原田マハ『さいはての彼女』2013・角川文庫-北海道を舞台にした女性を描く小説たち | ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)  

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 2020年夏のブログです

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 原田マハさんの短編集『さいはての彼女』(2013・角川文庫)を読みました。

 原田さんの小説を読むのは初めて。

 旭川の本屋さんでいい本はないかな、と眺めていたら、北海道本のコーナーに置いてありました。

 本の帯に、疲れた心にビタミンチャージ!、とあって、じーじもビタミンが欲しくなりました。

 しかも、写真を見ると、すごい美人ちゃん。

 美人恐怖症のじーじでも魅かれてしまいます(?)。

 4つの短編小説からなりますが、どれもが北海道に関係した小説で、どさんこのじーじには見逃せません。

 仕事に疲れた頑張り屋ウーマンさんなどが主人公ですが、ここに耳の不自由な少女が絡んできます。

 みんなが格好よすぎるところが少しだけ欠点ですが、今どきのキャリアウーマンや少女たちがよく描けています。

 そういった主人公たちが、あることを機に、仕事中心で置き忘れてきた何かに気づく瞬間を、とてもうまく切り取っています。

 あるいは、何かをきっかけに、人生の大きな決断を下すさまがいさぎよいです。

 女性のほうがいさぎよいのかもしれません。

 読後感はすがすがしいです。

 ビタミンチャージ!です。  (2020.7 記)