松木邦裕・藤山直樹『夢,夢見ること』2015・創元社-夢の不思議さと夢のちから | ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)  

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 2015年のブログです
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 松木邦裕さんと藤山直樹さんの『夢,夢見ること』(2015・創元社)を読みました。

 2015年の精神分析学会の書籍売り場で購入した本です。
 お二人とも私の大好きな精神分析家で,もっとも信頼をする臨床家であり,学会でもお二人ともすばらしいご発言をされていました。
 本書は,松木さんの研究会に藤山さんがゲストで参加された時の講演と討論の記録ですが,内容がとてもすばらしく,充実しています。
 テーマは,夢,あるいは,夢を見る人,さらには,夢を見ること,などなど。
 夢という精神分析の大きな課題について,お二人が縦横に語り,夢を見る人,夢を見ることに繋げていきます。
 精神分析の分析空間が夢と同じかもしれない,というお話は説得力があります。
 さらに,転移や逆転移についても,夢を見ることという視点から理解をすると,また違った深みを増してきそうな印象を受けます。
 最近,夢をじっくり味わうと,夢が変化をしていくという経験をしています。
 夢は不思議ですが,魅力的な存在でもあります。
 まだまだ初学者ゆえ,理解は浅いですが,今後の臨床の中で,何度も読み返して,考えを深めていきたいと思います。    (2015. 11 記)

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 2018年秋の追記です
 若い頃からずっと見ている夢や最近ずっと見ている夢など,夢は本当に不思議だなと思います。
 やはりなんらかの心的なテーマなんだろうと思います。
 精神分析ではフロイトさん以来、夢は重要なテーマですが、ビオンさんやメルツァーさんを読んでも勉強になります。
 そういえば、夢は村上春樹さんでも大きな要素のようです。

 自分の内的成長のためにも,夢にじっくりとゆっくりと丁寧につきあっていきたいと思います。    (2018.10 記)

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 2020年春の追記です

 自分にとって、意味のある、大切な夢は、何度も見るようです。

 そういう時は、どんな意味があるのかな、ああかな、こうかな、と考えるだけでもいいようです。

 あまり深刻にならずに、夢とつきあっていけるといいようですよ。

 まあ、こころの配偶者みたいなもんですかね(?)。    (2020.4 記)