零点の鐘が鳴り響くと、窓の外の花火が夜空を一面きらめく海のように染め上げました。私はバルコニーに立ち、2025年の最後のひとときが静かに滑り落ちていくのを見つめながら、言葉にしがたい静けさが胸に広がるのを感じていました。

この一年、私たちは皆、人生の浮き沈みの中でもがき、探し続けてきました。長く待ち望んだ合格通知を手にした人もいれば、ようやく勇気を出して好きではない仕事を辞めた人もいました。また、病院で少しずつ温もりを取り戻す家族の手を強く握りしめた人もいました。深夜の不安、夜明け前の踏ん張り、涙の後の笑顔――それらすべてが、私たちに共通する人生の色となったのです。

いま、2026年の入り口に立って、ふと気づきました。「所願皆所愛」とは、すべての願いが叶うという意味ではなく、私たちが求め、願うものすべてが、心からの真摯な愛に根ざしているということなのだと。

新しい一年、あなたの努力が必ず報われますように。けれどそれ以上に、努力そのものを愛せますように。願いが叶いますように。けれどそれ以上に、その願いの裏で鼓動する心を大切にできますように。出会うものすべてが優しさでありますように。けれどそれ以上に、あなた自身が優しさの源でありますように。

花火は次第に消え、東の空が白み始めました。私は屋内へ戻り、テーブルの上には年越しの一杯のお茶がまだ温かく残っています。2026年、人生への深い愛を胸に、歩み続けましょう。万事うまくいくことを求めるのではなく、すべてに心を尽くすことを願って。道のりが遠いことを恐れず、心に光があるからこそ。

新年おめでとうございます。願わくば、あなたも私も、「所願皆所愛」を生きられますように。