青くて痛くて脆い | From Rabbit House

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杉咲花ちゃんと吉沢亮が出ているということで以前から観たくて ようやく観られた映画『青くて痛くて脆い』

 

※映画.com様から画像をお借りしています

(以下同じ)

 

わー、もう5年も前の作品なんだね アセアセ

 

今 話題の清水尋也も出てたのね。

 

それなりに良い役者で嫌いじゃなかったのになぁ、残念だなぁ(吉沢亮も似たようなものだけど。に溺れるかに溺れるかの違い)

 

サークル『モアイ』の幹部

テン(天野巧、演:清水尋也)

 

 

あらすじ※※※※※※※※※

 

大学に入学したばかりの田端 楓(かえで 演:吉沢亮)は、授業中いつも挙手して「暴力がなくなれば戦争は起こらず平和になる」と主張する秋好(あきよし)寿乃(演:杉咲花)に興味を抱く。

 

秋好

 

不用意に近づかず誰も傷つけず自分も傷つかないよう ひっそり目立たず生きてきたと、明るく活動的だけれど空気が読めずに悪目立ちしていた秋好

 

ひとりぼっち同士、共に行動するようになり「世の中を変える」「なりたい自分になる」という理想を掲げた秘密結社サークル『モアイ』を結成する。

 

 

2人で活動していた時は楽しかったのだけれど、徐々に人数が増えてきては違和感を覚えるようになる。

 

秋好の隣にいたのは自分だけだったはずなのに、今は いつも他の誰かが傍にいる。

 

大学院生の脇坂(柄本佑)は後に

秋好と付き合うことに

 

自分の居場所が奪われたのでは?」と。

 

「ただ利用されていただけなのでは?」と。

 

そして、そっと距離を置くように。

 

 

3年後『モアイ』は就活のための飲みサーのように変貌しており、の違和感は ますます増大する。

 

現在の『モアイ』の黒い噂を聞き、結成当初とは理念が異なってきた『モアイ』を取り戻すため

 

友人の董介(とうすけ 演:岡山天音)たちと協力してイベントに潜入し『モアイ』の実態を暴こうとするのだが・・・。

 

楓の友人・董介

 

※※※※※※※※※※※※※

 

 

以下ネタバレあり!

 

 

秋好が「死ぬ」ってことが序盤に明かされ「なぜ そうなった?自殺?殺された?病死か??」を追うサスペンスものなのかと思ったのですが

 

それは完全にミスリードで、単に闇落ちしただけの映画でした。

 

『モアイ』の人数が増えて今までと違うようになってきた時に秋好は、ちゃんとに言っているんだよね「嫌なら言って」って。

 

でも本音を言えば嫌われる(=自分が傷つく)から言わずに「秋好が良いんなら それで良い」と言っては自ら秋好の元を去ってしまった。

 

 

クライマックス(楓と秋好が対峙するシーン)秋好に向かって「気持ち悪い!!」ってドン引きで叫んだけど、解るんだよなぁ・・の気持ちも。

 

このシーン、二人とも迫真の演技

 

中盤でポンちゃん(本田朝美 演:松本穂香)が「100人の私がいるけど全部 本当の自分だ」というようなことを言っていたけど、人って一面だけじゃなく色んな面があるじゃない。

 

董介の意中の相手 ポンちゃん

何もかも お見通しだった

 

だから私自身も表は秋好みたいに「誰から何を言われようが理想論だけ言って生きていたい」って部分もあって、

 

裏は「誰にもつけられたくないから他人と距離を置きたい」っていうの部分もあるなぁって、ちょっと観ていてチクッと刺さりました。

 

 

『モアイ』の悪事の証拠をネット上に暴露した

 

大炎上し、結局『モアイ』は解散することとなり、反省したは「僕がやりました」と自ら落とし前をつけるためネットに本名と顔写真を晒すのだけれど、ネタ扱いされる始末。

 

「少しでも良くなれば・・」と考えてやった行動で(単なる復讐だったけど)、世の中は何ひとつ変わらなかった。

 

・・・かと思いきや後輩の川原(茅島みずき)らが新たに『Moai』を立ち上げて「世の中を良くしていこう」とする本来の『モアイ』の理念を引き継いだのが救いだったかな。

 

楓のバイトの後輩・川原理沙

 

後輩の川原にも敬語で喋っていた

 

最後は勇気を出して「ちゃんと傷つこう」と秋好と向き合うんだけど(後ろ姿で秋好の顔が見えなかったから別人だったらどうすんの?って思ったけどw)

 

今後 他者との距離感をうまく掴みながら付き合っていければ良いなと思いました。

 

の本来なりたかった自分は決して他人と距離をとることではなく、皆と仲良くしたかったんだよね。

 

人付き合いって難しいよねぇ。って作品でした。

 

 

途中、学校に馴染めない子たちが通うフリースクール的な所にいた瑞希(演:森七菜)は、過去に中学の担任から「役立たずは社会には必要ない」と言われ学校に行けなくなっていた。

 

西山瑞希

 

そんな折、瑞希を訪ねてきた教師役として光石研さんが出ていたんだけれど恐怖だったね ガーン

 

 

最初は少し成長した瑞希を温かく見守っている感じだったのに、また「役立たず」と罵声を浴びせて何がしたかったん?

 

彼なりの正義なのかもしれないけど、教師ってこういう(=自分の考えだけが正しくて、人の気持ちが分からずに平気で傷つける)とこあるよねぇ・・。

 

それとは別に彼女に対して好意を抱いている風にも見えなくなかったけど、どうなんだろ?

 

『青くて痛くて脆い』予告