お疲れ様です。ただいま新作準備中なのですが、その前に過去作品の推敲がやりたくなり、5年前に投稿したものの推敲版を投稿させていただきます。申し訳ありません。5年前に投稿した記事は、貼った写真なぜか消えてしまったりしていて、ガタガタになっていて、見苦しく、非常に気になるのです。
おまけに、このブログの名称、「のむりんのブログ」と改称させていただきます。重ねて申しわけありません。
では内容の紹介です・・・内容は、かなりリニューアルするつもりですが、現在、判明しているのは次のとおりです。
おはなし
嫌になるほどビルだらけの街で、課長は、「ビジネスのめまい」と戦う!
やる気まったくなしの奇怪な部下たちを抱え、苦闘苦悶の毎日を送る課長は、ある日ゴーストと遭遇!しかしゴーストは有能であった。課長の仕事を助け、おまけに疑獄事件まで発見!これがもとで悪魔の「警視庁」に追跡された課長は、ビルからダイブさせられるはめに・・・しかし、意外や、課長は、あの奇怪な部下たちに救われ、あの嫌な「ビジネスのめまい」に、2024年、さいごの戦いを挑むのだ!!
では、はじまります!題しまして、
大手町のゴースト2024
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ビルまたビル。その向こうもビルディング。見上げれば青空切り刻むアスファルトの断崖が迫り・・・見上げつつ回り踊れば、あのいやな、「ビジネスのめまい」に、身も崩れそう!
東京都千代田区大手町。
皇居直結「行幸通り」右サイド、建ち並ぶ大銀行、大新聞、大商社、大会社、大々会社・・・・。
大手、大手また大手、大手企業のビルだらけ。巨大なるビルの街。アオゾビル、センタービル、スクエアビルに、ファーストビル、
ビル、ビル、ビル、ビル、ビビビのビル!
東京駅前から大手町・・・といえば、かつては三十三メートル十階だての、切り揃えられた白いケーキのような建物たちが行儀良く並んでました。
それがここ数年の都市再開発で、ビルたちはわれ勝ちに、不揃いに、思い思いに成長し、オフィスの青い空をむやみに切り裂き。
オフィス街には開発の、乱調が続いてました。
ああ大手町。
東京駅から歩いて十五分ほどのビル二階。そこに、このものがたりの主人公である、総務課長のオフィスがあります。
そのビルは三十三メートル十階だて、一年後には再開発の魔手にかかる老朽建物「毬ビル(まりびる)」です。
早朝。
今日も総務課長は事務所に一番のりで出勤だす。デスクについたとたんに電話が鳴ります。
「こどもが病気です。お休みさせてくださあい♪」
悪びれもせず、申し訳なさそうでもない、朗らかな女の声。
総務課長は、戸惑うでもなく事務的かつ迅速に、こう答えるのです。
『はい。そうですか。お大事に。ああ・・・お大事に』
ついこの間まで長き長き、かくも長き産休をとっていた経理係の宮坂さつき職員(三十二歳)。
まただ。
職場復帰後、生まれたばかりの赤ちゃんと母親の、親子交代でかわるがわる病気になり、ちょくちょくポカ休する・・・
「・・・」
ということは今日も私が伝票を切るのだ。自分で切って自分で決裁するのだ。
そう総務課長は思い、苦悶が心をよぎり、心は萎れました。
そして・・・あの彼は?
あの彼もまた、今日も遅刻だろうか?
・・・・つづく
横浜演劇鑑賞協会のおしらせ
次回の観劇会は、650年前の室町時代から続く、日本のコント演劇「狂言」です!!
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茂山家公演『新春狂言会』第320回観劇会
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ではまた! |