バンドもまだやってるんですか?・・・とよく聞かれる。


 やってますよ。でも、JUMPSは年に数回、今は弾き語りとか、ソロのアコースティック・ユニットが多いかな・・・と、大体答えている。


 16歳の冬から、ロックンロールで世界を変えられると信じてずっと歌ってきたし、25年経った41歳の誕生日の朝、自分の力不足を冷静に自覚して、新たな武器を手に入れなきゃって考えて弁護士になったパグ


 決してロックンロールから足を洗ったわけじゃなく、闘うためのさらなる手段として法律を新たに手に入れたんだから、歌うのを辞めるわけはない。

 誰だって、自分にしかできないことを探して生きているわけで、それが見つかる可能性が目の前にあるのに、それを自ら放棄するようなことをするわけがない。


 でもさ、歌うだけじゃ、ロックじゃないんだよ禁止


 いや、歌うだけでも、簡単ってわけじゃない。

 毎日ギターに触って、少なくとも週1でスタジオに入るぐらいしなきゃ、すぐに、以前ある新聞で書かれた「元ロックンローラー」になっちまう。


 でも、それでもまだ足りないんだよダッシュ!


 つまり、ロックであるためには、いつだってリアルであることが必要で、そのためには現在進行形じゃなきゃダメなんだ。


 その覚悟がなくなって、ただ昔作った曲を錆び付いた声で歌うだけなら、潔く辞めるべきだ、と俺は思う。


 ちょうど最近、そんなことを考えて、もっともっと曲作んなきゃなとか思っとったんだけど、たまたま昨日、加藤登紀子さんのコンサートに行った。


 ここんとこ、NO NUKES仲間になったこともあり、Bunkamuraオーチャードホールでの「愛を耕すものたちよ」に誘っていただいてさ。


 客層は、一言で言うと「超高齢」だし、もちろん同年代のミック・ジャガーみたいにアグレッシブなパフォーマンスをするはずもない。

 だけど、驚いたのは、第1部のほとんどが新しい曲だったり、第2部もフォルクローレやアジアンなアレンジをガンガン取り入れて、全然懐メロ大会な感じじゃなかったことだ。

新しい曲っていうのは、もちろん、3.11以降の社会や登紀子さん自身を反映するもので、不器用な表現も含め、正にリアルそのものと言っていいステージだった。


 4月にアースデー@代々木公園でのライブを観たときも、「ホンモノ」のシンガーであることを実感したけど、昨日は、思いもよらないロック・スピリッツを見せつけられて、マジでグッときたSKULL


 改めて、これからも歌っていく覚悟、ロックであり続けたいという思いを強くさせてもらった流れ星


 次は、7月25日(金)高円寺REEFで、Sax.福島ピートPer.小澤亜子と3人のユニットで久しぶりにライブハウスで歌う。

 しかもこの日は、現JUMPSベーシスト・カツジの企画で、元JUMPSのアツシ、クロス、イズミもそれぞれのユニットで出演するという、俺にとって「元ロックンローラー」であることは許されないし、耐えられないイベントだ。


 俺の‘覚悟’を見せつけるのにもってこいのステージが、すぐそこで待ってるぜぐー