2014年3月に六本木ヒルズけやき坂にオープン以来、ずっと
行ってみたいと思っていたフレンチレストラン ジャン・ジョルジュ
ジャン・ジョルジュはNYで10年連続ミシュラン3星に輝く人気
レストランで、東京店は2015年版で1星に選ばれています。
まだ他のお客様がいらしていなかったので店内の写真を撮らせて
いただきました。
1階はオープンキッチンのカウンター席。
ラグジュアリーな雰囲気の中、目の前でシェフの臨場感溢れる
2階はテーブル席。クロスではなくマットを使用、かしこまらず、
ほどよくカジュアルな感じ。
お箸もセットされていました。
従来の6コース、8コースに加え、6月からスタートした3コースの
プリフィックスコース(9,800円)をオーダー。(一部プラス料金あり)
「中に入れてお召し上がりください」とのことでした。ガスパチョと
言えばトマトベースでニンニクが効いたものが一般的だけど、
こちらはレモングラスがほのかに香り、きゅうりとメロンが
爽やかな、清涼感のあるスープでした。夜とは言え、むっとする
ような暑さだったので、これをいただいてクールダウン。暑さが
そしてパンが登場してびっくり!スコーン(アメリカなのでビスケットね)
が出てくるとは!!熱々、サクサクで美味しくて、普段はお腹が
いっぱいになっちゃうのでパンは食べないようにしているけど、
これは我慢できなかった!次に出てきたパンはイチジク入りの
このお店のお皿はすべて個性的で、目にも楽しかったです。
フレンチでのディナーではいつもなら白、赤1本ずつワインを
ボトルでオーダーするけれど、現在夫が諸事情により、あまり
飲まないようにしているので、それぞれのお料理に合ったワインを
グラスでいただけるワインペアリングコースをお願いしました。
まず最初はシャンパンBILLECART SALMON BRUTからスタート。
そしてシャンパンと合わせるのはジャン・ジョルジュのスぺシャリテの
エッグキャビアキャビアの粒が大きいこと!
キャビアの下はウォッカとレモンのクリーム、そしてその下には
別府で育てられた「蘭王」という卵のスクランブルエッグ。
黄身の色も味も濃い卵で、冷たいキャビアとクリーム、温かい
スクランブルエッグのコントラストも楽しく、もちろんシャンパンとの
相性はいうまでもなく♪
合わせたのはアルザス・トリンバックのゲべルツトラミネール。
リボーヴィレ村のトリンバックには2回訪れ、我が家のセラーに
表面をパリっとキャラメリゼした濃厚なフォアグラと甘酸っぱい
サクランボのソース。飲み込まずずっと口の中に入れておきたい
くらいの美味しさライチやバラのような香りのする華やかな
ゲべルツトラミネールとの相性もぴったり。季節により苺や
巨峰などに変わるそうだけど、柚子は必ず使われるとのこと。
温かい前菜は見た目も非常に美しい、車海老と雲丹 酢橘と
レア状態の絶妙な火入れの大きな車海老2尾。ピリっとした
グリーンチリが車海老と雲丹の甘味を引き立て、酢橘の酸味が
合わせたのはアンリ・ブルジョワのサンセール ル・モン・ダネ2008。
メインは飛騨牛のシアード サマースクワッシュ ハバネロチリバター。
ワインはボルドー・メドックのChateau Chasse-spleen 2008
シアードの名前の通り、鉄板で表面をカリっと焼き上げ、香り付けに
炭も使用。炭のいい香りとカリカリの香ばしい表面、そしてしっかり
としたお肉の旨味に大満足!かなりのボリュームでお皿が出て
きた時は無理~!と思ったけれど、あまりの美味しさにぺろり。
付け合わせはチーズをまぶした黄色いズッキーニ。ハバネロの
ソースは思ったよりも辛くなくマイルド...と思ったらNY店では
プレデセールはパイナップル、ライムにレモングラスのソルベ、
ラム酒の泡を添えて。さっぱり爽やかでお肉の後の口の中を
リフレッシュしてくれます。
スぺシャリテのチョコレートフォンダンを食べるにはあまりにも
お腹がいっぱいで、さっぱり系のバジルパンナコッタ サマーベリー
バジルが思いっきり主張しているのかと思いきや、もちろんバジルの
いい香りはするのだけど、その塩梅がほどよく優しい感じで、上に
乗ったストロベリーパウダーとの組み合わせもよく、デザートとして
よくできていました。たっぷりのベリーも嬉しい
プチフールは下から時計周りに
・柚子のセミフレッド
・フランボワーズパウダー餅
・西京味噌キャラメル
クラッシックなフレンチとも現在主流のモダンフレンチとも異なり、
アジアのハーブやスパイス、和の食材を多用...と言っても、
奇をてらいすぎることなく、それらをアクセントや引き立て役として
効果的に取り入れた独創性の高い、調和の取れたお料理で
満足度が高かったです。
ワインペアリングに関しては、お料理に対して1杯ずつではいつも
ボトル2本は開ける私たちには物足りなかったけど、ワイン好きな
私たちは「このお料理には何のワインを合わせるのかな」とワクワク
して楽しかったです
2階のテーブル席はおしゃべりに集中したい女性グループや
二人の世界に浸りたいカップル向きかな。今度はぜひカウンターで!
ジャン・ジョルジュ東京
港区六本木6-12-4
03-5412-7115
Jean-George Tokyo
(フレンチ
/ 六本木駅
、麻布十番駅
、乃木坂駅
)
夜総合点★★★★☆ 4.1