ベティ・ジョゼフ(小川豊昭訳)『心的平衡と心的変化』2005・岩崎学術出版社 | ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)  

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 たぶん2016年ころのブログです
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 イギリスの精神分析家ベティ・ジョゼフさんの『心的平衡と心的変化』(2005・岩崎学術出版社)を再読しました。
 この本も10年ぶりくらいの再読で、今回がようやく2回目です。
 なかなか難しい内容の本で、10年間の経験で以前よりどれくらい理解が進んだのかな、と思いながら読んだのですが、やっぱりとても難しくて、正直なところ2割くらい理解できているのかな、といった感じですが、あまり自信はありません。
 こういう本は、精神分析的心理療法をきちんと実践して、スーパーヴィジョンを受けて、少しずつ、ここがそうか、と理解できるようなものなのかもしれません。
 しかし、初学者のじーじでも、できるところから、わかるところから、少しずつでも勉強をしていきたいと思っています。
 もっとも、ジョセフさんの本は、症例の紹介がとてもていねいなので、それを読んでいるだけでも、とても参考になりますし、症例のまとめかたについても学べると思います。
 さて、つたないながらも今回、じーじなりに学べたところは、早くわかりすぎないことの大切さとわからないことに耐えることの大切さ、自分の中にも厳然とある負の感情を意識化すること、そして、全ては転移の中に姿を現わす、ということなどなど。
 わからないことに耐えることの大切さは、心理療法だけでなく、人生や子育てにも通じることだと思います。
 また、じーじは、昔から、指導者に、早わかりしすぎている、と指摘をされることが多かったのですが、自分の理解ではなく、クライエントさんの理解に添っていくことの大切さを改めて学びました。
 さらに、負の感情に振り回されることはいつものことですので、本当に注意が必要だと感じました。
 そして、面接の現場で目と耳とこころの全体でクライエントさんのお話を聞いていれば、そこにすべての課題、すべてのことがらが展開されて、そこでの対応が大切になるんだな、と改めて感じました。
 まだまだ紹介すべきことは多いと思いますが、いずれまた少しずつでもわかりやすくご紹介できればと思っています。      (2016?記)

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 2019年1月の追記です
 読み返してみると、この頃から、わからないことに耐えること、がじーじのテーマの一つになっていたようです。    (2019.1 記)

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 2022年1月の追記です

 シェイクスピアさんの『ハムレット』を引用して、わからないことに耐えることの大切さを述べたのが、精神科医の中井久夫さん。

 一方、シェイクスピアさんの中に、あいまいさに耐える能力の大切さを見出したのが、詩人キーツさん。それを引用したのが、精神分析のビオンさんやメルツァーさんです。 

 ジョセフさんも精神分析経由だと思いますが、中井さんと同じようなことを述べているのが面白いです。      (2022.1 記)