CSで放送中の花組公演。

ダンナが麦茶を入れながら疑問を口にする。


「ね、何でプロヴァンス訛りが博多弁な訳?」


いきなりの鋭い突っ込み。

こちらが演出家や脚本家に聞きたいくらいだ。

駄作に駄作を重ねた恐ろしい作品。


「…さぁ?」


「博多座公演?」


「違うよ。東京千秋楽」


「…ふーん。この娘役、化粧変えたの?」


「…へ?」


そこに映るのは娘役トップの桜乃彩音。


「置き睫ですごい白目剥いてたじゃんwwww」


「…別人だよ。桜乃って子」


「…どおりで若いと思った」


「…」


花總まりという名前は知らなくても、あの顔は識別出来るらしい。

本公演数だけでも20作を数えるんだから当然か。

全ツや中日・梅芸・博多を加えたらとんでもない数。

…気がついたら、ダンナはリビングを去っていた。


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