お蕎麦と国宝を訪ねて! | 折々

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日々感じたこと

 そばを食べたいという友達と秩父の「やなぎや」に行きました。ここは秩父駅の裏にあたる相生町にある店です。小さなお店ですが秩父そばの会のメンバーで、クルミのつけ汁が評判と聞きました。

 

クルミそば

 

 評判通り美味しくいただきました。一同満足でした。

 秩父だけではもったいないと、この後友人の提案で熊谷の妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)を訪ねる予定です。皆野に出て皆野寄居有料道路で一気に寄居に抜けて熊谷に出ました。

 聖天山に着くとそこは大きく立派なお寺でした。

 

 

 門をくぐると本殿ですが、正面はシートで覆いがされていました。塗ってある塗料が痛んだため復元の作業がはじまっているとのこと、ガイドさんについて敷地内に入りました。

 

 

 

 

 総浮き彫りの壁面はちょうど修理が終わったところで、色の華麗さと浮き彫りの技術のすごさが判ります。岩絵の具で彩色され金箔がふんだんに使われています。

 本殿は江戸中期に建設され2012年に国宝に指定されています。建造に当たった大工は日光東照宮の建造に当たった大工の流れをくむ棟梁とのことでしたが、この建造物が特異なのは、建造に関わる全ての費用が当時の庶民・農民の寄進よることと説明されました。東照宮は江戸幕府が全ての費用を出して建設しましたし、多くの有名な神社仏閣は権力者によって建立されています。たしかにこれだけの物を庶民の寄進だけで建てたというのはすごいことです。44年かかって完成したと言うのもお金が無くて、寄進によってお金ができると作業が再開されると言うことを繰り返したためだったとガイドさんの説明です。日光東照宮よりも時代が下っただけ技術もより高度な物になっているとも言っていました。一番下の金具はまだ修理途中なので張って無く,生地がむき出しになっていました。

 

奥殿の北面 中心に吉祥天と弁財天が双六をしている浮き彫りが見える

 

こちらでは大黒天と恵比寿様が、碁を楽しんでいます

 

 

 縁の下では子どもが相撲を取ったり、コマを回したり竹馬に乗ったりして遊んでいました。庶民の建てたお寺の面目躍如です。

 入口の総門「貴惣門」もすごく立派でした。重文指定だそうです。

 

 

 

 熊谷あなどるべからず、でした。