先日、馬喰町アートイートっていうギャラリーにドリアン助川の「アルルカン・ボイス・シアター公演~ブカレスト・プノンペン・チェルノブイリ・フクシマ!」っていうのを観に行った。


 昼・夜の2部制で、夜の部に行ったんだけど、会場は50人ぐらいんのお客さんでいっぱい。


 地域ごとの4部構成で、写真を映しながら、ラフに話をしたり、相棒のピクルス田村のギターをバックに、詩(のようなもの)を朗読したりして、全体で3時間近くのライブだった。


Days of Rock'n'Lawyer

 予想はしとったんだけど、泣かされたぜ涙


 まず、ブカレストで民衆がビートルズのヘイ・ジュードを歌うシーン

ベルリンの壁が崩壊するまでは、西側の歌を歌うだけで密告されとった人々にとって、ビートルズを大声で合唱できることがどれほど素晴らしいことなのか。

想像するだけで鳥肌が立って、涙が止まらんかった。


 そして、甲状腺がん等に侵されたチェルノブイリのたくさんの子供たちのことを読む部分と、福島の自宅に鎖に繋がれたまま残された犬が、3か月後に戻った時にまだ生きとったっていう話で、飼い主に撫でられて嬉しそうにしとる写真を観たときは、とても我慢ができんかった。


 さらには助川が芭蕉の奥の細道のルートを自転車で放射線を計りながら旅をするところで、北へ登るにつれて、助川が読み上げる線量が次第に高くなっていくところでは、「頼むからもう勘弁してくれ!!」と叫びたくて、思わず嗚咽を漏らしちゃうぐらい号泣しちゃったぜ泣


 それにしても、助川のライブを観るたびに、朗読の力の凄さを感じずにいられない。

 また、表現には色んな形があって、自分のコアになるスタイルさえ見つかれば、それを磨き上げながらも、表現形式を自由に広げていくことこそが大切なんだってことに気づかされる。


 5月13日(月)は、こんな風にいつも色んな刺激をくれる友人・ドリアン助川を交えて、

KOENJI“no-nukes”CALLING~福島を思う、歌う、語る~Vol.1 at 高円寺Reef

2~30人でいっぱいの狭いスペースで、リラックスした飲み会のような感じでやろうと思うんで、時間がある人は是非よろしくクローバー


 そういえば、助川くんの新しい小説『あん』、1万部突破とのこと、おめでとうクラッカー