25日に発売された『シオリ エクスペリエンス』の20巻を読みました
やっぱり最後は涙、涙でした。
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いよいよ『The 27 Club』の初ライヴが始まった。
エランの父モーガンを殴ったシオリはブーイングの嵐を受ける。
しかし、ピースサインで更に観客を挑発するシオリ。
まずジミが演奏し始めたのは、フォークからエレキに転向したボブ・ディランの『Like a Rolling Stone』だった。
Jimi Hendrix Experience
『Like A Rolling Stone』
ジミ・ヘンドリクス、ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリソン、カート・コバーン、ジャニス・ジョプリンの神々の競演
「本物の演奏」に度肝を抜かれる観客たち。
転がる石は、どんどん大きくなって加速しモーガンを襲う。
急遽ライヴ会場へと足を向けるモーガン。
そこからカートの作ったオリジナル曲『God see you again』へ。
更なる熱狂の渦になるライヴ会場。
会場の電源ケーブルが故意に切断され、ライヴができないようにされた状態で突如モーガンが現れ
元妻エミーラ(エランの母)や家族の、自分に都合のいい自作自演の思い出話を語り始めたのだった。
メンバーは怒り心頭でモーガンを殴りに行こうとするが、エランに本当の気持ちを問うシオリ。
するとエランは拡声器で自らの声で、母がよく聴いていたエイミー・ワインハウスの『Back To Black』を歌う。
しかし父モーガンには、その歌は響かない。
モーガンを殴ること、『Back To Black』を歌うことでエランの「闇落ち」を予感し唯一反対したジャニスだったが
エランと一緒に歌い始めると暗闇に煌々とした明かりが!!
ステージの電源が復活したのだった。
再び暗闇に落ちかけたエランだったが、歌ったことで母がこの曲を好んだ理由を知る。
母は父モーガンを憎むと同時に、最期まで愛していたのだと。
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「柔よく剛を制す」というか、いわゆる「北風と太陽」のようなもので
恨みつらみ(闇)を投げかけるより、愛しているという気持ち(光)の方が相手に届くということなのね。
文句を言いに来たかと思いきや、嘘八百を並べ立てて自分をよく見せようとする最低野郎モーガン(ジミも騙されて感動してるしw)。
一癖も二癖もある このペテン師に、果たして この手は通用するんだろうか?
今回はシオリのアメリカでのデビューライヴということで、日本で関わってきた人物(家族やメンバー、対バン相手)一同が勢ぞろいで登場したのが嬉しかったな。
ライヴの表現も相変わらずゾクゾクしたし、モーガンのクズっぷりにイライラしたし、
終盤のエランや母の闇は辛いけれど暗闇に光が射す演出も良かったです。
今回は起承転結の「承」~「転」って感じかな?
次回作で どういう結末を迎えるのか楽しみ。
まだまだ、もう一波乱あるかな?