13歳の夏‥挫折
滅多に家(祖母も暮らす叔父の家)に寄り付かない母親が珍しく帰って来た‥見ると知らない「おじさん」が一緒にいる。おじさんは前に四人知ってたからたいして珍しくもないが(笑)今度のはやたら怖そうだった。およそ水商売なら総なめにしただろう母親のらしからぬしおらしさが妙に気になったがそれもそのはずなんと「結婚するよお母さんはッ」と言いだしやがったからビツクリだ!ついては一応(何が一応だッ)結婚式をあげて近所にアパート借りてオレも一緒に住む計画だと祖母や叔父にもっともらしく話している‥見た事もない嬉しそうな顔でシャアシャアと発表する母親の横でただジッと一点を見詰めてるオジサンが本当に恐くて、明日からの人生を悲観せずにはいられない13歳の気持ちなど当然誰一人として考える余裕も理由も持ってくれないでいた。オレは願っていた‥前のオジサン達のように一日も早くこの女に呆れて二度と顔を出さなくなるように‥神様お願いしますッ。
オレの理想
子供時代に「オレは利口だ!」って気付いたと同時期に「頼る奴らがいなくなったぁ~」と焦って、「ヨシッ!一人で生きていこう!」と決心したのが12歳‥ウチの息子の二年後の歳だ。近所の牛乳屋の怖いオヤジに掛け合って話しを無理矢理つけた。‥月収は確か、1200円だった‥。当時(43年前)の大人の月収がだいたい16000円位かなァ?‥まぁ十分の一として今に換算すると2、3万‥とんでもない金持ちのガキだった(笑)食いたいモンはなんでも食って欲しいモノは統べて手に入れシタイ事、行きたい所も行って(12歳レベルでね)‥あとはこのまま大人になるのを待つばかりだったが‥「好事魔多し」‥人生初の挫折を味わうハメになる13才の夏の出来事だった‥。
韓国
韓国に惹かれる‥最近ほんとうにこの国に興味を抱く‥この国の人々にも。子供時代に育った環境には韓国朝鮮人は普通にいたので友人達も多い‥祖国へ帰った奴もいるが大半は在日している。‥オレは日本人としていままで過ごしているが韓国人達と考え方や性格、気持ちの落とし所がとても似ている事に今更気付くのである。儒教という教学もとてもよく理解出来る‥「仁」の意味はオレの生き方の根本だと真に納得できてしまうほどだ。誰に教わった訳でもないのに‥?‥DNAの力技を感じてしまうのだ‥不思議でならない‥。中国大陸から朝鮮半島を経て沢山の文化がなだれ込む過程で当然多くの人々が渡来したはずだ‥今生きてる我々の数なんて先祖にくらべりゃ微塵であろう‥。国家、民族の歴史観点から自分のルーツを辿りたいと思う上で韓国は最高に魅力的な国である。かつて「遠くて近い国」といわれた隣国だが今では「最も近い国」である。オレは近いうちに韓国に行く。空気や水や食い物が合うだろうか。
初めての国は不自由なので韓国の友人にガイドを頼もう(笑)仕事も兼ねて。
初めての国は不自由なので韓国の友人にガイドを頼もう(笑)仕事も兼ねて。




