現在、中古CD店が多い街は、新宿、渋谷、下北沢といった人が多く集まる街、御茶ノ水のような学生が多い街である。アマゾンやメルカリで手ごろにCDを購入できることから、中古CDショップ店の減少は続くばかりである。

CD店にわざわざ行き、店棚を眺めていると、懐かしい音楽やミュージシャンのCDに視線を向けることで、懐かしくなったり、また興味が湧きだしたり、忘れかかけていた感情を奮い起すことがある。そのような感覚は、リアル店舗ならではの魅力であろう。

人が集まる街や学生が多い街を基に、もっと中古CDショップ店があるといいなと思うエリアを考えてみた。

 

八王子

八王子は中央線、京王線、横浜線、八高線が通り、郊外のターミナル駅として重要な交通の要所である。中央線、京王線の新宿から約45分の場所で、ショッピングモールのCELEO、オクトーレ、家電量販店のヨドバシカメラがあり、とても賑やかな街だ。飲食店の数が多く、繁華街の規模は大きい。

タワーレコード八王子店が、2024年3月31日をもって閉店してしまった為、CDショップがまた1つ消えるのは寂しい限りだ。

八王子にある中古CDショップは、ブックオフくらいだ。八王子は、大学の数が多く、学生で賑わっている街でもあるので、音楽好きは、他の街に比べて潜在的に多い傾向だろう。ポテンシャルのある八王子が、東京の西の音楽発信地として、中古CDショップがもっと増えてほしいと思う。

 

津田沼

津田沼は、総武線で秋葉原から約40分の場所で、イオン、mina、Viitといったショッピングモールがあり、大型書店の丸善があり、ファミリーが買い物しやすい街である。

駅南口のモリシア、北口のパルコ、イトーヨーカドーが閉店したため、勢いが失われてしまった。現在、各跡地の再開発が予定されていて、将来的に活気を戻だろうと期待されている。

かつては、disk unionが津田沼に出店していたが、現在、津田沼にある中古CDショップ店はほぼ皆無だ。津田沼は、駅前に大学があり、隣町の京成大久保にも大学があり、津田沼に集まりやすい為、若者の音楽好きが、総武線沿線の他の街に比べて潜在的に多い傾向だろう。

かつて、津田沼のモリシアにアニメ関連の店が出店していたし、現在、少数ではあるが、古着屋があるので、中央線沿線のサブカルチャーに似た街である。もし、サブカルチャーを活かした街に発展したら、中古CDショップの需要は高まるだろう。

 

所沢

所沢は、西武池袋線・新宿線が乗り入れてしているジャンクションである。所沢市内には西武園ゆうえんちがあり、西武ライオンズの本拠地でもある。池袋から西武池袋線の急行で約22分、西武新宿から西武新宿線の急行で約40分の場所で、ショッピングモールのワルツ所沢、エミテラス、グランエミ、家電量販店のビックカメラ、大型書店のジュンク堂、映画館があることで、とても賑やかな街だ。駅西口のプロペ通り商店街には飲食店が多数あり、活気がある街だ。西武園ゆうえんちの夕日が丘商店街、手塚治虫の作品の「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」のキャラクターと行く冒険アトラクションといったレトロ感覚は、現在、西武が得意とする手法である。所沢は、西武グループが作り上げた都市であるので、今後、西武が所沢に懐かしさやエモい雰囲気がある街にするならば、中古CDショップは必然的だろう。

ミラノは、ファッション、芸術の都で、セリエAのインテルとミランのホームである。

グルメは、ミラノ風カツレツ、ミラノ風リゾットが名物料理である。金融、工業、観光が盛んでイタリア経済の中心地で魅力あふれる国際都市である。ミラノは、むりやり日本の都市で言うところの東京に相当するだろう。

世界が大注目するミラノ・コルティナオリンピックの開催都市であるミラノの音楽シーンに注目してみた。

TOP3は、イタリアの人気ラッパーKid Yugiが独占。5位、7位のGeolierもイタリアの人気ラッパー。両者は、ストリート感あるヒップホップでかっこいい。アメリカのヒップホップと雰囲気が違うのはイタリア語のラップだからだろう。

6位、10位はレゲトンのバッドバニーがランクイン。

 

12位のAnnalisaは、イタリアの女性アーティスト。Esibizionistaは、ダンスポップで洗練された都市のミラノに合う。

17位のBreshは、イタリアで人気のラッパー。

 

25位はイタリアのロックアーティストEddie BrockのNon é mica teがランクイン。

ヨーロッパの各国のランキングでは英語圏のアーティストがランクインする割合が高いのだが、イタリアでは、公用語のイタリア語で歌うアーティストがランキングを占めている。国内アーティストが多くランクインする国は、自国の言語話者数の影響によるものだろう。イタリアの音楽シーンに興味があったら、ミラノのチャートをチェックするといいだろう。

Artist Tower Of Power

Album Back To Oakland (1974)

Genre Soul, Funk

 

Back To Oaklandは、タワーオブパワーの全盛期にリリースされた名盤でメロウなバラード曲や乾いたサウンドが織りなすインストゥルメンタルなファンクサウンドの曲が収録されている。タワーオブパワーの結成地であるオークランドの都市名をアルバムタイトルにつけることで彼らの特別な思いを感じさせる。ジャケットに写っているベイブリッジでイメージ出来るとおり、正にベイエリアに似合うサウンドに仕上がっている。ニューヨークやLAにはない音楽スタイルだ。ソウル、ロック、ジャズ、ファンクをバランスよくミックスされたサウンドは、温かみあるサウンドに表現されている。曲調は他のアルバムと比べて洗練されている。

 

1曲目 Oakland Stroke・・・勢いあるインストゥルメンタル曲がアルバムの世界へ連れ出してくれる。

2曲目 Don't Change Horses・・・どのシチューエーションにも合うかっこいいミディアムテンポでオルガンとドラムがアクセントのナンバー。

3曲目 Just When We Start Makin' It・・・ホーンの穏やかで濃厚なサウンドが港町に似合う大人っぽいシリアスな雰囲気を作り出している。

4曲目 Can't You See・・・晴れた日に聴きたくなる解放感あるポップナンバー。

5曲目 Squib Cakes・・・演奏能力の高さを感じることが出来き、唸りを効かせ、乾いたファンクサウンド。

6曲目 Time Will Tell・・・ベイエリアに合うジャジーでソウルフルな大人っぽい雰囲気。

7曲目 Man from the Past・・・緊張感あるメディアムテンポの曲。

8曲目 Love's Been Gone So Long・・・晴れた日に高台から綺麗な景色を一望するようなスケール感あるバラード。

9曲目 I Got the Chop・・・温か味あるノリのいいファンク。

10曲目 Below Us, All the City Lights・・・ベイエリアの穏やかな場所に似合うムードある落ち着いたバラード。

11曲目 ...Oakland Stroke・・・アルバムの世界から現実世界へ引き戻してくれるような明るくタイトなナンバー。

 

ポップなメロディーで聴きやすく、演奏能力の高さを感じさせてくれる高品質なアルバムだ。タワーオブパワーはブラスバンドなので、ボーカルパート、ストリングス、ドラム、ホーンといったサウンドを色々な方向からリスナーを楽しませてくれる。このアルバムの最大の特徴である穏やかなグルーヴは、なんといってもDoc Kupka、Emilio Castillo、Lenny Pickett、Mic Gillette、Greg Adamsが演奏するホーンが貢献している。

ポリスのボーカル兼ベーシストであったスティングは、ポリス時代と比べ雰囲気が違うので別物と考えた方がいいだろう。ソロになってからは、アグレシブなロックよりもバラード曲の方の割合が高く、よりポップになり、深みのある大人っぽいサウンドになっている。

曲調は、ロック、ジャズ、レゲエ、カントリーと音楽性の幅は広い。

 

スティングは、謙虚で尊敬の念を抱いている人格者であるので、各著名人から絶賛の高評価を得ている。

音楽活動以外では、慈善活動に力を入れていて、社会問題や環境問題について真剣に取り組んでいて非常に真面目な人である。ユーモアセンスもあり、自分の家で飼っているハチに頭を刺され(刺す=スティング)、「全身が活性化された」と、インタビューで言っていた等、真面目さとユーモアを兼ね備えていて親近感がある。

来日中、皇居の周りをジョギングしたり、ラーメンが大好きなので日本のグルメを堪能したり、鉄道好きで新幹線に乗車し、富士山の横を通ると感謝の気持ちになるなど、日本文化にも精通している親日家である。

スティングは、イタリアでワイナリーを所有していてワインを生産している。その業界では有名で、そのワイナリーで作られた赤ワインのシスタームーンは、アメリカのワイン雑誌スペクテーターにおいて、イタリアンワインTOP100に選出されている。

スティングによると、ワインは自分の音楽を聴いて熟成しいるからおいしいらしい。笑

 

好感を持てるスティングが作り出した名曲は数知れず、これからスティングを聴く人におすすめのアルバムは、やはりベスト盤「Fields of Gold」がおすすめだ。1984年から1994年にリリースされた作品からのセレクト曲、このベスト盤の為の新曲When We Dance、This Cowboy Songが収録されている。もちろんスティングの代表曲Englishman in New York、Fragileは収録されている。年月が経っても色褪せないのが、スティングの曲の特徴である。

平和の重要性を訴える曲 Fragileは、戦争で失われる命のもろさについて、静かなメロディーで歌っている。いつの時代においても必要な曲だ。

 

Artist   Sting

Album FIELDS OF GOLD THE BEST OF STING 1984-1994

 

  1  WHEN WE DANCE

  2  IF YOU LOVE SOMEBOBY SET THEM FREE

  3  FIELDS OF GOLD

  4  ALL THIS TIME

  5  ENGLISHMAN IN NEW YORK

  6  MAD ABOUT YOU

  7  IT'S PROBABLY ME

  8  THEY DANCE ALONE

  9  IF I EVER LOSE MY FAITH IN YOU

10     FRAGILE

11     WE'LL bE TOGETHER

12     MOON OVER BOURBON STREET

13     LOVE IS THE SEVENTH WAVE

14     RUSSIANS

15     WHY SHOULD I CRY FOR YOU

16     THIS COWBOY SONG

17     FRAGILE (スペイン語バージョン)

 

Artist CHAGE&ASKA

Album SUPER BESTⅡ (1992)

Genre Pops, Rock

 

押し入れを整理していた時にこのベスト盤が段ボールに入っていたので、懐かしくなり視聴した。このベスト盤は、1986~91年までリリースされたシングルA面15曲を時系列に収録されている。

名曲SAY YESの大ヒットで勢いに乗った時期のチャゲアスのベスト盤である。

記録的大ヒットし、社会現象にもなったYAH YAH YAHは1993年にリリースされたので収録されていない。

シングルを収録したベスト盤であるが、1曲目から通して聴くと、このベスト盤は単なるベスト盤ではなく、ひとつの作品として成り立っていると感じた。チャゲアスを知るのにおすすめのアルバムだ。明るいポップサウンドやアップテンポの曲、大人っぽいラブソングやバラードといったバラエティー豊かだ。

前半は、時代を感じさせる懐かしいサウンドだが、規則的に曲が仕上がっていて完成度が高いことを改めて実感した。チャゲアスはそのような曲が多い。

後半は、Tripを境にロンドンでレコーディングするようになり、これまでのイメージから一変し、我々がイメージするチャゲアスのサウンドとなる。当時の他のアーティストに圧倒的な差をつけ、音楽シーンのトップに躍り出たのもこの頃だ。チャゲアスの成長過程を感じることが出来るベスト盤でもある。シングル曲のメインボーカルはASKAが殆どで、チャゲがコーラスなのだが、チャゲのメインボーカルの曲は、このベスト盤ではロマンシングヤードとなる。スタジオアルバムではチャゲの歌は数曲収録されている。二人ともずば抜けて歌唱力が高い。ASKAの特徴ある高音ボイスとチャゲの張りのあるボイスは、ロックやバラードにうまく調和する。またいつかチャゲアスが復活してほしいと願うばかりである。