片づけがあまり得意ではありませんでした。

部屋のあちこちにモノがあると、自分はだらしななぁとどこで責めてもいたように思います。
片づけを始めても、どこに何を置けばいいのかわからず、また散らかってしまう。そんな繰り返しでした。

そんなとき、風水を教わる前に、資産家の先生に、まず片づけをしましょうと言われました。

そして教わったのが

「この子たちは、ここに居たいのかな?」とモノに問いかけることでした。


最初は不思議な感じがしました。

モノに居場所の好みがあるなんて、考えたこともなかったからです。


でも実際に問いかけてみると、ここじゃないなと感じるモノと

ここがいいんだなと感じるモノがあることに気づきました。


よく使うハサミは引き出しの奥より手元のペン立てのほうがしっくりくる。

読みかけの本は、床に置かれているより本棚のほうがきれいに見えるし、自然に手に取りやすい。
一つずつ尋ねていくと、部屋の中に少しずつモノたちの笑顔を感じるようでした。


何より変わったのは気持ちです。
片づけなきゃという義務感ではなく、この子たちのために

気持ちよく過ごせる場所を用意してあげよう、と思えるようになりました。


同じ作業なのに、心の重さがまったく違います。


そして気づいたのは、これはモノとの関係だけの話ではないということでした。

人にもそれぞれ、“しっくりくる場所”や“関わり方”があるのではないかということ。

子どもがリビングで宿題をやりたがるのは、

一人より家族の気配を感じられる場所のほうが安心するからかもしれません。
夫が食卓でスマホを見ているのは、

会話が嫌いなのではなく、隣に座ってのんびりする時間が心地よいからかもしれません。


どうしてわかってくれないのと責める前に

その人にとっての“居たい場所”はどこなのか、問いかけてみる。


モノに問いかけるように、相手にも、そして自分自身にも。


私は、どんな場所にいるとき、いちばん自分らしくいられるだろう、

そう考えると、違いは欠点ではなく、その人らしさの表れとして見えてくるかもしれません。


すべてを理解し合えなくても、

この人は私と違う“居場所”を持っているんだなと思えるだけで、呼吸が少し楽になる気がします✨