不公平だと感じてしまうことは、社会の中で生きていると、誰にでも起こりやすいことではないでしょうか。
自分はこんなに頑張っているのに、あの人のほうがうまくいっているように見える。
自分はこんなに悩んでいるのに、あの人は何も苦労していないように見える。
そんなふうに、人と比べて心がざわつくことがあります。
でも、資産家の先生は、これは「事実ではあるけれど、真実ではない」と言われます。
たしかに、自分が不公平だと感じていることは事実です。
けれど、そのとき自分に見えているものが、すべてとは限らないのかもしれません。
人は、相手の見えている一部分だけを見て比べてしまいがちです。
その人がどんな思いを抱えているのか、どんな積み重ねがあったのかまでは、外からは見えないことのほうが多いものです。
だからこそ、不公平だと思う気持ちが出てきたときは、その感情をすぐに否定するのではなく、
「私は何がつらいのだろう」 「本当はどうなりたかったのだろう」 と、
自分に静かに問いかけてみることも大切なのだと思います。
不公平だと感じる気持ちの奥には、自分の願いや満たされたい思いが隠れていることがあります。
そう思うと、その感情もただ苦しいだけのものではなく、自分を知るきっかけになるのかもしれません。
見えている現実がすべてではない。
そう思えるだけでも、心は少しやわらぐように思います。

