今日は憲法記念日きらきら

 2015年のこの日は、特別な意味があると多くの人たちが感じているようで、横浜で開かれた憲法集会には3万人もの人たちが集まったとのことです。



 日本国憲法の中で、最もその性質をよく表現しているのは、やはり前文でしょう。


 第1文の

政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。

という部分は、これから本当に新しい時代を創っていくんだっていう興奮が、ストレートに伝わってきます。

自民党の改正案には、こういう感動は皆無ですね。


 そして、第2文では、

平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

と国際社会における日本の立場を高らかに宣言します。

「ほかのヤツらがやめたら俺もやめるよ」と言うんじゃなく、こちらから一方的にみんなのことを信じることによって、自らの安全を生存を守ろうっていうんですから、これはもう半端なヤツにはとても言えないセリフです。

 この自律性、強い意思、まさにロックです流れ星

 このスピリットがあってこその9条であり、世界でも類を見ない平和憲法が成立するんだと思います。


 東西の冷戦体制が終焉を迎えた後、混沌の中にあって欧米キリスト教社会とイスラム社会のとの対立が顕在化してきた現在の国際社会にあって、そのどちらにも属さない日本という国は、どんな立ち位置で、どんな役割を果たしていくのか。

今こそ我々は、平和憲法の旗を掲げることで、その立場が鮮明になり、日本にしかできない価値ある国際貢献が可能となるはずです。「国際社会において、名誉ある地位を占めたい」と願う憲法の理念を実現するために、一人ひとりが自覚を強め、あらゆる機会に声を上げていくことが重要ではないでしょうか地球