ジリオンTWを鯛ラバで使うにあたって | 紅い釣行記

紅い釣行記

瀬戸内海での鯛ラバをメインとした、ゆる~い釣行記です。

ジリオンTWを鯛ラバで使い始めて8カ月。
徹底的に使い込んだおかげで、ある程度コイツの特性を理解しましたので、以下に総評と注意点を記載します。


私が使用している機種は1516H。
ギア比6.3:1のいわゆるハイギアモデルです。

結論からいいますと、いい感じで鯛ラバに使えます。
値段もお手頃ですし。
但し標準ハンドルは相当プアなので、パワーハンドルに交換した方がいいでしょう。
パワーハンドルまで買うとリョウガやオシコンが買えてしまうので悩ましいところですが、ライトタックルで鯛ラバゲームを楽しみたい方には是非おススメしたいです。

私のホームである松山沖だと、大体水深70m位まではカバーできます。
流れが速いポイントだと50m位かな。
それ以深でも使えますが、かな~り巻きが重くなりますので、できればパワーギアのリールにバトンタッチした方がいいでしょう(笑)

なら、最初からパワーギアのリール使えばいいじゃないか!
という意見が出てきそうですが、浅かったり潮流が緩かったりするポイントだと、パワーギアでは負荷が無さ過ぎて、ハンドルから得られる情報量が減ってしまうんですよね。
これは説明しづらい事ですが、ある程度やりこんでいる人なら分かると思います。
あとハイギアは回収が速いですよ。結構これ重要(笑)

但し、一点だけ注意点があります。
それはドラグ。
まずは、この写真を見てください。


左が旧ジリオンPE、右がジリオンTWです。
大きな違いは、スプール幅とハイスピードレベルワインドの有無。
スプール幅はジリオンPEが2cm、ジリオンTWが2.5cmと0.5cmの差があります。
大した差ではないように思えますが、ライン放出時に相当影響があります。
例えば、レベルワインドが左右どちらかの隅によっている時にドラグが作動したらどうなるか?
ジリオンTWはスプール幅が広い分、角度が付いてラインが引っ張られますよね。
このため、レベルワインドと対角線上のラインが引き出されると、ラインが無理やり横に滑り、「ギリギリギリ!」と「いかにもラインが切れそうです!」という糸鳴りがします。酷い時はラインが食い込んでうまく横滑りせず、更に力がかかると一気にラインが横に飛んでしまいます。この時の音が「バチーン!(笑)」
最初にこの事象に遭遇し時は、ラインが切れたと思いましたよ(笑)
もはやドラグが作動しているとは思えませんよね(笑)
ジリオンPEはスプール幅が狭い事と、ハイスピードレベルワインドのお陰でラインが食い込み難いため、この事象は発生しません。(ハイスピードレベルワインドの説明はダイワのHPを参照)
ちなみにハイスピードレベルワインドが無いジリオンJDは、角度が付いた時にちょっと糸鳴りがしますが、ジリオンTWの事象まではいきませんので、実用上問題ありません。

この事象の解決法はドラグ設定値を緩めにすること。
大体0.6kg位にしておけば、この事象は発生しません。(確認済み)
0.8kg以上にすると、怪しくなってきますので、これだけは注意しておいてください。
あと、PEラインを滑りのいい8本編みにすると改善するかも。
私はベイトリールは4本編みを使う派なので試していませんが。

それ以外は全然問題ありません。
既に30回程度の釣行に使用していますが、気持ちザラつきがでてきたかな?といった程度で、まだまだスムースです。
ピニオンギア部のマグシールドボールベアリングの恩恵でしょうか?
ちなみに、釣行後は水道で豪快に水を掛けて洗っています(笑)
水深90m超の深場や大鯛とのファイトといった負荷の掛るシーンでも、ボディのきしみ・たわみを感じる事はありません。流石はメタルボディですね。

これから鯛ラバを始める人。
ダイワ派ならおススメですよ(笑)
高負荷ドラグが好きな人は、リョウガにしてね。