朝ドラ『おむすび』で、開始から今まで度々「米田家の呪い」というワードが出てきた。
自己犠牲によって他人を助けるというもの。
今日はその大元となる永吉(松平健)の呪い=息子(主人公・結(橋本環奈)の父)である聖人(北村有起哉)との親子関係に亀裂が入った原因についてのエピソードだった。
聖人が大学進学するためのお金を永吉が使い込んでいた(そのため進学できず)・・・そのわけとは
水害に遭い家もお金も失った被災者(※友人等ではなく、たまたま出先で知り合った人)から
「半年後に返すからお金を貸してほしい」と懇願され、聖人のための進学資金を貸してしまったためだった。
結局その後 貸したお金が戻ってくることはなかった・・というお話。
永吉に借金の申し出をする小松原
(大鶴義丹だったの?全然 気付かなかった)
公式インスタからスクショしています
「金は天下の回り物」「情けは人のためならず」などと言う諺もあり、このドラマでも美談のような扱いだったが、正直 反吐が出るような胸糞エピソードだった。
一番悪いのは騙した被災者だ。
もちろん境遇は非常に気の毒だし最初から騙すつもりもなかったのかもしれないが、赤の他人にお金を借りず行政や親族に頼むなり、最悪 自分でサラ金からでも借りれば良かった。
よしんば赤の他人に借りたとして、きちんと返せば良かったのだ(これらも綺麗ごと、実際には難しいんだろうな、藁にも縋る思いだったんだろうな・・ということも理解はしている)。
次に悪いのは永吉だ。
赤の他人を信用するなんて。しかも息子のための大事なお金だ。
そんなに人助けがしたければ自分が借金して貸せば良い、息子の聖人には何の関係もないことだ。
騙されたのは不運だったけれど、駆けずり回ってでも お金をかき集めて息子の進学資金を作るべきだっただろう。
要するに家族を犠牲にするな!ということ。
私の夫家族も過去(私が結婚する前)に同じようなことがあったらしい。
仕事上の付き合いもあって義父が知人の連帯保証人になり、結局 行方をくらまされ数千万円の借金を背負うことに(具体的な数字は教えられていないが家が建つほどのお金だったと)。
義父が亡くなった後に そのことが発覚し、連日ヤクザが取り立てに来て 夫が裁判所に赴き なんとか減額してもらったそうだが
それでも残された家族が借金を十年近く払う羽目になった。
義家族は義父のことを「お人好し」と呼んでいたが(義父は気が弱くて断れない性格なのではなく「よかよか!全部 俺に任せておけばよか!!」って感じの豪胆な人だったみたい)
私からすると外面が良いだけの ただの愚か者としか思えない。
義父の弔問には三百人を超える人が訪れたなんて義家族は自慢していたけれど、他人にばかり良い顔をして家族をないがしろにするなんて愚の骨頂だ。
夫も義父に似ているタイプなので「保証人になったら(夫はもとより私が)どうなるか分かっとうよね(=分かっているよね)!?」と釘を刺している。
私はシビアな人間なので、万一そんなことになれば離婚一択だ(夫を助けることはしない)けどね。
今(今までも)政府は同じことをしている。
日本国民が米不足だ物価高だと貧困に喘いでいるのに、政府は他国に良い顔をしたい(自国民から褒められないので他国民に褒められたいが)ため
お金やお米などの物資を他国にばらまこうとしている(実際にばらまいている)。
もう今の日本には他国に援助できるほどの余裕がないにもかかわらずだ。
その結果が増税地獄だ。
もちろん人助けは大切なことだと思う。素晴らしいとも思う。
それを否定はしない。
しかし身内を不幸にしてまでする人助けは、ただ自分が気持ち良くなりたいだけのマスターベーションに他ならない。
そんな偽善はいらない。
やりたいのならば自分の責任で 自分のお金でどーぞ。