「こぉんにぃちわぁ~!
今度はブレーキパッドを変えたよぉ♪」
ペシッ
「チェーンと一緒にやっとけよ」
中年(もしかして初老?)の星、ヤマグチポッターですm(_ _)m
錦鯉渡辺にツッコまれそうですが、どうせなら一緒にやっとけばよかったのでしょうけど、5月末のチェーン交換に続き6月に入って初めてのブレーキパッド交換にチャレンジしました。
以前に乗っていたコルナゴはリムブレーキで、ママチャリと同様にブレーキシューでホイールリムを挟みつけて制動を得ていました。現在乗っているBMCはディスクブレーキで、自動車と同様にホイールローターをブレーキパッドで挟んで制動を得ます。ブレーキシュー交換は走り方にもよりますが、自分の場合では年に2回くらい交換を要していました。年間走行距離7000~10000㎞とすると3500~5000㎞走行で交換をしていたことになります。ブレーキシューの減りというのは外から簡単に観察できるのでよいのですが、ディスクロードのブレーキパッドはキャリパーとローターの間に隠れていますので通常は見えません。交換すべき状態か否かが分からないのでした(^^;)
交換理由は、チェーンが伸び伸びになるほどの負荷掛けて走っていたこと、1年以上経過していること、そもそも13000kmも走行していることです。ブレーキが効きにくいとは感じてはいませんでしたが、ブレーキパッドも交換すべきだろうと重い腰を上げました。シューは簡単に交換できますが、パッドは取り付けがやや煩雑でありその後のローターとの干渉に対する微調整を要することが予想され、面倒だなと気が進まなかったのです。
作業備忘録として今回も紙芝居をお見せします。
ところで世界的な自転車およびその関連パーツの不足というのは恐ろしいもので、シマノのディスクブレーキパッドも品薄です。需要と供給の関係によりその価格は爆上がり。以前使用していたカンパニョーロのアルミリムホイール、シャマル・ミレ用のブレーキシューは前後用の4個が4000円余りとブレーキシューにしては中々な高価格でしたが、ディスクブレーキパッドはその比ではないです。フィン付きメタルパッド2個定価3000円がネットでは3800円強。前後ホイールだと2箱いるので8000円くらい掛かります。高いよ……。でも手に入る分マシと考えるべきでして、コンディションが不良のままでロードバイクには乗られませんから。
BMCに取り付けてあるアルテグラブレーキの型番BR-R8070に適合するブレーキパッドをAmazonで検索掛けました。本当はレジンパッドが欲しかったのですが、適正価格に気持ち近いのはメタルパッドのみ。ノーチョイスで発注。
これが到着したフィン付きメタルブレーキパッドです。意外とショボい箱に入っていて最初は模造品かと思いましたが、ホンモノで間違いないようです♪
ここでブレーキパッドの大まかな種類についてお話します。
まずはパッドがレジン(オーガニックともいう)とメタルの2種類あります。そして冷却効果が高いフィン付きとそれがない通常のフィンなしの2種類があるため、2X2の計4種類から選ぶと考えて下さい。
レジンはマイルドに制動が得られローターとの干渉音が少なくローターを傷つけにくいが減りが早い、メタルは強く制動が効き干渉音がしやすくローターへの攻撃性が高いが減りにくいものです。価格はレジンよりメタルが高く、フィンなしよりフィン付きが当然高価です。したがってヤマグチポッター、フィン付きメタルパッドというある意味高級なパッドを手に入れたことになります。品薄で選びようがないので仕方がありません。
メタルといっても金属塊が貼り付けてあるわけでなく金属粒子(鉄、銅、錫等)の焼結合金です。ご覧のように銅の色見でキラキラしています。ちなみに左側のハンガーみたいな金属はバネで、パッドの間に挟みます。黒い線が入っているところが放熱効果が得られるフィンになります。
裏側はこんな見え方。油圧システムのピストンが当たるところになります。フィンが立体的ですね。金属プレートには製品コードLO4C METALと書いてあります。レジンの場合はLO3A RESINとなるようです。真ん中にRとLとありフィン付きでは左右が区別されることを銘記しておいてください。後で失敗こきますから(笑)
まずはキャリパーの固定ピン(矢印)をマイナスドライバーで回して外すのですが、その前に
裏側にある脱落防止目的のストッパー(針金でできた小さなクリップみたいなやつ)を外します。コイツが意外に外れにくいし飛んでいくので注意がいります。
そして固定ピンをドライバーで回して取り除き
パッドのフィンを摘まんでゆっくり取り除きます。
取り除いた古いパッドはレジンパッドでした。ご覧のようにパッド厚は非常に薄く大概限界に来ていました。外した固定ピン(ネジみたいなやつ)とストッパー(小さなクリップ)は、また使用しますので無くさないことが大切です。
ここでパッドの入っていた所を覗くと
この矢印先にチューモク。薄くなったパッドに対応すべく油圧システムのピストンが少し飛び出しています。このままでは新しいパッドは入りませんので
スパナの握り手側など工具を用いて、ピストンを押し戻す必要があります。この作業のためだけの専用工具もありますが生憎持っておりませんので、手元にある道具を駆使します。
ご覧のように飛び出ていたピストンが凹みキャリパー内側でほぼツライチになっています。
新しいメタルパッドの間にバネを挟みます。新しいパッドは厚みがありますね♪ パッド厚は2.2mm位、台座の金属プレート厚1.8mm位のようです。
左右を間違えずにキャリパー内にゆっくりいれます。
固定ピンを入れてドライバーで固定していきますが、フィンの穴2ヶ所とバネの穴の計3つの通し穴にピンを通すのに少しコツがいります。
最後に脱落防止のストッパーを掛けます。これを忘れると固定ピンが外れて大変なことになる…かもしれません。
続けて後輪のブレーキでも同様の処置を施します。BMCくん、前輪はフィン付きレジンパッドでしたが、後輪は
黒線の入ったパーツがないことで分かりますように、フィン無しのメタルパッドでした。13000㎞も走ると、メタルパッドが真っ黒に変色していますね(*_*)
レジンとメタル、そのすり減り具合の違いは
ご覧のごとし。負荷が掛かりやすい前輪側で削れやすいレジンパッドが使用されていたせいもありますが、左のメタルパッドの残存と比べて右のレジンパッドはかなり薄くなっていることが分かります。恐らくメタルパッドは1mmは厚みがあるので0.5mm以上要という点からまだ暫くの使用には耐えられそうですが、レジンは最薄部(写真だと右端)だと0.5mm以下かな? かなりヤバい残存厚です。
折角取り付けたのに、左右を間違えてしまいました(^^; そこで取り付けの誤答と正答を示します。
これはダメで
これは正しい取り付けです。赤矢印がフィンのラインの方向ですが、後輪では地面に平行ではなくチェーンステーにやや垂直方向が正しい組付け。恐らく冷却効果の差があるのだと思います。
因みに前輪ではフォークにほぼ垂直になるためフィンのライン方向は地面に平行になります。
交換後は前輪では新しいパッドとローターの干渉は全くなくラッキー。
しか~し後輪はガリガリガリクソンで、ローターのセンタリングツールを挟んではキャリパーの固定を緩めて後輪ブレーキレバーを握りしめての固定ネジ締め直しを何度も何度も繰り返す必要がありました。ディスクブレーキの調整は難しいです(^^;)
以上、ディスクロードのブレーキパッド交換紙芝居でしたが、これだけで終わるのは味気ないので
初夏の秋吉台の写真を少々お見せします♪ 6月4日のことですからブレーキパッド交換前という今回もまた、ずれた時間軸になります(^^;)
ほぼ独占で
この景色を
駆け抜けるよろこび、BMC
気球も上がっていました🎈~♪
これがワークアウト内容です。さっさと今月の100㎞をこなした、そんな所でした(^^)
以上、ついにディスクロードのブレーキパッド交換に挑みましたよというお話でしたm(__)m