ダニー・ハサウェイは、シカゴソウルを代表するミュージシャンであり、大人っぽいシリアスな曲で包み込むような歌い方が特徴だ。寒い冬、暖かい部屋で過ごしている時に聴きたくなる。ダニー・ハサウェイの作品は上質な曲が多く、主な代表曲は、A Song For You, Someday We’ll All Be Free, The Ghettoである。ロバータ・フラックとのデュエットは、とても相性が良く、The Closer I Get To Youは美しく切ない気持ちになる名曲だ。
このベスト盤は、スライの代表曲の殆どを網羅しているので、これからスライを聴こうと思う人におすすめだ。このベスト盤を通して聴いてみると、クセのあるファンク以外にも、ポップな曲やロックテイストの曲と多様であり、スライの音楽性の幅の広さを感じることが出来る。曲順は時系列なので、スライの歴史を辿ることが出来る。しかし、Heard Ya Missed Me, Well I'm Back(1976)、Back on the Right Track(1979)、Ain't but the One Way(1982)の曲は収録されていない。
このベスト盤には、スライの名盤であるStand!の全8曲の内7曲、ファンから評価の高いThere’s A Riot Goin’ On (邦題:暴動)から7曲が収録されているから驚きだ。この2つの名盤を買わずに満足させるベスト盤はそうそうあるものではない。
Disk 1は、スライの初期の曲で構成され、Underdog, I Cannot Make It, I Want To Take You Higherといった土臭いファンク。Dance To The Music, Life, M’Ladyといった気分が盛り上がるナンバー。Don’t Call Me Nigger,Whitney、Sing A Simple Songは、中毒に陥ってしまうような曲。Somebody’s Watching You, Everyday Peopleは、ポップな雰囲気。
Disk2は、ファンクにポップ感を加えたFamily Affair, (You Caught Me)Smilin’, Runnin’ Away。大人っぽい深みのあるファンクのPoet, Brave & Strong, Just Like A Baby。落ち着きのあるファンクのFrisky, Babie Makin’ Babies。
1975年にリリースされ、初のライブアルバムである。1stアルバムのKISS『キッス・ファースト 地獄からの使者』(1974年)、2ndアルバムのHotter Than Tell『地獄のさけび』(1974年)、3rdアルバムのDressed To Kill『地獄への接吻』(1975年)から選ばれた16曲が収録されている。それにしても邦題に地獄をやたらと付けている。この時代の邦題はいい感じでよかった。
KISSの人気曲であるDetroit Rock City, Love Gun, I Was Made For Lovin’ Youは、まだリリースされていないのでこのライブ盤には収録されていない。70年代のKISSの曲は、ストレートなロックでメロディーがキャッチーで聴きやすく、どれも名曲揃いなので、この曲もあの曲もこのライブ盤に収録してほしかったと、つい欲張ってしまう。
このライブ盤の凄いところは、ライブの熱気と盛り上がりが十分に伝わる。収録されているDeuce, Strutter, Rock And Roll All Niteは、スタジオアルバムで聴くよりも破壊力がありアグレッシブで臨場感があるのだ。KISSはやっぱりライブが最高だなと改めて実感した。アルバムのジャケット通り、かっこいいライブ演奏をしているんだなと感じさせる。正に期待通りだ。KISSを初めて聴く人に敢えてこのライブアルバムをおすすめしたい。そこからKISSのDestroyer『地獄の軍団』といったスタジオアルバムを聴いてみるといいだろう。