ロックもパンクも、もう過去の産物になろうとしている。
私が子どもの頃に、高齢者が聴いていた「演歌」と同様のものとなってきている今日この頃。
国内外問わず ロックバンドを牽引してきた功労者が、昨年末から次々と亡くなられている。
パンクもまた然り。
2019年に68歳で亡くなられたスターリンのミチロウさんから日本パンクの終焉は すでに始まっている。
スタークラブのHIKAGE氏もアナーキーの仲野茂氏も60代半ばで まだ健在だけれども
これから どんどん悲しい報せが続いていくのだろう・・。
死によって終焉ではなく、解散というパターンもある。
昨年の『GAUZE』の解散も記憶に新しい。
GAUZEの公式ツイッターからのスクショ
1981年から2022年まで41年と長きに渡ってハードコア界を牽引してきたバンドだ。
正直、私の中での音楽(特にパンク・ハードコア)は’90年代前半以降 更新されていないに等しい状態だったので
新しい物(GAUZEは2021年にも新譜を出している)に関しては ほぼ聴いてはいなかったんだけれども、解散のニュースは驚いた。
解散ライヴの告知も大々的には行なっておらず、ライヴ翌日に解散を公式発表した為
私にGAUZEを教えてくれた知人も行けなかったそう(突然のことに言葉を失っていた)。
そんな中、なんと有難いことにYouTubeに解散時の動画があがっていた
GAUZE
『ガーゼ ラストライブ&コメント
2022年11月26日@新宿ANTIKNOCK』
コメントは42分~
締めの挨拶を聞いて、本当にやりきれない身につまされる思いがした。
やっぱりパンクスでも体調面では、どうやっても 歳に勝てない ということ。
でも、生き様も引き際も かっこよかったな。
ベースのシンさんが最後に語った
「俺はもうバンド活動はやらないしベースも弾きません、今日が最後です。
理由は俺はロックが好きなわけじゃないし、楽器を触るのが好きなわけじゃないし
ただGAUZEをやりたかっただけなので、ということです。
ただ、ずっとパンクスでは いるつもりでいます。
なぜかと言うと昔から言っているようにパンクというのは自分に責任を持つことであるから
これから自分に責任を持って生きていくということは、ずっとパンクスでいるということです」
という言葉、本当に痺れたな。
解散ライヴ動画からスクショしています
とにかく悔いの残らないよう、日々過ごしていきたい。