屋の青木にズタズタにされた。本当に怖いのでやめてください。レギュラーだと能力的には厳しいのだが、その無職パチンコ三昧感はたまに出てくると「カツアゲされるかも」と相手を15分くらい威嚇できるのでよい。プレーオフではなぜか名古屋のシャビエルをわりと止められていたのだが、それはやっぱりシャビエルがブラジル南高校時代にカツアゲされたトラウマがあったからだろう。あと、やはり性格がかなり明るいのでバックアッパーでも腐らないのはチームとしてはかなりよかったのではないか。たまにTwitterは炎上するけど、いい奴である。

 

MFとFWはまた今度!