「この世界に、愛じゃないものは存在しない。
愛じゃないと思うものがあっても、自分で愛じゃないって思っているだけだよ。」
講座で先生が放ったその言葉は、すっとは胸に入ってきませんでした。
なぜなら、理不尽な言われ方をしたり、大切にされなくて傷ついたりすることがあって
そんな出来事も愛だなんて、すぐには思えなかったからです。
先生は、そんな私の気持ちを察したかのように続けました。
「すぐに思えなくてもいい。私も、いやなことがあったとき、
『これも愛だとしたら、何が愛なの?』と自分に聞いていたから」と。
その言葉で、少し肩の力が抜けました。先生でさえ、すぐに思えたわけではない。
わからなくていいし、尋ねてきていい。
そう聞いて、すぐにわからない自分でいてもいいんだと思えました。
それから、いやなことがあるたびに、心の中でつぶやくようにしています。
「これも愛だとしたら、何が愛なの?」
最初は答えが出ませんでした。
でも、問いかけるたびに、少しずつ見え方が変わってきています。
厳しい言葉をかけてきた人も、その奥では私のことを思っていたのかもしれない。
イヤな態度をする人は、わたしの態度にも気をつけてねというメッセージだったのかもしれない。
すぐに、すべてを愛だと思えるわけではないけれど、
それでも、「愛じゃない」と決めつける前に、「これも愛だとしたら?」と問いかけてみる。
その小さな問いが、心を少しだけやわらかく軽く、穏やかにしてくれる感覚になります。
「これも愛だとしたら、何が愛なの?」
とても素敵な質問だと思います。

