■J1■ 2013シーズンどこよりも早いレビュー 「早い、安い、別にうまくはない」 part1 | picture of player

■J1■ 2013シーズンどこよりも早いレビュー 「早い、安い、別にうまくはない」 part1

さて、昨日でJ1のシーズン終了!
広島の劇的な逆転優勝で2連覇!ということで幕を閉じました。おめでとう!パチパチ。
しかし、突っ伏す中村初号機は心にくる・・・。

鉄は熱いうちに叩け!秋茄子は嫁に食わすな!民主主義は今日で終わり、来週からは民主主義エクサが始まるぜ!ということで、早速レビューをします!

「こんな早くそんなこと・・・もう、せっかち!!」とその焦りっぷりをなじられそうですが、おいおい、30代の脳みそを甘く見るな、すぐ忘れちゃうんだよ!

おまけに全然順位予想合ってねえじゃねえか!俺のくそ!
当方千葉ファンにより、完全部外者、さらには概観しかしてないので、いつものとおり適当になりますので、ご容赦。それでは北から順にいってみよう!!
(加入・放出の☆は夏移籍です)




■仙台 13位

・加入
佐々木勇人(G大阪)
石川直樹(新潟)
和田拓也(東京V)
ヘベルチ(群馬)
関憲太郎(横浜FC)
島川俊郎(秋田)
蜂須賀孝治(仙台大学)
☆石川大徳(広島)

・放出
高橋義希(鳥栖:レ→完)
中島裕希(山形:レ→完)
阿部陽輔(金沢)
関口訓充(浦和)
原田圭輔(栃木S)
内山俊彦(引退)
朴柱成(慶南FC)
サッコーニ(未定)
☆和田拓也(大宮)
☆奥埜博亮(長崎)
☆島川俊郎(秋田)


去年の2位から一転、今年は13位と苦しんだ。序盤はACLとの過密日程に苦しみ、中盤からはメンバーの怪我で苦しみ、そしてそれでもやまない監督のダジャレに苦しんでるうちにシーズン終わった感じ。苦しんでばっかりかお前ら。ハイプレッシングの肝である角田&富田が中盤センターに揃うことは少なく、上本もシーズンを棒に振った。もちろんそれを補う選手層はなし。新人の蜂須賀くんはそこそこがんばったが、ヴェルディから獲得した和田は途中放出、外国人ではヘベルチも主力とはなりえなかった。前線ではウィルソンが相変わらずの存在感を放ったが、赤嶺が路頭に迷ったおかげで、得点はたった41点。これでは順位は上がらない。来季は駄洒落は退任で、元広島アーノルドが就任。ダジャレが炸裂しないことで選手は心安らかに試合に臨めるが、新監督の力量は未知数。「おれ、マジポゼッションしたいっすから」というバルサ狂信者だった場合、残留争いに巻き込まれて、夏前には新監督に手当たり次第声を掛けるという残留狂信者になる可能性大。東北に炸裂する事件を見逃すな!あと、ウィルソンの去就はどうなんだろう。快足万能優良FWにつき、欲しいチームはいくらでもある。


・気になったひと 手倉森監督

コーチ時代を含めて仙台に10年。まさに一時代を支えた功労者だった。少ない予算ながらもJ1残留を続け、昨年の2位は立派の一言。来年からは五輪代表という罰ゲームに参加するわけだが、下手なダジャレは代表では命取り。大らかな性格なので平気でぶっ放しそうだが、国民を逆撫でしないように気をつけ、出場を勝ち取った暁には「リオにだりを連れて行こうか迷ってる」などの大技を決めてもらいたい。



■鹿島 5位

・加入
野沢拓也(神戸)
ダヴィ(ウム・サラル)
前野貴徳(愛媛)
中村充孝(京都S)
川島大地(山形)
植田直通(大津高校)
豊川雄太(大津高校)

・放出
ドゥトラ(ロケレン)
アレックス(徳島:レ→完)
宮崎智彦(磐田:レ→完)
増田誓志(蔚山)
岡本英也(新潟)
興梠慎三(浦和)
新井場徹(C大阪)
レナト(広州)
佐々木竜太(引退)
ジョルジーニョ(監督)
☆鈴木隆雅(千葉)


優勝予想をしたのだが、最後を連敗で終えて俺のサッカー眼が曇っていることを証明した。もう!もう!結局チームは7年ぶりの無冠となった。ジョルジーニョ逃亡、トニーニョ・セレーゾ帰還によって、チームは再構築。前線にダヴィ、中盤に野沢@放蕩息子、中村シードデスティニー、左サイドバックに前野を獲得も、イマイチ機能せず。序盤はダヴィと野沢に固執したが、ダヴィは点はとったが独善的なプレーで大迫に舌打ちを連発され、野沢は歳をとっていた。シードデスティニーと前野はフィットに時間がかかり、セレーゾは試行錯誤を繰り返した。結局ベストが見つかったのは中盤以降。大迫1トップの下に土肥を置き、右には攻守に走れる遠藤を固定、大迫に最大限の自由を与えた。自由を与えられた大迫はニュータイプばりに覚醒。ポストプレー、シュート、守備で八面六臂の大活躍。Jのフォワードとしては代表でも居場所を見つけて、まさに飛躍の年だった。マジハンパねぇ。最終節に退場したこと含めてマジハンパねぇ。ただ、優勝まで届かなかったのは守備力か。失点52は多すぎる。CBに半本職の山村、青木を起用したのはビルドアップとライン設定を考えてのことだろうが、最終節2点目の傍観っぷりを考えると、ちょっとCBとしては厳しい感じだった。岩政をなんとか組み込めなかったか。また、ボランチも柴崎と小笠原でほぼ固定。確かに彼らのゲームメイク能力を考えるといいのだが、いかんせん小笠原の活動量は順調縮小中。柴崎はそれをカバーするために奔走したが、限界はある。来年も黄金組は契約継続決定。功績を考えれば当然なのだが、どうやって世代交代をしていくのかという課題は先送り。なんかセレーゾに限らず、ブラジル人監督はそういうドラスティックな切り方って得意じゃないイメージ。ということを最終節ミキッチにずたずたにぶっちぎられた中田浩二を見て思う次第であった。


・気になったひと 柴崎岳

空回りの一年。昨年は優秀新人賞を獲得したものの、アウォーズで「マジこんなん嬉しくないっす」と言い放つ意識の高さが災いしたか、今年はあまりぱっとしない一年だった。盛んに前線に顔を出してはいたのだが、追い越す動きがかえって邪魔になったり、うまく機能せず。それよりも守備意識の低い小笠原の横で、苦悩の一年を送った。本田@非ミランが使われないことを誰より呪った男だろう。代表でもブラジルラストチャンスの東アジア選手権を病気で欠場。出場は次回以降に持ち越された。なんというか、宇佐美のときも思ったのだが、意識高くて先を見ている選手は、遠くを見すぎでかえってその成長を阻害してしまう場合もあるんだな、と思った次第。捲土重来、鹿島を優勝させてからでも遅くないさ。誰よりも広い視野とそこにボールを届けるテクニックがあるのだから。なにより、イケメンだし。イケメンだし。イケメンだし。



■浦和 6位

・加入
那須大亮(柏)
興梠慎三(鹿島)
関口訓充(V仙台)
森脇良太(広島)
槙野智章(ケルン:レ→完)
永田拓也(群馬)
阪野豊史(明治大学)

・放出
青山隼(徳島:レ→完)
田中達也(新潟)
エスクデロ セルヒオ(ソウル:レ→完)
ポポ(神戸)
原一樹(京都S:レ→完)
高橋峻希(千葉:延長)
濱田水輝(新潟)
☆デスポトヴィッチ(シドニーFC)
☆岡本拓也(長崎)


オフには他チームレギュラークラスの那須、興梠、関口、森脇を補強、「三冠じゃー!今年こそタイトル奪取じゃー!」とペトロビッチ pro edition の2年目に賭けていたのだが、ACL、リーグ、天皇杯、ナビスコカップと総崩れ。終盤の大失速でACL出場権まで逃すという、完全にやってしまった感。序盤から勝点を重ねて「今年は違う!継続は力なり!」と浦和サポーターが歓喜の展開も、何度も訪れる独走のチャンスを生かすことができず、最終3戦で12失点の守備の崩壊っぷり。鈴木啓太の途方に暮れる顔が大好物の俺としても、心が痛むものがあった。失点56と守備の建て直しは急務なのだが、ペトロビッチ pro editionの続投は確実で、守備の構築ができるのかと言えばそういう意思も能力もないのは広島で証明済み。ペトロビッチ pro edition製造元のオシムに問い合わせたいところだが、「仕様だ。ウサギはウサギにしかなれない。」という答えが返ってくることは確実視されている。来季以降も炎の攻撃サッカー(なのかどうかもよくわからない)が展開されることは間違いがないのだが、次は誰をとってくるのか楽しみである。浦和レッズ広島ユースから西川くんをとってくるという話もあるのだが、そもそもそういう問題ではないということがなぜわかならない!?なんか、今の人材だったらオジェックと超絶ブラジル3人衆を雇ったほうが優勝には近そうな気はする。ただ、終盤は3-4-1-2から4バックへのボトムチェンジ&5トップというトランスフォームが先鋭化して、5-0-5みたいなわけわからんことになっていたので、来季以降も未来のサッカーを見せてほしいものではある。


・気になったひと 原口元気

昨年は1トップやらされたストレスで頭おかしくなってたのか、同僚に暴行を働き謝ったりしてたのだが、今年はシャドーで躍動。1トップをやったことでプレーの幅が広がったのと守備意識の高まりもあり、より実効性のあるプレーヤーに成長した。代表でも東アジア選手権決勝、劣勢の韓国戦で、柿谷のゴールに繋がるシュートを見せるなど活躍(守備では完全に穴)。「俺が叩きなおす」と宣言した柏木の人間教育が成功したのだろうか。ただ、基本的にメンタル弱い&意識高いのこじらせ症候群なので、今後もなにかしらいろいろやってくれそうである。ドリブラーはちょっと変わり者くらいのほうがちょうどいいんですよ。ね、松井大輔さん。




■大宮 14位

・加入
高橋祥平(東京V)
カルリーニョス(サンパウロ:レ→完)
川島大地(山形)
富山貴光(早稲田大学)
川田修平(大宮ユース)
今井智基(中央大学)
☆和田拓也(仙台)

・放出
木原正和(A福岡:レ→完)
土岐田洸平(大分:レ→完)
深谷友基(大分)
東慶悟(F東京)
金久保順(A福岡)
河本裕之(神戸)
市川雅彦(引退)
☆カルリーニョス(磐田)
☆清水慎太郎(岡山)


今シーズンいろんな意味でのJ1最大のサプライズとなった大宮。序盤はすごかった。ベルデニック軍事教練所によるトレーニングの成果もあって、ハイラインプレスが炸裂。ハードワークで奪ったボールを超絶外人ズラタン&ノヴァコビッチ塾長が決めるというハメ技を駆使して、無敗で首位を独走。大宮旋風を巻き起こした。雲行きが怪しくなったのは夏場から。徐々に勝ちきれなくなり、チームの背骨だったセンターハーフコンビの金澤、青木が怪我で離脱すると、代わりの選手がいるわけでもなくチームは崩壊。ただ、それでも4位で前半戦をフィニッシュしたので上出来なのだが、ここでフロントはまさかのベルデニック解任。なんでだ。新監督の小倉さんはチームを全く掌握できず、チームはその後2度の8連敗という輝かしい戦績を残し、終わってみればまさかの14位という結果。なんという残留力。当事者にとってみればわけわからんが、部外者の俺としても「ええぇ・・・」と言ってしまう展開だった。大宮のサッカーで夏場に勝てなくなるのは織り込み済みだと思ってたのだが、どうもフロントはそうではなかったらしいというか、序盤の好成績にすっかり舞い上がってしまってとち狂ってしまったというのが真相か。軽いフットワークも考え物という好例である。猛省を願いたいのだが、なぜかフロントは新監督に大熊さんを予定。大熊さん最大の特徴と言えば「声がでかい」ということである。外国人とのコミュニケーションに苦労した今年を反省して、「まず日本語がわかって欲しい」「日本語がわかる人の中でも一番声が通る人を」という人選に疑いはない。ダメだったら次は「日本語ちょっと怪しいけど声でかい」ラモスに声をかけるに違いない。もうちょっとまじめにやってほしいものである。ただ、来年は青木、上田が抜けそうということでそこの補強をなんとかしないと、誰が監督やってもだめな気はする。来年こそは優勝など高望みをせずに、一桁順位をもぎ取って欲しいものであるが、やはり部外者としては強烈な残留ラインコントロールに注力してほしいとも願うのである。


・気になったひと ノヴァコビッチ

大宮男塾の塾長として君臨。力強いポストプレーと冷静なゴールハントで序盤の快進撃を牽引。けっこう守備もやる。ただ、同郷の監督が解任され、チームが負け続けると明らかにいらつき始めた。男塾特攻隊長の高橋“クローズ、・ゼロ”祥平がボランチやってる頃なんか、全然勝てない上にボールも全然来ないという腹いせにひやひやもののラフプレーを仕掛けるなど裏の顔を見せ、「やはり本職は違う」「東欧の殺し屋に感情はない」と我々に戦慄を与えてくれた。チャンスで独善的なプレーでシュートを外したチョ・ヨンチョルが真っ先に塾長に謝りに行ったのが非常に印象的だった。来季もとりあえず夏までは残留の見込み。大熊さんが監督になった場合にはスプリングトレーニングでさわやかなど突き合いが見られることと思うが、なんとか和解してこのまま大宮を支配し続けて欲しいものである。




■柏 10位

・加入
金昌洙(釜山)
狩野健太(横浜FM)
谷口博之(横浜FM)
太田徹郎(山形)
鈴木大輔(新潟)
クレオ(広州)
リカルド ロボ(千葉)
中川寛斗(柏U-18)
秋野央樹(柏U-18)
木村裕(柏U-18)
小林祐介(柏U-18)
中村航輔(柏U-18)

・放出
エフライン リンタロウ(琉球)
兵働昭弘(千葉:レ→完)
中島崇典(横浜FC:レ→完)
山崎正登(岐阜:レ→完)
水野晃樹(甲府)
林陵平(山形:レ→完)
比嘉厚平(山形:レ→完)
那須大亮(浦和)
福井諒司(東京V)
北嶋秀朗(熊本:レ→完)
相馬大士(町田)
武富孝介(湘南)
權韓眞(湘南)
川浪吾郎(徳島)
中川寛斗(湘南)
ネット バイアーノ(未定)
三浦雄也(未定)
安英学(未定)


いろんなものを追い求めながら、そこそこ結果は出したシーズンだった。リーグは早々に優勝争いから脱落で中位。ACLに注力してベスト4に進出したものの、広州“ザ・マネー”恒大に粉砕されて悲願ならず。まあ、無理だわな、金の力は強い。なお、広州には来年は元イタリア代表・クアリアレッリャラレレが加わる模様。あほか。ACLで敗退したものの、その後ナビスコカップをゲット。3年連続のタイトル獲得となった。おめでとう。ハードスケジュールの中、大黒柱のレアンドロ・ハゲミンゲスが長期離脱する中をなんとかやり繰りし、当然のように谷口を干しながら、タイトルを獲得した首脳陣の手腕は賞賛されてしかるべきだろう。ただ、今シーズンのハイライトはやはりネルシーニョの「辞めるのやめる」騒動である。大敗に怒り狂ったネルシーニョが一旦辞任を示唆して、天皇杯も1試合は井原コーチが指揮、フロント・サポーターすべてが覚悟を決めた頃、「やっぱ辞めるのやめたんだけど、いいかな?」とひょっこり戻ってくるネルシーニョ。これが吉本新喜劇だったら、なんばグランド花月ごと崩れ落ちそうだったが、なんと柏フロントは残留を受諾。ええええ。まあ後任が全然決まってないのもあったのだが、懐の広いことで。選手もほっこりした気持ちで監督を迎え入れ、ナビスコカップをゲットしてしまうんだから、わからんもんである。サッカー、奥深い。ともかく、選手としては工藤が完全にエースに成長したのが大きい。また、田中順也のインサイドハーフまでこなす万能さも、苦しい台所事情で際立った。来季もネルシーニョは残留。ハン・グギョンの加入などが噂され、今季から挑戦した3バックのその先をさらに狙ってくるはず。サッカーマニア・ネルシーニョがパンクしないように、フロントは要所で水をぶっかけて熱暴走を防いでいただきたい。


・気になったひと ジョルジ・ワグネル

相棒レアンドロが長期離脱する中、チームを牽引した。その破壊的な左足もさることながら、目を引くのはサッカー経験値の高さ。クラッキタイプで守備は得意ではないのだが、その抜群の嗅覚で勝負どころでは深い位置で体を張ったり、体勢不十分のフィフティボールでもうやむやのうちにボールをゲット。こんな選手が代表にはほとんど縁がないというのだから、サッカー王国のブラジルの懐の深さたるやめまいがしそうである。今年はナビスコカップという置き土産を残して、故郷に帰還。サポーターでもなんでもないが、その妙技を堪能させてもらってワグネルさんちぃーーっす、あざーーっす!!ハゲとか言ってないっサーーーセン!




■FC東京 8位

・加入
東慶悟(大宮)
吉本一謙(水戸)
阿部巧(横浜FC)
野澤英之(F東京U-18)
三田啓貴(明治大学)

・放出
常澤聡(山形)
下田光平(長崎)
ロベルト セザー(蔚山)
羽生直剛(甲府)
椋原健太(C大阪)
幸野志有人(長崎)
梶山陽平(パナシナイコス)
平出涼(富山:延長)
重松健太郎(愛媛)
エジミウソン(アル・ガラファ)
☆橋本拳人(熊本)
☆李忠成(サウサンプトン)
☆田邉草民(サパデル)
☆阿部巧(松本山雅)
☆梶山陽平(大分)
☆大竹洋平(湘南)


ポポビッチ体制最終年は去年の焼き直しのようだった。今年は即戦力獲得はほぼ東のみ。似たような2列目を大量に用意して、無間ワンツー流動地獄を今年も敢行。バージョンアップも特にしてないわけなので結果が出るはずもなく、権田、高橋、森重、米本、東、徳永、太田などの代表・準代表クラスを大量に抱えながらも8位とは、低迷と言っていいだろう。基本的な攻撃スタイルは変わらず。1トップの渡邉千真が引いたスペースに2列目がワンツーでなだれ込むという作戦である。憑かれたように中央、中央へと吸い込まれるような攻撃は自由とは程遠く、太田のクロスがほぼ唯一の幅となっていたが、中で合わせる人間がいない。終盤で、途中出場から平山が活躍したのは、偶然ではない。これ以上のオプションを構築できなかったのが、ポポさんの限界である。昨シーズンとほとんどやってること変わらないので、あんまり言うことがない。今シーズンJ1のもったいない大賞である。南無南無。攻撃の核を担ったルーカスは引退、ポポさんも交代するということで、来年は完全に再スタートの年。城福さん以来続いたムービングとの決別となるかもしれない。新監督予定のイタリア人フィッデカンティさんがどんなサッカーをするのかはわからないが、イタリアでも戦術家で名の通った若手監督だという。少なくとも、今シーズンのようなポポ・カオスが展開されることはない・・・はず。ポポさんはセレッソに行く予定とのこと。一見無秩序に見えるセレッソだが、緻密に計算されてはいないのだけどなんか帳尻は合ってる前線の流動性がさらにカオスになることは請け合いである。個人的には、さっさと優勝してもらって、東京としてのクラブの格をあげてもらいたいなあ、と思う次第である。


・気になったひと 高橋秀人

「高秀先生」で親しまれる知性派日本代表は、今年も流動性のつけを一手に担った。ときには3バックの中央をやりながらも、流動した前線から漏れてきた敵を番犬・米本をうまくつかってなんとか崩壊を防いだ。なんというか、この無秩序さ加減は高橋の成長を促しているのではないかというほどである。来年のフィッデカンティは4-3-3の使い手ということもあって、中盤中央で重用されることが確実。今年より頭を使うかもしれないが、高橋なら大丈夫だろう。貴重なアンカー型ボランチとして、なんとかブラジルの本大会に食い込んでほしいものである。個人的には、ブラジル大会後に海外に出て経験を積み、イタリアあたりで戦術を学んでいずれは代表を率いてもらいたいと思っている。


たぶんすぐにpart2
に続く!


忘れちゃうからね!