2月に友人から5名で予約を取ったので一緒にどう?と誘ってもらったカンテサンス。ワインを飲んだらなかなかな金額になるので一応夫に相談したら即答で「行っておいでよ。予約取りにくいんでしょ?」と快く許可をもらい感謝!旧ロケーションの時代からずっと行きたいと思っていたので念願が叶いました。言わずと知れた日本のフレンチの最高峰、14年連続ミシュラン3星のフレンチレストランです。

 
 
しかも1週間前に個室を用意できますという連絡が入る奇跡乙女のトキメキ未だに個室以外は撮影NGなので嬉しすぎるラブ写真があると何年経っても記憶がよみがえりますよね。
 
恐らくまん防で2回転目がキャンセルになったおかげではないかと。17時スタートだったのでワインも19時までに出てきたし、その週末から緊急事態宣言発出だったのでラッキーなタイミングでした。女性5名だから煩いし(笑)、そういう意味でも個室は他のお客さんにとってもよかったと思いますウインク
 
2ヶ月ずっと楽しみにしていたこの日を迎え、品川からタクシーで。
 
エントランスでコートを預け、個室へ案内されます。
 
 
個室はモダンでシック、落ち着いた雰囲気。

 
有名な白紙のメニュー。
 
 
スタートはシャンパーニュで。ドゥラモットとジャクソンのボトルを持ってきたので、ドゥラモットは何度も飲んでいるし、前から飲んでみたかったジャクソンに。ノンアル以外の4人は全員ジャクソンを選択。
 
Champagne Jacquesson cuvee No.742
ジャクソンのキュヴェ700シリーズは収穫年の個性を表現し、セパージュやヴィンテージの比率が変わり、ベースは2014年、シャルドネ50%、残りがピノノワール、ムニエ。しっかりとした熟成感とふくよかさ、コクを感じ、たとえばお昼からテラスでアペリティフに飲むというよりもお食事にきっちり合わせたくなる味わい。
 
 
みんなでかんぱーいドキドキ(実はひとりはポールジローのジュース)
 
 
サヨリ、アーモンドパウダーのサブレ、ベルガモット、パン粉
ほんのり温かいサブレはサクサクで香ばしく、さよりも小さいのに味わい深く、最初から美味しさに感激ドキドキ
 
 
パンはメゾンカイザーでカンテサンス用に特別に焼いてもらっているそう。これが皮の部分がまるで石窯で焼いているかのようにカリカリでとても美味しいラブ(実際は周りに水を霧吹きでかけてから300度で焼き直しているそう。)でもお腹いっぱいになっちゃうから加減して少しずつ...結局この1枚しか食べられなかった汗
 
 
ホタルイカの冷製スープ 
 
 
蛍烏賊のわたをバターでソテーし裏ごししたもの、トマト、せりも入ったスープはせりのしゃりしゃりした食感がよく、ガスパチョみたいなさわやかな印象。
 
 
次のお料理に合わせて出てきたのは
Gruner Veltliner Berg Markus Huber
オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナー。
 
 
山羊乳のババロア
「グランメゾン東京」にも出てきましたが、カンテサンスと言えばこれですね!オリーブオイルは南仏の3種類をブレンド、ゲランドの塩、上に乗っているのはゆりねとマカデミアナッツ。山羊特有の臭みがなく、まるでヨーグルトのようななめらかで柔らかい舌触りのババロアにぴりっとスパイシーなオリーブオイル、岩塩の相性がなんとも絶妙ラブオイルは季節によって異なるらしく、これは確かにスぺシャリテというだけのことはあり、永遠に記憶に残る1皿だと思いますドキドキ
 
 
Chablis Premier Cru Beauroy, Domaine William Fevre 2014
 
 
白バイ貝、ローストしたエシャロット、皮つきにんにく
まるごとのにんにくはフォークでつぶしながらいただきます。魚や野菜の出汁、白ワインで蒸した白バイ貝はきゅきゅっと独特の食感が楽しく、ソースもとても美味しく、にんにくを使っていながらも繊細な印象。
 
Pinot Gris Grand Crus Hengst 2015 Josmeyer
大好きなジョスメイヤーのピノグリが出てきてテンションあがりましたが、まだ若いかな。でもほんのり蜂蜜感があり、この後出てくるフォアグラと合いました。
 
 
ホワイトアスパラ、フォアグラ、鳩のレバー
ホワイトアスパラは茹でずにフライパンソテーし、砕いたパン粉とともにフォアグラと鳩のレバーを肉味噌風に上に乗せた1皿。
 
 
4月は季節的にどこで食事をしてもホワイトアスパラが出てきますが、フォアグラやレバーと合わせるとは驚き。しかもこのフォアグラとレバーが確かに肉味噌感が出ている爆  笑このコクがアスパラガスの甘味を惹き立てていました。思い出してもよだれが出ちゃいます。
 
 
L'Etoile Vin Blanc 2015 Domaine de Montbourgeau
ジュラのワインはマグナムボトルで出てきました。
 
 
車海老、静岡産根つきたけのこ
 
 
たけのこは下ゆでせず、スープドポワソンで茹でたもの。ボイルした車海老の身はぷりぷり、フリットにした頭はパリパリと香ばしく、スープも1滴も残さずパンで拭っていただきました。
 
 
ここで友人が海老NGと予め伝えておいたにもかかわらず出てきて焦りましたが、私たちがお皿の撮影を終えた頃にはすかさず別のお料理が用意されてきたので安心しました。あとでミスしたスタッフは怒られているでしょうね。最後に岸田氏が挨拶にきた時の最初の言葉はこの謝罪だったのはさすがの対応です。
 
Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs 2007
ここでシャンパーニュが再登場。とてもフレッシュで、最初のジャクソンに比べると生き生きしている印象。美味しいドキドキ
 
 
マナガツオ
ソースは2種類、粒の方はオリーブ、ケッパー、香味野菜、粟は桜の塩漬け、香草。つけあわせはプンタレッラのフリット。
 
 
マナガツオは皮目がサクサクで香ばしく、身はふんわりとしていて焼き加減が最高に素晴らしく、とても美味しかったラブ大好きなプンタレッラは香ばしくて、もっと食べたかった。
 
 
Pommard La Levrière Vieilles Vignes 2012 Bernard Dugat Py
力強く、ほのかに土ぽさもあり、素直に美味しい。ワインは全て好みど真ん中でよかったです。
 
 
フランス産仔羊 レンズ豆、ラディッキオ、プチヴェール
柔らかく、そしてかなりあっさりした仕上がりの仔羊。ただ、私にはレンズ豆がもったりしていて重く、それがなんだかビストロ料理のような印象に。仔羊に関してはその前の週にいただいたリストランテホンダの方が好み。レンズ豆自体は好きだけど、この場面では食が進まず残してしまいました。お肉の量は事前に半量、2/3など調整できると言われましたが、全員フルサイズ爆  笑私以外みんな細いのに、このメンバー、最高!
 
 
デザートも量の加減ができます。もちろんオリジナルの量で爆  笑
 
ルバーブのシャーベット カンパリといちごのリキュール
さっぱりした口直し
 
 
リキッドオペラ
ケーキのオペラを液体状にしたもの。アルマニャック風味のサバイヨン、メープル風味のクリーム、液体ショコラ、エスプレッソの泡で構成されていて、スプーンですくうと確かにオペラの味がします。
 
 
パンべルデュ
よもぎを練り込んだブリオッシュのパンべルデュはしっかり甘くて、とろとろで美味しいドキドキここに来て、パンべルデュは重いかなと思ったけど、美味しかったから多分2枚あっても食べられたと思いますウインク
 
 
さすがにお腹も一杯なので私の整腸剤=ハーブティーに。レモングラスにしました。
 
 
メレンゲのアイス
こちらも看板メニュー。焼きメレンゲを砕いてそれを甘味としてアイスクリームを作っています。上から能登の濃縮した海水をスプレーしてあるので、香ばしい風味の甘いアイスクリームに塩味が加わり素晴らしい美味しさ。口当たりも滑らか。見た目はシンプルだけど、本当によくできています。
 
 
小菓子
 
 
期待を一切裏切らず、食材の組み合わせや調理方法、温度など全て想像の上を行く素晴らしいお料理の数々ドキドキ日本のフレンチの中で最高峰の1つなのは間違いなく、訪れて1週間以上経つのにまだその余韻が続いているほど。強いて言えば個人的にはサービスはロオジエや帝国ホテル、オークラのようにもう少し重みのあるサービスの方が好み。今回は女子会だったのでさほど気にならなかったけど。ひとりでも重鎮がいると印象が違うかも。
 
仕上がりは56,000円超えなので、頻繁には行けないけれど、その価値は十分あり。夫ともぜひ一緒に行きたいけど、今回のように個室でないと写真が撮れないのがねあせる予約を取った友人と声をかけてくれた友人に感謝。素敵な美食体験でした。