朝からどんより天気です。
今日はここらあたりも雪が積もるとか、、、。
さて、先日読んだ「ケーキの切れない非行少年たち」という本について。
少年院で非行少年たちと向き合ってきた精神科医が、その経験から得た現実を書いた本です。乱暴な言い方かもしれませんが、非行少年のほとんどが境界知能であるといいます。
境界知能、というのは知的障害とはいかないものの、IQ70~85のゾーンにいる人たちのことです。知的障害には、軽度、中等度、重度、最重度と分けられますが、その8割がIQ70以下の軽度だそうです。ただ一昔前まではIQ85以下が軽度知的障害に分類されていたので、まさに70~85のゾーンにいるひとは中途半端な忘れられた存在なのです。
参考までに、一般に普通の社会生活を送るにはIQ100は必要と言われています。
人口の2割は存在すると言われている境界知能の人達。
実は子供を虐待する親や、不登校児童、性犯罪者、殺人犯、、、良く調べるとその多くがこの境界知能に当たるといいます。幼女を狙う常習犯の一人は、自分の知能が10歳程度のため、大人の女性が怖いので幼女を狙うというのも衝撃でした。
そんな彼らは、なぜ罪を犯したのかを問われても、その「なぜ?」が難しすぎて答えられない。相手の気持ちや表情を読み取る能力が低いため、ついついすれ違っただけで「睨まれた」と勘違いしてかっとしてしまう、そんなことから暴行事件になるそうです。そんな状態なので被害者の気持ちも理解できず、そもそも反省する力が無いそうです。
そう反省以前なのだそうです。
よく考えればIQは100以上と70以下にきれいに分けられるはずもないのですが、そこのところを全く考えてこなかったので本当に驚きました。
微妙に普通に生活ができてしまう、結婚もできる、でも、実は生きづらさを抱えてストレスを募らせている人が、きっと身の回りにいるのだろうと思います。
犯罪者にならない境界知能の人の方がはるかに多いわけで、彼らが決してかわいそうなわけではありません。ただ、子供の時点で社会が気づけば何かできることがあるのではないか?と思います。
この本、読んでみてください。
価値あります。
