新年会に友人たちと東京ミッドタウン六本木そばのPOP&POURへ。

 
 
エレベーターがないようで、外階段を上ると非常口のような鉄の扉。「ここでいいの?」と一瞬怯みましたが、ノブの上に小さく店名があるのを見つけ思い切ってドアを開けると
 
 
外観とは異なる華やかでおしゃれな店内。このギャップは驚きがあり、秘密の隠れ家のようで魅力的!
 
 
こじんまりした店内は六本木の夜景を楽しめる窓際のカウンター席、真ん中のテーブル席、そしてコの字型のカウンター席に分かれています。
 
 
洗練されているけど、気取りがなく、落ち着ける雰囲気。
 
 
 
コートや大きな荷物は預かってくれます。番号札と交換なので渡し間違いも起こらず安心。
 
店内にはワインセラーも。
 
 
人気No.1のハーフペアリングコース7品(8000円)
フル(10000円)と迷いましたが、ナチュールワイン中心と聞き、安全策でハーフに爆  笑
 
こちらは単品メニュー。
 
 
 
 
Cantina Orsogna Lunaria Malvasia 

マルヴァジア100%の微発泡のオレンジワインですっきり辛口。ラベルにPet Nat Biodynamic Sparkling wineと書いてありました。ビオディナミなんですね。

 
 

吉田牛乳の塩パンナコッタ

 
 
牛乳の甘さが濃厚ななめらかなパンナコッタは塩とオリーブオイルが効いていてとても美味しかった。さすがスペシャリテのことだけはあります。
 
 

 
 
鮮魚の梅カルパッチョ
 
 
お魚はカンパチ。
 
 
薄切りにしたザーサイの食感や梅の風味がよくさっぱりして美味しい。1品ずつの量もちょうどいい感じ。
 
 
Les Gafarots Manuel Pineau 
華やかな香りの白ワインで、後で調べたらローヌのワインで葡萄はミュスカプティグランでした。こちらもビオディナミ。
 
 
手羽先の唐揚げと色々なハーブ
 
 
 

ミントなどのハーブをまとった手羽先はスパイスを効かせた味付け。これは手づかみでいただきましょう。おしぼりが出ていなかったのでお願いしたら、食べ終えた後に新しいおしぼりで手を拭けるよう2つ持ってきてくれる心遣いが嬉しかった。


 
Sauvignon 2022 Martin Vajcner
エチケットのデザインが印象的なチェコのオレンジワイン。グレープフルーツのような苦みがあり、ハーブとスパイスの効いた手羽先と合いました。
 
 
旨辛ニラ水餃子
 
 
もちもちの水餃子にピリ辛なスパイシーなソースが効いて美味。手羽先といい、こちらのスパイスの使い方がとても好みドキドキ
 
 
 
Alapiani Rkatsiteli Bolnuri
今度はジョージアのオレンジワイン。べっこう飴のような風味がしました。ジョージアのオレンジワインって美味しかったことが一度もないけど、これは状態がよく初めてちゃんと飲めました。
 
 
イクラと発酵バターのブルスケッタ
こちらもお店のスペシャリテ。
 
 
サクッと香ばしいデニッシュの上にコクのある発酵バター、そしてたっぷりのいくら。こんな組み合わせ思いつきませんでしたが、これがとても美味しくてドキドキ家でも真似して作ってみたくなりました。
 
 
Bianco 2021 Trinchero
紅茶のニュアンス。魚卵とワインのマリアージュって難しくて、相性悪いと生臭さを増長させて最悪ですが、ちゃんと考えて選んでいるのが伝わってきました。
 
 
鶏肉の赤ワイン煮込み
ブルゴーニュ家庭料理のcoq au vinが登場。じっくり赤ワインで煮込んだ鶏肉はほろほろと柔らかく、ビーフよりも軽くて好き。
 
 
Bourgogne Passetoutgrain 2021 
Domaine Fontaine Gagnard
ワインも当然ブルゴーニュで。果実味豊かでほんのりチョコレートのような風味もあり、しっかり煮込んだコックオヴァンとの相性抜群。
 
 
笹の冷麺
 
 
最後にまさかの冷麺登場。この意外性!
 
 
氷が入ったキンキンに冷えたお出汁にもちもち食感、つるっとのど越しがよい麺で最後はさっぱりと。
 
 
wabi-sabi orange moon TOA(Taste of Austria)
オーストリアのBIOのオレンジワインはすっきり辛口。
 
 
小皿で提供される様々なジャンルのお料理はどれも美味しく、小皿だけどトータル的にはちょうどいい量で、お箸でいただける気軽さもよかった。(足りない人は単品追加すればよいかと。)特にスペシャリテの塩パンナコッタとイクラと発酵バターのブルスケッタがとても気に入りましたドキドキ
 
ペアリングはオレンジワイン中心。流行のナチュール、オレンジの類は状態が健全でないワインを平気で出してくるお店が少なくなく苦手でしたが、こちらのお店のはビオディナミ農法やBIO認証で状態のよいワインだったので、美味しくいただくことができました。オレンジワインへの苦手意識が少し払拭できたかも。
 
実は口コミの評判がいまいちだったので心配でしたが、よいワインバーでした。ワイン通の人も詳しくない人も、肩ひじ張らず美味しい食事とワインを楽しむことでき、おしゃれな雰囲気はデートや女子会におすすめ。0次会、2軒目にもよさそうです。
 
 
POP&POUR(ポップ&ポア)
港区六本木4-4-8 エトワール六本木3F
050-5590-3398