久しぶりのアークヒルズ。足を運ばないうちにレストランが入れ換わり、オ―バカナルはCITY BAKERYに変わっていることを知りました。

 
 
この日はサントリーホール目の前にあるモダンスパニッシュレストラン&バーのDos Escenasで暑気払い音譜スペイン人シェフによる本場の味をお目当てにスペイン大使館の大使やスタッフも多く利用、中には週3通っているスペイン人もいるというお墨つき!
 
カラヤン広場に面したテラス席もあるけど、今の時期はさすがに暑くて店内へ。でも帰る頃は少し気温も下がり、外国人のお客さんの姿がちらほら。
 
 
ドアが2つあり、左の木の扉の上にはRestaurant & Tapas、左のガラスの扉の上にはBar & Loungeと書いてあり、どちらに入るか迷いましたが、木の扉の方から入ってみると中で繋がっていてどちらからでも大丈夫たったみたい爆  笑
 
 
1つのお店の中にレストランとバルがあるのは本場スペインぽい!(マドリッドで行ったレストランはみんなそんな感じでした。)
 
ちなみに店名Dos Escenasはスペイン語で2つのシーンという意味で、レストランとバーの2つの雰囲気の異なるシーンを意味しているそう。
 
シンプルでシック、肩肘張らずに食事を楽しめる雰囲気のレストランはテーブル席と
 
 
 
オープンキッチンに面したカウンター席があり、この日はこちらのカウンター席に。
 
 
 
 
オープンキッチンではスペイン人のシェフや
 
 
日本人のシェフが3名がてきぱき動きながらお料理を作っている様子を間近で見ることができるライブ感が楽しく、カウンター席にして正解。
 
 
一方、手描きの文字で壁が埋め尽くされたバーはよりカジュアルで気軽に寄りやすいまさにスペインバルの雰囲気。奥にはカーテンで仕切られたラウンジもあり、実は2つではなく、3つのシーンなんですと笑いながら説明するスタッフ。テラス席を入れたら4つのシーンですね爆  笑
 
 
まずは友人が来るのを待ちながら食前酒を飲むことに。
 
食前酒の前に出てきたのはレモンミントアイスハーブティー。7時近くというのにとても暑く、喉がからからだったので嬉しいサービス。キンキンに冷えたハーブティーは爽やかで一気に汗がひきました。季節によってサービスされるドリンクの内容は変わるそう。
 
 
Summarroca Cava Extra Brut Rserva IN SITU 
食前酒はカヴァに。白地にゴールドの文字がモダンでおしゃれなボトルのカヴァはすっきりとした味わいでアペリティフにぴったり。
 
 
今回はおまかせコース(7800円)を予約していましたが、目の前でバーのラウンジを貸し切っているグループのパーティーメニューのタパスを盛り付けているのを見て、タパスも食べたいねと追加注文しようとしたところ、気を効かせて前菜をタパスに変更してくれました←何度か通っている友人と一緒だったからかもしれません。
 
スパニッシュオムレツ、イベリコ豚生ハム36ヶ月
ふんわり柔らかいスパニッシュオムレツはスペイン本場の味ラブラブ大好きなイベリコ豚の生ハムは香りがよく、旨味が濃い。
 
 
真鯛、ホワイトアスパラガスソース
自家製ベーコン、パプリカ、香味野菜のソース
淡白な真鯛にホワイトアスパラガスのソースが上品。そして薫香を纏ったベーコンはほろりと柔らかく、甘めの香味野菜ソースとの相性が抜群。下に敷いてあるパンもいつもならお腹がいっぱいになってしまうのではずして食べるけど、パン自体美味しく、またパンと一緒に食べることで味のバランスが取れるような気がしました。もうこのタパスだけでワインが1本空きそうな感じ。
 
 
ワインはお料理に合わせてグラスで用意していただきました。
 
Naia 2021 Bodegas Naia Vina Sila
ベルデホ100%でハーブやフレッシュなフルーツの香り、バランスのよい上品な味わい。タパスとの相性もよかった。
 
 
北海道帆立とギンディージャのアワチレ
シェフの出身地のバスク地方でよく使われる青唐辛子のピクルス・ギンディージャと出汁などを合わせて作ったグリーンの美しい特製ソースの上に生の帆立、下にはサワークリームが隠れています。
 
 
こちらがギンディージャ。
 
 
青唐辛子と言いながらも辛味はそれほど強くなく、帆立の甘味を引き立てるピリ辛と酸味のバランスがとれたソースが秀逸で、見た目も味も夏らしい爽やかな1皿でとても美味しいドキドキサワークリームと一緒にいただくとまろやかに。こちらは現在アークヒルズで行われている夏の激辛グランプリにもエントリーされているお料理で、これだけでも食べに行く価値あり!
 
 
ATTIS ALBARINO 2021
フルーティーで酸とミネラルのバランスがよく、お料理との相性もよかった。
 
 
イカ墨のフィデウワ
シェフ自らお鍋に入った状態を見せに来てくれました。
 
 
イクラ、山葵風味のとびこ、アイオリソース、周りだけ炙ったレア状態の鮪などと一緒に銘々にきれいに盛りつけて提供。
 
 
極細パスタのフィデウワはパエリアのお米の代わりに使ったものを食べたことはあるけれど、こういう状態で食べるのは初めて。パスパスした不思議食感で、イカ墨が濃厚でぴしっと塩味が決まっていて美味!イクラやアイオリソースなど食べる箇所によって味に変化が出るのも楽しい。
 
 
メインのビーフかポークは1皿づつ注文して友人とシェアしたいと伝えたところ、銘々のお皿に両方を盛り付けてくれました。
 
 
サーロインと宮崎県産南の島豚 ロメスコソソース添え
 
 
焼き加減が絶妙なサーロインはジューシーで旨味が濃厚で間違いない美味しさドキドキ
 
 
ナッツ、トマトなどで作ったロメスコースはコクがあり、つけるとまた違う美味しさが。
 
 
脂身が少なく赤身のポークは香りがよく、周りがサクサク食感でとても香ばしく、中はしっとり旨味が濃くて、こちらも負けず劣らず美味しい!ポークの方がよりスペインぽさを感じるかも。シェアして正解合格お肉同様、つけあわせの野菜の火入れ加減も完璧でした。
 
 
LAS HERMANAS MONASTRELL ORGANIC & VEGAN 2021
エチケットが印象的な赤ワインはオーガニック&ヴィーガン認証を受けたもので、ミディアムボディで果実味がありほんのりスパイシーさも。
 
 
バスクチーズケーキ
 
 
周りが香ばしく、中がとろとろ。残っていた赤ワインとの相性もよかった。
 
 
コーヒー
 
 
ギンディージャのアワチレをはじめ、スペインらしさを感じる味付け、ソースが素晴らしく、パエリアやタパスを提供する既存の東京のスペイン料理店とは一線を画す、日本の素材を生かしながら、質の高い食文化を持つスペインのガストロノミーを堪能できるレストランだと思います。
 
レストランでしっかりコースを食べるのもよし、テラスでアペロもよし、場所柄コンサート前後にバーやテラスでワインとタパスで軽くもよし、なにかと使い勝手がよさそうです。
 
海外ではコンサート会場近くにPRE/POST THEATRE MENUを用意しているレストランが多くあったけど、こちらも開演時間に間に合うようスピーディーに料理提供もしてくれるそう。
 
次回は大好きなシェリー酒も一緒に楽しみたい。
 
 
Dos Escenas(ドス エセナス) 
港区赤坂1-12-32 赤坂アークヒルズ・アーク森ビル2F
050-5600-3903