『海明け』・八木義徳さん・戦争の悲惨さ・軍隊のむごさ-じーじのじいじ日記・セレクト | ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)  

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 2020年3月の日記です

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 どさんこ作家の八木義徳さんの小説『海明け』(1978・河出書房新社)を読む。

 旧制中学4年生の主人公らの、昭和3年から昭和20年までの人生が描かれる。

 画家や海軍軍人ら、その人生は様々だが、皆が真摯に生きる点は一緒だ。

 しかし、敗戦となり、海軍で部下を特攻隊長として見送った主人公の後輩は家族とともにピストルで自決する。

 4歳の女の子と1歳の男の子が死んだ場面では、涙が出た。

 戦争は悲惨だ。

 軍隊もむごい。

 挿し絵の風間完さん(五木寛之さんの『青春の門』の挿し絵を描いたかた)の絵がすがすがしかったのに救われた思いがする。   (2020.3 記)

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 2022年10月の追記です

 このブログを書いたころ、世界のあちこちで戦争のきな臭さは感じつつも、まさかロシアがウクライナを侵略するとは、想像もできなかった。

 ロシア政府の計画に相違して、戦争は長期化し、徴兵を嫌ったロシアの若者が数十万人も国外に脱出したのも驚きだ。

 政府に抵抗できないなら、まずは逃げるのも一つの方法だろう。

 命があれば、また祖国の再建に、平和的に参加することも可能だ。

 頑張れ、ロシアの若者たち!    (2022.10 記)