沢木耕太郎『旅のつばくろ』2020・新潮社-沢木さんが日本を旅する | ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)  

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 2020年5月のブログです

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 沢木耕太郎さんの『旅のつばくろ』(2020・新潮社)を読みました。

 沢木さんの新刊です(えっへん!すごいでしょ)。

 本書はJR東日本の車内誌「トランヴェール」に連載されたエッセイをまとめたもの。

 おもしろいです。

 老人になった(?)沢木さん(沢木さん、ごめんなさい。でも、沢木さんはじーじより7歳年上なのです)の、しかし、気持ちの若々しさがうらやましいです(何がちがうんだろ?)。

 旅は、沢木さんの高校時代の東北貧乏旅の思い出から始まって、東北、北陸の旅や思い出話などが綴られますが、沢木ファンには懐かしいお話も出てきます。

 例えば、エッセイ集『246』(たぶん?)に出てきたハチヤさん(養蜂家)のお話や、別のエッセイでの高倉健さんのお話、『深夜特急』でのお話などなど。

 また、作家吉村昭さんとの仙台でのお話もこころ温まります。

 そうそう、青森の三内丸山遺跡の話も出てきます。

 入場料が無料と書かれていて、あれ?じーじが行った時はたしか340円(?)だっだよな、と思って読んでいくと、最後に、念のために調べてみると、入場料は2019年4月以降、有料になっていました、残念、とあって、沢木さんの几帳面さがここでもうかがえます。

 やはり、まじめな方なんだなと、改めて感心させられました(このへんがじーじとはだいぶちがいます)。

 本書を読んでいると、ゆっくりと時が流れる感じにひたれます。

 いい本を読めて、幸せです。     (2020.5 記)