「肝臓が痛いかも」って言っとった場所が実は腎臓で、そこに腫瘍があることが判明してからというもの、何となくずっと気にはなっていた。しかし、CT検査の結果を聞く前夜、ベッドに入ると、いつになくそこが疼いたんだよね。

もちろん、気にし過ぎってことなんだろうけど、それにしても、「こりゃあ、放っておいてもいいもんって感じはしないなあ」なんて思った。

  

 そして、7月29日の朝、前回と同様、1番の診察室の前で待つよう言われた。

 前の人が呼ばれ、10分ほどで出てきたけど、それからなかなか呼ばれない。


 ようやく呼ばれて部屋に入ると、先生がにっこり笑って、さあどうぞ、と。


 もう不吉な予感MAXだよぼー


 それで、CTで撮った腎臓の画像を順に下へ下りながら見ていって、

「ここ、白く、丸くなっている部分が見えますね。これが今回見つかった腫瘍です。」

・・ええ・・


「さて、さっきのは造影剤を入れた直後の画像で、次が少し時間を置いた画像です。今度は、さっきの部分が黒く映っているのが分かりますか?」

・・はい・・


「これは、悪性の腫瘍の特徴なんです。」

・・はあ・・

・・あ、そうなんですか?・・


 やっぱ来たよガクリ そんな感じだった。


 なんか、物凄い衝撃ってわけでもないし、必死に平静を保たなきゃってわけでもない。

 初期だとか、転移はなさそうとか、ホッとする説明もあったけど、とにかく「新しい世界に足を踏み入れちまったんだな」ってことをずっと思ってた。

 

 それで、どんな病院に紹介状を書いてもらうかとか、どんな治療方法を選択するのかとか、自分でそれなりに情報を収集して報告するってことで、次回は1週間後の8月5日にまた話しましょうということで病院を出た。


 昨日までが、ガンじゃなかった俺、今日からは、ガンになっちまった俺


 これ、絶対に違う俺なんだろうな、とか思いながら事務所に向かった。


 その途中、FBに投稿した。


 「残念ながら悪性でした。。
  初期だし、転移もないようだし、まあ、これを機にさらに頑張りま
すd=(^o^)=b