今月オープンしたばかりの鮨処たけ原へ。
 
恵比寿ガーデンプレイスの裏手、ウエスティンホテルから徒歩1分の閑静な住宅街の奥にひっそり佇むビルの3階。看板は出ていないので1階の李白を目印に。

 
 
能の舞台のような清々しさを感じる檜の一枚板のカウンター席は6席。さらに奥に半個室的な4名用のカウンター席。
 
 
目の前には氷室をイメージした大きな冷蔵庫。
 
 
初めての寿司店ほど緊張する飲食店はありませんが、ここは心配ご無用!大将がニコニコと迎えてくれました。聞けばまだ25歳とのこと。若い!寿司清で修業後、同じ場所で営業していた鮨大六の大将を務め、今回オーナーチェンジにより店名が代わり、新装オープンとのこと。
 
 
達筆ですね。
 
 
この日は最初から日本酒でスタート。色々飲んでみたかったので半合でおまかせでお願いしました。
 
作 ZAKU 穂乃智
フルーティーでキレもあり美味しい。
 
 
明石 真鯛
北海道 ツブ貝
 
 
真鯛は酢橘と塩で。寝かして3日目という真鯛はぷりぷりと弾力があり、甘みが濃い。ツブ貝は山葵醤油で。歯ごたえがよく、コリコリという音がお店に響きわたるほど(笑)
 
 
三重 鰹
ねっとり、しっとりした鰹は脂の乗りがいい。
 
 
千葉 かます 幽庵焼き
ふっくらほくほくの身で、味の加減も絶妙で、酢橘で爽やかに。
 
 
三陸 蒸しアワビ
1切れは山葵で、もう1切れは肝ソースで。分厚いのにとても柔らかく、磯の風味がふわり。
 
 
肝ソースはこってり濃厚すぎないところが好み(序盤から濃厚過ぎちゃうと食欲が閉じちゃうので)とにかく柔らかさと旨味ににんまり。
 
 
さてここから握りがスタートします。
 
 
醴泉 特吟山田錦
岐阜のお酒が出てきたのにはシャリに岐阜のハツシモというお米を使っているから。
 
 
 
 
伊豆 金目鯛
軽く炙ってあるので香りがよく、甘味が濃い。シャリは粒が大きく、存在感がありながら心地よくほどけていく感じ。甘みのある米本来の味を活かすため、いくつかの赤酢をブレンド、砂糖は不使用だそう。
 
 
ガリ
乱切りですっきりした味わいで好み。
 
 
和歌山 メイチダイ
今朝仕入れてきたばかりというメイチダイは香りがよく、脂が乗っています。これもこの後は熟成させるそう。
 
 
五島列島 イサキ
4日間寝かせたイサキは旨味が濃い。
 
 
鹿児島 新イカ
パツッとした食感の後に柔らかさがやってきて甘い。
 
 
ゲソ
香ばしくて最高ドキドキゲソ大好き!
 
 
アサリの茶碗蒸し
 
 
熱々の茶碗蒸しは上にはゴールドラッシュのすりながし。お砂糖が入っているのかと思うくらいの甘さ。コクがあるのはバターを使っているから?と聞いてみたら、バターではなく、生クリームだそう。下の茶碗蒸しの部分はアサリの旨味がぎゅっラブ
 
 
続いて鮪が3つ続きます。この日はやま幸から仕入れた塩釜の施網で獲れた177.8kg。
 
 
漬け
思わず、うんドキドキとつぶやいちゃった。
 
 
中トロ
目の前に置いた途端に沈みました。これが噂の沈む鮨なんだ~。香りがいい。
 
 
大トロ
脂が強すぎず、後味さっぱり。
 
 
鮪3兄弟が主役かと思いきや、この後フィナーレまで怒涛の盛り上がりラブ好みのオンパレードラブラブ
 
舞鶴 新子
今年は7月に食べた1回で終わりかなと思っていたけど、ギリギリ2回目に出会えました。酢〆の加減がど真ん中でとても好みドキドキ私はすっぱ系が好き。
 
 
根室 時不知鮭
とろけるような柔らかさで、脂は乗っているけど、もたつかずすっきりしていて、とても美味しい!
 
 
北海道 毛蟹
空気を含んだようなふんふわの甘い毛蟹にキャビアの塩気が加わり、まさに口福ラブ
 
 
黒龍 大吟醸 龍
 
 
北海道 煮帆立
煮帆立と言っても、沸騰させ火を止めた後の出汁にさっとくぐらせただけの半生状態のものをつぶしてから炙るという手の込んだもの。炙っているから出てきた途端にいい香りが鼻孔をくすぐり、甘みが濃く、口の中でとろけますドキドキ
 
 
お寿司しか撮っていなかったので、大将もぱちり。目線いただきました!(緊張して笑ってないけど爆  笑
 
 
鹿児島 車海老
半分にカットしますか?と聞かれたけど、そのままで。ぷりっぷりで、味噌が濃厚で、身が甘い。
 
 
宮崎 雲丹
磯の香りと甘み、とろける食感が一気に口の中に押し寄せます。海苔の香りもいい。
 
 
長崎対馬 穴子
とろっとろ!つまんだ時にうっかり落とすかと思ったほど。タレが主張しすぎず、しっかり穴子の旨味を味わえるところも好き。
 
 
赤出汁
お寿司屋さんの赤出汁って美味しいですよね~。
 
 
匠の包丁さばきに目が釘付け。おしゃべりしながら簡単そうにやってるけど。
 
 
 
 
トロタク
 
 
極細にカットした沢庵のカリカリした食感とトロのとろける食感のコントラストがたまりません。
 
 
玉子
玉子はデザート代わりにプリン風に。というか、これ100%プリンでは?!とても美味しかった~ドキドキこれだけは指でつかめずお箸でいただきました。
 
 
つまみ5品、握り16貫、茶碗蒸し、赤出汁と充実したコースは厳選したネタに丁寧な仕事を施した正統派。全てが主役のようで美味しかった。
 
シャリは少なめでお願いしたけど、途中、「まだあと○貫ありますよ」と何度も確認してくれるのでその都度「もう少し小さく」と繰り返し、なんとか最後まで到達することができましたが、最後ギブアップしてしまう女性も多いそう←食いしん坊な私は諦めません爆  笑
 
気難しい職人やキャラの濃い俺様系、パフォーマンス過多のお店はどんなに美味しくてもお店を出た途端に疲れを感じてしまいますが、宮崎なまりの優しい口調の穏やかなお人柄、まるで恵比寿様のようにニコニコと笑みを絶やさない愛されキャラの大将ともきさんのお寿司を食べた後の帰り道はパンパンになったお腹をさすりながら「あ~美味しかった、楽しかったドキドキ」と幸せな気分に音譜オープン早々、全国から大将に会いにお寿司を食べにくる前店からの常連さんが多いと言うのも頷けます。
 
そのともきさん、毎朝自ら豊洲に仕入れに行き、ひとりで昼、夜用の仕込みをしてから店に立っているそう。(ランチ営業もしているんです!)若いとはいえ、すごいですね。(さすがに来月からもう一人職人さんが加わるそう。)
 
現在、17:30と20時からの2部制で、おまかせは18000円と25000円。テンポもちょうどよく、おしゃべりしながらゆっくり楽しんで、お店を後にしたのが19:40過ぎくらいでした。ランチは1万円(握り13貫)で夜と同じネタを使っていて赤字覚悟のクオリティらしいので、次回はランチに伺ってみたいと思います。
 
デートや気の置けない友人と訪れたいお店です。
 
 
渋谷区恵比寿3-30-12 Mercury Ebisu3F
050-5589-5765