『SPY×FAMILY』はじめ、最近はよくアニメを観ます。
amazonから画像をスクショしています(以下同じ)
結局は趣味のものが多いのですが『ぼっち・ざ・ろっく!』(←バンドもの)と
『Do It Yourself‼‐どぅー・いっと・ゆあせるふ‐』(←DIYもの)
普段 私が観る映画は邦画が多くて(夫と一緒に観るのは、もっぱら洋画(アクションもの)か時代劇)
意図せず選んで暗く落ち込むことが割とあるので、ほんわかアニメに癒しを求めているのかもしれませんね。
ここ最近観た邦画は『生きちゃった』『生きてるだけで、愛。』の生きるシリーズ(そんなシリーズはない)。
まぁタイトルに「生きる」ってついているだけあって、辛い映画だなって判りますよね。
『生きちゃった』は、大好きな仲野太賀と若葉竜也が出ていたので観たのですが
内容としては
①主人公(仲野太賀)が妻(大島優子)に浮気され離婚(体調が悪くて早退した時に浮気現場(情事)を目撃、最悪)
②主人公の兄(パク・ジョンボム。引きこもりで ヤク中??でも悪い人ではなさそう)が、その(弟の妻の)浮気相手の男性(毎熊克哉)を撲殺し刑務所行き
③借金まみれの浮気相手(毎熊克哉)が主人公の元妻(大島優子)を連帯保証人にしていたものだから、返済のために風俗で働くことに
④デリヘルの元妻(大島優子)が情事の最中、客(北村有起哉、面識ない初めての客。怨恨とかではなく客がキ〇ガイ)に いきなり刃物で殺害される
という、不幸のオンパレード。
浮気をした元妻と浮気相手だけが殺されているので、ある意味勧善懲悪・因果応報とも言える(元妻(大島優子)は無関係の人間によってだから、ちょっと理不尽な殺され方ではあるけど)。
単体では どれも普通に起こりうる感じだけど、全てが主人公の周辺で起こるのは あまり考えにくいものの(①~③は割とありそう)、そういうことも人生にはあるのだろう。
ところで若葉竜也は何かといえば これらの事件とは直接関わらないが、主人公と学生時代から一緒に音楽デュオを組んでプロミュージシャンを目指していた(=一緒の夢を見ていた)親友で
常に主人公と一緒にいて支えてくれる存在。
登場人物は皆 本心を相手に言わず、やり過ごしている。
主人公の妻は離婚する際「自分が愛されている実感がなかった」と言う。
きちんと言葉にしていたら、きちんと相手と向きあっていたら、こういう結果にはならなかったのかもしれない。
「日本人だからかな」と親友に語った主人公の言葉が印象的。
救いがなさそうだけれど、親友の存在だけで なんとか生きていけそうな兆しはあるし
元妻の実家に引き取られている幼い娘は主人公に好意を抱いているであろうことが救い。
最後は親友に説得され葛藤しながら その娘に会いに、そして「好きだ」と伝えにいこうとする場面で終わる。
(上に貼った画像がそのシーン。言えたかは描かれていないので不明だが、二度と同じ過ちを繰り返さないためにも伝えたのだろうと想像する)
日本人は「言わないことが美徳」「察する、空気を読む文化」みたいな風潮があるけれど
離婚率が年々増加しているのも「愛してると言わなくても解っているだろう」というお互いの思い込みが原因の場合も少なくないのかも?
夫婦間だけでなく さまざまな関係性(人付き合い)において
言葉にすること、コミュニケーションの大切さを改めて考えさせられる映画でした。
あと、若葉竜也が良い人の役で良かったな・・とw
(数ヶ月前に観た『前科者』も『葛城事件』同様、大量殺人犯の役だったし。でも『前科者』は無差別殺人ではなく、可哀想な(ある意味、同情できる)役だった。
それにしても『葛城事件』も『前科者』も どちらも劣悪な生育環境だけれど、他者に刃を向けるのではなく自分の親に向けろよって話。
なぜか毒親のことは殺せないんだよね。やっぱり精神的に支配されちゃってんのかなぁ。
大人になっても親に対しては小さい子どものままなんだろうな…)