Artist     FUNKADELIC

Album  FUNKADELIC  (1970)

Genre  Rock, Funk

 

Funkadelicのファーストアルバムのタイトルをバンド名にして、これがファンカデリックだと思わせ、バンドの意気込みを感じる。

ファンカデリックというバンド名からして、ファンクとサイケデリックを融合したサウンドかと思いきや、ロック色が濃い。

70年代のハードロックの要素にダークでサイケデリックな雰囲気だ。

ロックと思って聴いてみると、ファンクらしいアレンジを感じることが出来るので、ロックとファンクのハイブリッドサウンドだ。

当時、誰も思いつかないサウンドをファンカデリックは、実現させた。

収録曲は、歌がメインの曲というよりは、音を聴いて雰囲気を感じて楽しむ曲だ。

70年代のロックとファンクが好きな人ならハマるアルバムだ。

ロックアーティストのアルバムには、数曲、スローテンポまたはミディアムテンポの渋めの曲があるが

このアルバムは、収録されている曲は、そのような渋い曲を収録している。

 

1曲目 Mommy, What’s A Funkadelic?は、ダークで渋いスローテンポのロック。リフでジワジワと燻し、サイケデリックの雰囲気を作り上げる。

2曲目 I Bet Youは、ギターのストリングス音を効かせ、ゲリラ豪雨後のジメジメした中の土臭いロック。ファンカデリックならではのサウンド。

3曲目 Music For My Motherは、スローテンポの曲で、レゲェのフレイバーを感じさせ、暑苦しい所でお香を焚いて聴きたくなる。

4曲目 I Got A Thing, You Got A Thing, Everybody’s Got A Thingは、ファンカデリックだからこそ実現できたロックとファンクを融合させた曲。

5曲目 Good old Musicは、ミディアムテンポのロックで、ギター、ベース、ドラム等は、一見控えめかと思いきや、実は見せ場がある。

6曲目 Qualify & Satisfyは、ブルージーな曲で裏通りのバーで飲んでいるイメージが浮かぶ。

7曲目 What Is Soulは、サイケデリックの雰囲気に酔いしれ、曲の中盤はファンカデリックサウンドが炙り出される完成度の高い曲。

 

Funakdelicは、音楽スタイルが芸術的で、演奏能力が非常に高く、ロックとファンクに多大なる影響を与えた。

ロックとファンクは、こんなにも相性がいいと改めて認識させてもらった。

渋くて燻されたグルーブは、聞けば聞くほど癖になる。

70年代の音楽シーンが好きな人、必聴だ。