2016年にオープンしたばかりの頃に伺って以来の鮨つきうだへ。今や大谷選手などの野球選手、芸能人も多く訪れる有名店に。

 
 
中目黒駅から徒歩10分強くらい。山手通りからちょっと入った場所にあります。蒸し暑すぎて歩いたら着いた時には汗だくになりそうだったこと、そして私が絶賛足指骨折中ということもあり、駅からタクシーで向かいました。(1キロ弱で500円と運転手さんには申し訳なかったけど)
 
6時と8時半からの2部制。一斉スタートなので遅刻はご法度と12~3分前に到着。屋根があるので雨でも濡れず待つことができます。電気が灯り、ドアが開いたのは5分前。軒下には同じくタクシーでやってきた他のお客さんも加わり、まさにすし詰め状態。そんなわけでお店には2~3分前に到着すれば十分かと。

 
 
 
入口で靴を脱いであがります。脱ぎやすい靴ときれいな靴下で伺いましょう。私は副え木とテーピングで靴が履けず、サンダルだったので靴下を持参、入り口で履きました。間違っても生足で上がりませんように。

舞台のような雰囲気のL字型カウンター席は8席。個室もあります。

 

 
 
この日は個室も含めて満席。私たち以外は常連さんでした。

 
 
 
夜はおまかせ25300円のみ。

 
 
お酒は日本酒をはじめ一通りそろっており、ワインも充実。グラスはスプマンテのフェッラーリ(2500円)、本日の白ワイン(2800円)、日本酒は1合2300円~と全体的に値付けは高め。
 
近くのワインショップでアペロをしてきたので、最初から日本酒で。それぞれ好きなものを1合ずつ注文して、飲み比べることに。
 
渡舟 純米吟醸

 
 
作 恵乃智

 
 
和らぎ水はリクエストすれば出てきます。常温なのは構わないけど、金魚鉢臭かったあせる浄水器を使っていない普通の水道水?!それともグラスの臭い?いずれにしても町中華ではないので気を配ってほしいところ。

 
 
コースはお料理とにぎりがランダムに出てくるスタイル。
 
ぎんなん、姫さざえ、煮蛸
姫さざえがとても柔らかく、肝のほろ苦さがちょうどいい塩梅。最初から日本酒にして正解。

 
 
スズキ

 
 
 
煎り酒につけて山葵を乗せていただきます。水分を抜き旨味が凝縮していて、むっちり食感といい出色。

 
 
鰹 玉ねぎ醤油で

 
 
ねっとりした食感の鰹に玉ねぎ醤油が合う。つまのかいわれや茗荷もいい仕事しています。

 
 
秋刀魚きぬた巻き
美しい細工が施され、黄身酢のまろっやかな甘酸っぱさと甘酢大根の酸味のバランスが絶妙ドキドキ

 
 
握りがスタートします。
 
あいなめ
下に塩昆布が仕込んであり、淡泊なあいあめに塩昆布の旨味が加わり美味。こちらも水分が程よく抜けねっとり食感。

 
 
お鮨は個室の人の分もすべて大将がひとりで握ってくれるのが嬉しい。(一部個室分だけはお弟子さんが握ることも。)
 
秋刀魚漬け
生ではなく漬けで出てくる変化球。
 
 
 
 
アオリイカ
しっかり仕事を施したイカはねっとりした食感で甘い。
 
 
天賦 純米吟醸
 
 
Bunraku Reborn
どのお酒もお鮨やつまみに合うものばかり。4種類試して、この日はふたりとも作が一番気に入り、この後は作を1合ずつ追加。
 
 
アオリイカの耳の部分を焼いて。香ばしくて甘味があってお酒のアテに最高!
 
 
鰻 白焼き
脂が乗っていてジューシーで、サクサクと香ばしく美味しい!柚子胡椒が添えられていましたが、山葵をつけていただく方が好みでした。
 
 
とうもろこし すり流し
とうもろこしが甘い!
 
 
大きな鮑をカットしているのに目が釘付け!
 
 
 
 
 
あわびをしゃぶしゃぶしてくださいとだけ説明があったけど、昆布出汁と鮑の肝のスープみたい。つるんとした鮑にはちょっと味が絡みにくいので隠し包丁が入っているといいような。でも肉厚の鮑自体が柔らかくて美味!わかめもしゃぶしゃぶしたら出汁が絡んでとても美味しかったドキドキ残ったお出汁がもったいないなと思っていたら、
 
 
ん?
 
 
追いバフンウニラブ贅沢!
 
 
雲丹とシャリを出汁に絡めてリゾット風に。この雲丹自体とても甘くて濃厚で、温かい出汁に入れることで雲丹の味わいが変化していくのが楽しい。
 
 
箸休めに赤カブ。
 
 
 
のどぐろ
脂の乗ったのどぐろは皮目がさっくり香ばしく、口いっぱいに脂の甘味、旨味が広がりますドキドキ
 
 
車海老
茹でたてでほかほかまだ温かい海老は大きな口を開けて一口で。
 
 
赤身漬け
醤油の風味がきりりと強めの漬け。
 
 
 
 
 
今度はムラサキウニを手渡しでドキドキ甘くて旨味が濃厚で最高ラブ
 
 
鱧と毛蟹のあんかけ
甘味のある毛蟹のあんかけが絡んだ鱧は揚げてあり、サクっと香ばしく身はふんわり、
 
 
こちらにもしゃりが入っていました。
 
 
鯵大好きドキドキ肉厚で脂が程よく乗っています。こちらのお店のシャリは固め。握る度に少量のシャリをお弟子さんが奥から持ってくるスタイルでした。
 
 
平貝 磯部焼き
平貝を海苔に挟んで。香ばしいお醤油の香りがたまりませんラブちょっと味は濃いめだったけど、平貝の食感と旨味をしっかり堪能。
 
 
 
 
中トロ
しっとりきめ細かく、口の中でとろけます。
 
 
太刀魚塩焼き、水ナスは味噌で。
 
 
 
 
 
ふっくら焼き上がった太刀魚はすだちを絞っておろしと一緒に。これも日本酒が進みます。
 
 
小肌
酸味が柔らかく美味。
 
 
穴子
ふわふわで柚子の香りがふわり。
 
 
最後はお味噌汁で終了。玉はないのね。
 
 
お酒と一緒につまみをたっぷり食べたい人も、握りをしっかり食べたい人も両方を満足させる構成。
 
品数は多いけどシャリは小さめで、2時間の間にテンポよくつまみと握りがランダムに出てくるので、メリハリがあり、最後まで難なく完食。
 
大将は常連さんとの会話に忙しく、ほとんどお話できなったのが残念。どこのお店でも大将とお鮨や魚のお話をするのが楽しみな夫はしょんぼり。
 
いくつか気になったことがあったけど、中でも途中差し替えで出てきたおしぼりの檜の香りが強過ぎて、その後お鮨を食べる度に檜の香りがしてしまいあせる(こちらは香水はつけないなど香りに気を使って来店しているのに)最後のお茶と一緒に出てくるおしぼりには香りづけしてもいいけど、食事中は香りなしがいいと思いました。
 
 
 
 
そして改めて、朗らかなタイプではないけれど、しっかり仕事を施したお寿司を出す美波や、美味しいお寿司に加えて、常連さんも一見さんも分け隔てなく楽しく場を盛り上げてくれる千住しげは本当にいいお店だなと実感。