大阪2日目の夜は谷町4丁目駅から徒歩5分の味酒(うまざけ)かむなびへ。ホテルからタクシーで向かいました。

 

3回ある夕食のうち1回は大阪らしい出汁を味わえる割烹がいいねと探して見つけたお店。いくつか候補はありましたが、最終的に予約が取れたこちらに。かつてミシュラン1星を取ったこともあり、食べログ百名店2022にも入っています。

 

公園の前に面し、お隣も飲食店でした。

 
 
 
店内に一歩踏み入れると沢山のお酒。靴を脱いであがります。まだストッキング1枚では足元が冷たく、靴を脱ぐと知っていたらソックスを持ってきたのにと下調べの甘さを反省。
 
 
木のぬくもりを感じる店内で、カウンター席はテーブルが広くてゆったり落ち着きます。
 
 
 
 
現在は上段の本日の食材を使ったおまかせ料理5品(3000円)を食べてから下の段のメニューを自由に注文できる形式になっています。
 
 
お酒は知らないものばかりだったのでお任せでお願いしました。
 
 
喉が渇いていたのでまずはビールから。
 
 
お豆さん(黒豆、栗豆、くらかけ豆、青大豆、トラ豆、紅しぼり、ひよこ豆、金時豆)
色々な種類の塩豆がほの温かく、それぞれ味が違うので食べ比べも楽しく、おつまみにぴったり。
 
 
それぞれ好みに合わせて違うお酒が出てきました。
新酒 日高見 酸がしっかりしていてフルーティー。甘さも感じます。
蒼空 純米酒 甘みがあって「米の蜜」のような印象。
私に日高見が出てきたけど、蒼空の方が好みでした。
 
 
泉南 スナップエンドウ、淡路 トラフグ白子
出汁は昆布ベースかしら、かなりあっさり目。白子が濃厚でとても美味しい。
 
 
紀州 菜の花、鳴門 村公一の寒ボラ、氷見 ひっさげ鮪
マグロは脂が乗っていて美味。
 
 
おからや菜の花で和えた酢〆のボラはねっとりしていて美味。お酒に合います。
 
 
次のお酒2種は純米吟醸 二世古と特別純米酒 酉与右衛門。
 
 
オガクロの小蕪、諫早湾牡蠣
蕪の葉とお豆腐で作ったペーストが上に乗った牡蠣の若草焼きと牡蠣味噌を乗せた焼き蕪。2つの素材をそれぞれ主役と脇役に浸かった楽しい2種。
 
 
一見エスカルゴバターのように見えるけど、食べると蕪のほろ苦さとお豆腐の優しい味わいで脳が混乱します。牡蠣味噌を乗せた蕪は柔らかく、こちらも美味しかった。
 
 
次のお燗に合わせ好きなお猪口を選びます。
 
 
ちょっと珍しいこちらにしました。
 
 
出雲の+旭日 きもと純米 酒鏡草
独特の風味があり、私はあまり得意ではないタイプでした。
 
 
釧路鰤、福岡大蕪、長浜ハッピー太郎の糀
いわゆるなれずし。
 
 
発酵香が強い食べ物は苦手ですが、こちらは柚子の香りがよく、嫌な香りもなく、とても美味しかった。2ヶ月漬けたものだそうですがとてもあっさり。割り干し大根も入っていて美味しかった。
 
 
ここまでがおまかせのお料理。CPの高さに驚きます。小食の人ならこれで十分かも。
 
私たちはさらに追加で注文します。
 
マナガツオかま三五八漬け焼き
 
 
夫の大好物マナガツオ。これはお酒が進むし、ご飯も食べたくなります。
 
 
杣の天狗(そまのてんぐ)純米吟醸
こちらのお酒はマナガツオと同じ方向性を感じてぴったり合いました。
 
 
熊本 芝海老の山椒オイル煮
この山椒オイルがとても美味しくてバゲットが欲しくなりました!
 
 
漬けもの盛り合わせ
実は夫がおむすびと一緒に注文したら、いざ握ろうとしたらご飯が炊けていなかったと言う(笑)というわけでお酒のアテに。発酵食という印象の漬けもの。
 
 
緊急事態宣言中、お酒が出せなかったのでお店を閉め、その期間に稲ワラに住む天然の納豆菌で醸した「谷町納豆」が評判を呼び、今や納豆を作るのに忙しく、その分お店を開ける日が減ったそう(笑)←大阪でも納豆食べるんですね!大粒で甘みと旨味が強い納豆で、冷蔵庫保管するとそのまま熟成が進みます。500gなので小分けにして冷凍しました。
 
 
大将も女将も感じがよく、お客さんは日本酒好きなリピーターばかりでしたが、初めての訪問でも居心地よく、楽しい時間を過ごすことができました。日本酒を楽しむためのお料理、肴ばかりなので、食事メインの方には向きませんが、ゆっくりしっぽりと美味しい肴をアテに日本酒を楽しみたい人にはおすすめです。発酵料理も多く、なんとなく身体にもよさそうな?!
 
 
味酒 かむなび
大阪市中央区内久宝寺町2-7-12
06-6765-0930